電気工事士技能試験の欠陥ランキング公開!一発合格者が教える失敗回避術

 

電気工事士技能試験で不合格になる最大の原因は「欠陥」です。

 

私は会社員として働きながら第二種電気工事士試験に一発合格しましたが、練習段階では数え切れないほどの欠陥を出してきました。

 

合格への近道は

欠陥の種類とその対策を理解すること

です。

 

この記事では、技能試験で頻出する欠陥をランキング形式で紹介し、実際に私が実践した失敗回避術をお伝えします。

候補問題13問すべてに共通する欠陥対策を知ることで、あなたも確実に合格へ近づけるはずです。

 

目次

電気工事士技能試験の欠陥ランキングTOP10【2025年最新版】

 

技能試験で不合格になる受験者の多くは、特定の欠陥を繰り返しています。

ここでは練習段階から本番までに私が経験し、周囲の受験者からも聞いた頻出欠陥をランキング形式でまとめました。

 

発生率の高い順に紹介しますので、自分が苦手な作業がどこにあるか確認してください。

これらの欠陥を事前に理解しておくことで、練習の効率が格段に上がります。

 

第1位:接続不良・リングスリーブの圧着ミス(発生率40%)

 

接続不良は技能試験で最も多い致命的欠陥

 

リングスリーブの圧着工具を使う際、力の入れ方が弱かったり角度が斜めになったりすると、電線がしっかり接続されません。

 

私も初めての練習では圧着工具の握り方が甘く、電線を引っ張るとスポッと抜けてしまい何度もやり直しました。

圧着後は必ず電線を軽く引っ張って接続を確認する習慣をつけましょう。

 

第2位:ケーブルの長さ不足・過剰な切断(発生率25%)

 

ケーブルを短く切りすぎて配線できなくなるミスは致命的欠陥

 

複線図を見ながら必要な長さを計算するのですが、余裕を持たせすぎると配線がごちゃごちゃになり収納不良の原因にもなります。

 

私は最初、怖くて長めに切っていましたが、アウトレットボックスに入れる段階で苦労しました。

適切な長さは作業スペースと接続部を考慮して、余裕を5センチ程度にするのがベストです。

 

第3位:ストリップゲージの誤使用による被覆剥き過ぎ(発生率20%)

 

被覆を剥きすぎによる心線の露出は軽微な欠陥

 

ストリップゲージに刻まれた寸法を見ずに感覚で剥いてしまうと、必要以上に長く剥いてしまいがちです。

 

私もホーザンの工具を使い始めた頃は、ゲージを見ずに作業して何度も失敗しました。

毎回ゲージに合わせて印をつけてから剥く癖をつけると、正確な寸法で作業できるようになります。

 

第4位:差込形コネクタの心線未挿入・挿入不足(発生率18%)

 

差込形コネクタ接続不良は致命的欠陥

 

挿入が浅いと電線が抜けてしまう、被覆を剥きすぎると芯線部分が露出してしまう、

 

私は練習中、急いで作業したときに心線が半分しか入っておらず、完成後のチェックで簡単に電線が抜けてしまいました。

挿入後は透明な窓から心線がしっかり見えているか目視確認することが重要です。

 

第5位:VVFケーブルの外装剥き寸法不良(発生率15%)

 

VVFケーブルの外装を剥く長さの間違いは軽微な欠陥

 

候補問題の施工条件に「外装を剥く長さ」が明記されているので、その寸法をしっかり守ってください。

 

私は練習で施工条件をよく読まず、自己流の長さで剥いてしまい減点対象になると知りました。

VVFストリッパーのゲージを活用し、毎回正確な寸法で剥く習慣をつけましょう。

 

第6位:ランプレセプタクルの結線ミス(発生率12%)

 

ランプレセプタクルの結線間違いは致命的欠陥

 

特に接地側(白線)と非接地側(黒線)を逆に接続すると、致命的欠陥になる可能性があります。

 

私は複線図を見間違えて、白と黒を逆に結線してしまったことがあります。

結線前に複線図を指差し確認し、色をチェックしてから接続しましょう。

 

第7位:配線の色間違い・極性の取り違え(発生率10%)

 

電線の色を間違える配線ミスは致命的欠陥

 

白線は接地側、黒線は非接地側、赤線はスイッチの渡り線など、色には明確な役割があります。

複線図を描く段階で色を書き込み、作業中も常に確認すれば誤配線のリスクを減らすことが可能です。

特に3路スイッチの配線は複雑なので、色の確認を怠らないようにしましょう。

 

第8位:端子ビスの締め付け不足・過剰(発生率8%)

 

端子ビスの締め付け不良は致命的欠陥

 

緩いと接続不良で致命的欠陥、締めすぎると心線が切れて同じく致命的欠陥です。

ビスの締め付けには適正なドライバーの使用が欠かせません。

ドライバーの先端の大きさが小さいとネジ山をなめてしまい、締め付け不足となってしまう可能があります。

 

第9位:アウトレットボックスへの収納不良(発生率6%)

 

アウトレットボックスへの収納不良は軽微な欠陥

 

完成した配線をアウトレットボックスに収める際、電線が器具の下に挟まると欠陥となります。

 

配線が多いとボックス内がパンパンになり、器具を取り付けるときに電線を挟んでしまう可能性があるので注意してください。

 

私は練習で電線の長さを適切にすることと、折り畳みやすいように整理することを意識しています。

収納するコツは、

電線をZ字に折りたたみ、器具を静かに押し込むこと

です。

 

第10位:施工時間オーバー・未完成(発生率5%)

 

制限時間内(40分)に完成しないと不合格

 

焦って作業するとミスが増えますが、丁寧すぎると時間が足りなくなります。

 

私は練習段階で各候補問題を30分以内に完成させる目標を立て、時間配分を体で覚えました。

時間管理については後ほど詳しく解説しますが、練習で時間感覚を身につけることが最も重要です。

 

一発合格者が実践した欠陥を防ぐ5つの鉄則

欠陥ランキングを理解したら、次は具体的な対策です。

 

会社員として働きながら一発合格できたのは、

限られた時間で効率的に練習する方法を確立したから

です。

 

ここでは実際に私が実践し、効果があった5つの鉄則を紹介します。

これらを守れば、練習の質が上がり、欠陥を大幅に減らせます。

 

鉄則1:練習セットは材料1回分でも複数回使える再利用術

練習セットは何度も再利用して活用しましょう。

 

私はインターネットで材料1回分と工具がセットになったホーザン製品を購入。

材料費を節約するため作成した課題を丁寧に分解し繰り返し活用しました。

個人的に、

「ホーザンシリーズ」の練習セットは使いやすくて試験後も使い続けられる

のでおすすめです。

材料の品質が良く、説明書も分かりやすいため、初心者でも安心して練習できます。

 

 

リングスリーブを切断し、電線から被覆を剥いた部分をニッパーで切り落とせば、再び使える材料になります。

 

足りなくなるのは、VVFなどの電線やスリーブなどでホームセンターで購入することが可能です。

この方法で私は2周目以降も同じ材料で練習を続け、13問すべてを3回以上練習できました。

 

鉄則2:ホーザン工具を使った正確な寸法取りのコツ

寸法の正確さは欠陥を防ぐ最重要ポイントです。

 

私が使ったホーザンの工具にはストリップゲージやVVFストリッパーに寸法の目盛りが刻まれており、これを活用すれば測定ミスがなくなります。

 

私が実践したポイントは、

ケーブルを切る前にストリッパーのゲージを当てて印をつける

工具の大きさをあらかじめ把握しておきケーブルの折り返し部分に印をつける

です。

 

工具の機能を最大限活用することで、作業スピードと精度が同時に向上します。

 

鉄則3:リングスリーブ圧着は「刻印確認」を習慣化する

リングスリーブの圧着後は必ず刻印を確認してください。

圧着工具には「小・中・大」のサイズがあり、電線の本数と太さに応じて使い分けますが、間違ったサイズで圧着すると刻印が不正確になります。

 

圧着後に刻印を目視し、さらに電線を軽く引っ張って接続を確認する癖をつけましょう。

この二重チェックのおかげで、本番では一度も圧着ミスをすることなく作業を終えられました。

 

鉄則4:時間配分は「5分-10分-15分-10分ルール」で管理

40分の試験時間を有効に使うため、時間配分ルールを決めましょう。

 

私が実践した時間配分がこちら

5分・・・複線図を作成

 

10分・・・ケーブルの切断と加工

 

15分・・・接続作業と器具取り付け

 

10分・・・収納と見直し

 

タイマーを使って練習を繰り返せば、この時間配分を体に染み込ませることが可能です。

時間配分を守ることで焦らず丁寧に作業でき、見直しの時間も確保できるため欠陥を発見しやすくなります。

 

鉄則5:毎回のチェックリストで欠陥ゼロを目指す

作業後のチェックリストは欠陥防止に最も効果的です。

 

練習のたびに、上記で紹介した欠陥ランキング10項目のチェックをしましょう。

 

最初は面倒に感じましたが、繰り返すうちにチェックが自動化され、本番でも自然に体が動くようになります。

チェックリストを習慣化すれば、見落としがちな小さな欠陥も確実に発見できます。

 

致命的欠陥と軽微な欠陥の違いを理解する

技能試験の欠陥には『致命的欠陥』と『軽微な欠陥』の2種類があります。

 

致命的欠陥が1つでもあると即不合格ですが、軽微な欠陥は減点方式で合否が決まります。

 

この違いを正しく理解することで、練習中にどの作業を最優先すべきかが明確になります。

私も最初はすべての欠陥を同じように恐れていましたが、優先順位をつけることで効率的に対策できました。

 

致命的欠陥とは?一発不合格になる重大ミス

致命的欠陥は

電気的に危険または機能しない状態

を指します。

 

具体的には、

接続不良、配線の色間違い、電線の切断、器具の取り付け不良など

が該当します。

 

私は練習で一度、リングスリーブの圧着が甘く電線が抜けたことがありましたが、これが本番なら即不合格でした。

致命的欠陥を出さないことが合格の絶対条件なので、接続部の確認は最優先で行いましょう。

 

軽微な欠陥の減点ルールと合格ラインの関係

軽微な欠陥は

1つあたり減点され、合計減点が一定以上になると不合格

です。

 

具体的には、

被覆の剥きすぎ、寸法の多少のズレ、心線の長さ不揃いなど

が該当します。

 

例えば

被覆を3ミリ余分に剥いてしまった。。。

これは軽微な欠陥として減点対象になります。

 

軽微な欠陥は2〜3個までなら合格圏内ですが、ゼロを目指すことで確実に合格できます。

 

判定が微妙なケース:試験官はここを見ている

試験官は完成した作品を目視と測定器で厳密にチェックします。

 

特に接続部の導通テスト、寸法の測定、器具の動作確認は必ず行われるので、これらを意識した作業が必要です。

 

練習のとき、導通チェッカーを使ってセルフチェックしてみましょう。

試験官の視点で自分の作品を見る習慣をつけると、本番での不安が大きく減ります。

 

欠陥別の具体的な対策方法

ここからは頻出欠陥に対する具体的な対策を解説します。

 

ランキング上位の欠陥は繰り返し発生しやすいため、対策方法を体に染み込ませることが重要です。

 

私が実際に練習で試行錯誤し、効果があった方法だけを厳選して紹介します。

これらの対策を実践すれば、欠陥の発生率を劇的に下げられます。

 

ケーブル切断ミスを防ぐ寸法計算テクニック

ケーブルの長さは複線図を見ながら計算しますが、

余裕を持たせすぎないことがコツ

です。

 

接続部までの距離に器具の大きさと作業余裕分5センチを加えた長さで切断する

とちょうど良くケーブルを切断できます。

 

例えば、

スイッチから器具まで20センチなら、25センチで切断すればオッケー

です。

 

この方法で切断後に「足りない」という致命的ミスを防ぎ、収納もスムーズになりました。

 

被覆剥き過ぎを防ぐストリップゲージ活用法

被覆を剥く際はストリップゲージの寸法を必ず確認してください。

 

最初のうちは、ストリッパーに刻まれた10ミリや15ミリの目盛りに電線を当て、マジックで印をつけてから剥きましょう。

 

印をつけることで剥く位置が明確になり、繰り返し練習することで感覚だけで長さを決定することができるようになります。

 

特にリングスリーブ圧着では10ミリ、差込形コネクタでは12ミリなど、用途ごとに長さが異なるので注意しましょう。

 

差込形コネクタの確実な挿入確認方法

差込形コネクタは心線が奥まで入っているか目視で確認します。

 

コネクタの透明窓から心線が見えていれば正しく挿入されていますが、見えない場合は挿入不足です。

何度も練習を重ねることで、ちょうどいい被覆の剥き長さがわかるようになります。

 

挿入後に電線を軽く引っ張り、抜けないことを確認するダブルチェックも効果的です。

 

配線色間違いを防ぐダブルチェック習慣

配線の色間違いは複線図の確認不足が原因です。

 

複線図に色を書き込み、作業中も常に図を見ながら「白線はここ、黒線はここ」と声に出して確認すると効率的にミスを防ぐことができます。

 

特に3路スイッチの配線は赤線と黒線を間違えやすいので、接続前の配線確認を徹底しましょう。

この習慣をつけることで、色間違いという致命的欠陥を防ぐことが可能です。

 

よくある質問:電気工事士技能試験の欠陥について

技能試験の欠陥について受験者から多く寄せられる質問をまとめました。

 

私も受験前は同じ疑問を持っていましたし、練習仲間からもよく聞かれた内容です。

ここでは実際の試験経験と電気工事の実務経験を踏まえて回答します。

 

自信を持って試験に臨めるよう、よくある疑問を解消しておきましょう。

 

Q1: 欠陥は何個まで許される?減点方式の詳細

 

致命的欠陥は1つでも不合格ですが、軽微な欠陥は複数あっても減点の合計次第で合格可能

 

公式には明確な基準が公表されていませんが、一般的に軽微な欠陥2〜3個までは合格圏内と言われています。

 

私は本番で軽微な欠陥を1つも出さないことを目標にしましたが、万が一のことを考えて2個以内に抑える意識を持っていました。

ただし欠陥ゼロを目指す姿勢が最も確実な合格への道です。

 

Q2: 練習で欠陥が多い人でも合格できる?

 

練習段階で欠陥が多くても、本番で欠陥を出さなければ合格可能

 

練習では数えきれないほどの欠陥を出しましたが、欠陥の原因を分析し対策することで徐々に減らすことができました。

 

重要なのは同じ欠陥を繰り返さないことで、練習のたびに欠陥を記録し改善していくことです。

 

練習は失敗するためにあるので、欠陥を恐れず何度もチャレンジしましょう。

 

Q3: 試験本番で欠陥に気づいた時の対処法は?

 

試験中に欠陥に気づいた場合、時間が許せばやり直すことができる

 

ただし材料は余分に配布されていないため、やり直しができるのは接続をほどける範囲だけです。

スリーブで圧着してしまった配線をやり直すのは、結構大変なので注意しましょう。

 

やり直しができる作業はビスの締め直し、配線を整えるくらいです。

見直しの時間をしっかりと確保して、最終チェックとやり直しを行いましょう。

 

Q4: 工具の選び方で欠陥率は変わる?

 

工具の品質は作業の正確さに直結するため、欠陥率に大きく影響する

 

私はホーザンの工具セットを購入しましたが、ストリップゲージやVVFストリッパーの精度が高く、寸法ミスがほとんどありませんでした。

 

安価な工具は刃の切れ味や目盛りの正確さに問題がある場合があるので、信頼できるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。

工具は合格後のDIY電気工事でも使えるため、品質の良いものを選んで損はありません。

 

関連記事「電気工事士技能試験に必要な工具と材料」では、使いやすい工具や必要な材料が紹介されています。

電気工事士技能試験に使われる材料ってどこで買えるの?失敗しない選び方をご紹介

 

Q5: 独学でも欠陥を減らせる効果的な練習法は?

 

独学でも正しい練習方法を実践すれば欠陥は確実に減らせる

 

私はYouTubeの解説動画や公式の候補問題を活用することで、会社員として働きながら独学で一発合格を達成。

 

特に重要なのは作業後の自己採点で、完成した作品を自分で厳しくチェックし、欠陥があれば原因を分析して次回に活かすことです。

練習セットを再利用しながら繰り返し練習すれば、独学でも十分に合格レベルに到達できます。

 

まとめ:欠陥ランキングを理解して一発合格を目指そう

電気工事士技能試験の欠陥ランキングと対策方法を詳しく解説してきました。

 

最も重要なのは

接続不良やケーブル切断などの致命的欠陥を絶対に出さないこと

です。

 

これだけで合格にグッと近づきます。

 

私は会社員として働きながら限られた時間で練習しましたが、欠陥の種類と対策を理解することで効率的に実力を上げられました。

練習セットの再利用やホーザン工具の活用、時間配分ルールとチェックリストの習慣化が合格への鍵です。

 

この記事で紹介した方法を実践すれば、あなたも必ず一発合格できます。

合格後は自宅の照明新設やコンセント増設など、DIY電気工事でスキルを活かせるので、ぜひ技能試験に挑戦してください。

頑張ってください、あなたの合格を心から応援しています。

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