テレワーク中の電気代ってどれくらいかかってるの?
こんな疑問にお答えします。
結論から先にご紹介すると、
テレワークで消費電力をワットモニターで測定して求めたリアルな電気代は1日19.5円
でした。
使用するパソコンや照明の種類、仕事時間によって金額は変わりますが、
普段の生活で発生する電気代に加えて、毎日約19.5円程度の電気代が上乗せさせるのはキツイ
という方が多いのではないでしょうか。
テレワークの普及に伴い自宅で長時間仕事をすることで確実に電気代は上がってしまいます。
仕事だし仕方がない。。。と諦めてはいけません。
ちょっとした工夫や知識を活用することで、電気代を節約することは十分可能です。
本記事では、節電オタクの私が具体的な節約術や電気代の内訳を詳しく解説し、簡単に実践できる方法を紹介します。
職業 :電気保安・電気工事
趣味 :節電・電気工事DIY
実績1:自作太陽光発電とポタ電の活用で電気代3,000円以下達成
自宅の電気使用量を見直し、効果的な節約術を取り入れてテレワーク中の電気代をしっかり抑えましょう。
目次
テレワークの電気代を抑える方法とは?
テレワーク中の電気使用量を見直す方法
テレワーク中の電気代を節約するためには、
まず仕事部屋での電気使用量を把握すること
が重要です。
電気代が発生する要素がこちら
- パソコンやモニターなどの周辺機器
- プリンター
- エアコンや扇風機
- 照明
この中で消費電力の大部分を占めるのが「パソコンの使用」です。
デスクトップパソコンの消費電力は平均で約50W。
これを8時間使用すると一日で約0.4kWh。1か月で約12kWhとなります。
私が住んでいる北海道の電気料金単価の平均は約36円/kWh(2024年7月現在)。
電気料金単価と消費電力量から電気代を算出すると
12kWh × 36円/kWh = 432円
となります。
デスクトップパソコンだけで月額432円の電気代って結構高い
このように使用機器毎に発生する電気代を把握することで節電の具体的な対策を経てることができます。
他にも、照明やエアコンの使用時間、消費電力を把握しておきましょう。
テレワーク中の電気代の内訳を知ろう
電気代の内訳を知ることで節約ポイントが見えてきます。
各機器毎に消費電力を知れば、
どの機器の使用を控えれば節電効果が高いのか
を把握することができます。
エアコンと扇風機の電気代比較
エアコンを5時間使ったときの消費電力は約0.4kWh。電気代に換算すると約15円。
これに対して、
扇風機を5時間使ったときの消費電力は約0.1kWh。電気代に換算すると約3.6円。
エアコンと扇風機では、5時間の使用で10円以上電気代に差がある!
節電を意識するなら、エアコンではなく扇風機の利用がおすすめです。
PCや周辺機器の電気代の測定
デスクトップパソコン、モニター、プリンターを接続しているケーブルタップにワットモニターを接続して消費電力を測定してみました。
仕事で使っているデスク周りはこんな感じ
- デスクトップパソコン
- モニター2台
- コンセント式LED照明
- プリンター2台
消費電力の測定結果は、
3時間仕事をした時の消費電力量は約0.2kWh。電気代に換算すると約7.2円。
でした。
8時間仕事をすると約19.5円。1ヶ月間テレワークすると約580円の電気代が発生することになります。
パソコンを使って仕事をするだけで意外と電気代がかかっている
PCや周辺機器の電気代を抑えるコツ
PCや周辺機器の電力消費を抑えることもは電気代節約の大きなポイントです。
テレワークではPCやプリンター、モニターなど多くの機器を使用するため、これらの消費電力が積み重なると大きなコストになります。
PCの電源管理設定を見直し使用していない時はスリープモードに設定することで消費電力を抑えましょう。
また、プリンターやその他の周辺機器を使用しない時は完全に電源をオフにすることで、待機電力を削減できます。
こうした小さな工夫が積み重なることで、総合的な電気代の節約に繋がります。
エアコンの効果的な使い方で電気代節約
エアコンの効果的な使い方で、電気代を大幅に節約できます。
エアコンの使用は電気代の大きな部分を占めるため、効率的に使用することが重要です。
例えば、設定温度を1℃下げるだけで約10%の電力を節約できます。
また、サーキュレーターを併用することで室内の空気を均一にし空調効率を上げることが可能。
さらに、定期的なフィルター掃除や適切なメンテナンスを行うことで、エアコンの性能を維持し、消費電力を抑えることができます。
エアコンの使い方を工夫することで、大幅な電気代の節約が期待できます。
電気代が増える理由とその対策
効率的な照明の使い方
照明を効率的に使用することで、電気代を節約できます。
照明はテレワーク中に長時間使用されるためその消費電力を抑えることが重要です。
手軽な節電方法としては
蛍光灯や白熱電球からLED照明への交換
です。
ホームセンターや家電量販店で購入できるLEDタイプの電球に交換するだけ
LED照明は蛍光灯に比べて約40%の節電に繋がります。
他には、「照明の使い方を見直し」がおすすめです。
例えば、
日中はカーテンを開けて自然光を最大限に活用し必要な場所だけに照明を使用する
このような細かい節電対策を積み重ねることがとても大切です。
電力消費が少ない家電の選び方
省エネ家電を選ぶことで電気代を節約できます。
省エネ家電は従来の家電に比べて、消費電力が低く長期間の使用で大きな節約効果があります。
例えば、省エネ型の冷蔵庫や洗濯機を選ぶことで年間で数千円の電気代を節約できます。
また、エネルギー効率の高いエアコンも選択肢に入れると良いでしょう。
省エネ家電の導入は長期的な電気代の削減に効果的です。
購入時には、省エネラベルやエネルギー効率を確認し、消費電力の少ないモデルを選ぶことをおすすめします。
スマートプラグを活用して無駄を省く
スマートプラグの活用で電力の無駄を減らせます。
スマートプラグは
使用していない機器の電源を自動でオフにできるため待機電力の消費を抑える
ことができます。
例えば、スマートプラグを使って夜間に使用しない家電の電源を自動的に切る設定をすることで無駄な電力消費を削減できます。
我が家では子ども部屋にスマートプラグを導入
- スタンド照明の消し忘れ防止
- 加湿器・除湿器の消し忘れ防止
- 扇風機・エアコンの消し忘れ防止
- テレビの消し忘れ防止
子供って、なんど注意しても電気の消し忘れをしてしまいますよね。
子ども部屋で忘れられると長時間気づけない
小さい子供がいる家庭にこそスマートプラグを導入すべきです。
スマートフォンで簡単に操作できるため電力管理が楽になります。
効果的な節約術4選
電力会社のプランを見直す
電力会社のプランを見直すことで電気代を節約できます。
各家庭の使用状況に合わせた最適なプランに変更することで無駄なコストの削減が可能。
例えば、
夜間の電気料金が安いプランを選ぶことで夜間に多く電気を使う家庭では大きな節約効果
があります。
また、太陽光発電と組み合わせたプランも検討すると良いでしょう。
我が家は、「Looopでんき」という電気料金単価が30分ごとに変動する料金プランに変更して節電生活を送っています。
Looopでんきの「でんき予報」を事前にチェックして、
電気代が安い時間帯に仕事をして電気代が高い時間帯には電気をあまり使わない
このように計画しながら仕事をしています。
「でんき予報」のグラフがこちら
8時から15時30分の間、料金単価がめちゃくちゃ安い
こんな日は、
9時から15時の間にパソコン関係の仕事をして料金単価が高くなったら書類整理をする
という感じで仕事をします。
Looopでんきを利用してみて、
天気の良いお昼頃、料金単価が安くなる傾向にあるので「日中にテレワークで仕事をする方」「日中に掃除、洗濯、料理をする方」におすすめの料金プラン
だと感じています。
日中、家族全員が家にいない!という家庭にはおすすめできません。
関連記事「Looopでんきに切替えた感想」ではLooopでんきに切替えて請求されたリアルな電気代を紹介しています。
【北海道在住で「Looopでんき」に切替えてみた】 リアルな電気代をご紹介
生活スタイルに合った電力会社のプランに変更するだけで電気代を安く抑えることは十分可能です。
電力自由化の影響でいろんな内容の料金プランがありますので、定期的に見直しをして効率的に節電しましょう。
太陽光発電を導入する
太陽光発電を導入することで、電気代を大幅に削減できます。
自宅で発電した電力を使用することで、
電力会社から購入する電力を減らす、余剰電力を売電することで収入を得る
ことが可能です。
初期費用はかかりますが長期的には大きな節約効果があります。
さらに、環境にも優しいエネルギー源として注目されています。太陽光発電の導入を検討する際は、補助金や助成金の活用も視野に入れると良いでしょう。
我が家では自作大要綱発電を導入して、
どれくらい節電効果があるのか、導入費用の元をとることはできるのか
を検証しています。
導入した自作太陽光発電がこちら
屋根上のソーラーパネル
蓄電池・インバーター・チャージコントローラー
手作り感満載ですがちゃんと発電してくれます
導入して2年が経過した結果は、
12年くらいで導入費用の元がとれるくらい発電してくれる
です。
天気の良い日が続けば、発電した電気だけで生活できる
関連記事「太陽光発電を自作してみた」では自作太陽光発電の導入費用を詳しく紹介しています。
【太陽光発電を自作してみた】導入にかかった費用とは?業者に依頼した場合と徹底比較
ポータブル電源を有効活用する
ポータブル電源を有効活用することで、電気代を節約できます。
ポータブル電源を使って、電力消費の多い機器を補助することで電力会社からの電力使用量を減らすことができます。
活用方法がこちら
ソーラーパネルやシガーソケットでポータブル電源を充電
↓
ポータブル電源で家電を使う
↓
ソーラーパネルやシガーソケットでポータブル電源を充電
上記のサイクルを繰り返し行えば、ポータブル電源を節電用として活用できます。
ノートパソコンやコードレス掃除機の充電、扇風機の利用がおすすめ
また、コンセントタイプのLED照明があればポータブル電源で照明を使えるようになるのでテレワーク中の照明の節約に繋がります。
導入したコンセントタイプのLED照明がこちら
部屋全体を照らすには明るさが足りませんが、デスク周りの明かりは十分確保できます。
ポータブル電源だけで、テレワークに必要な「デスクトップパソコン」「プリンター」「照明」が使えるかどうかも検証してみました。
今回、利用したポータブル電源は【エコフロー】リバーマックスです。
スペック
バッテリ容量 | 576Wh |
電池素材 | リチウムイオン |
電池寿命 | 800回 |
AC出力(X-Boost) | 600W(1200W) |
USB出力 | 5V , 2.4A |
シガーソケット出力 | 13.6V , 10A |
重量 | 7.7kg |
寸法 | 28.8×18.5×25.3cm |
結果は、
容量600Whのポータブル電源で仕事をした場合6時間で80%の充電が減った。もっと大容量のポータブル電源であればテレワーク用電源として利用できる!
です。
停電させたら電子機器に悪影響なので途中で検証を中止しました。
デスクトップパソコンを使う場合使い過ぎに注意。
ポータブル電源を備えておけば停電時やアウトドアでも活用できるため非常に便利です。
ポータブル電源の使用は、電気代節約の新しい方法として注目されています。
日々の習慣で節電を心掛ける
日々の習慣で節電を心掛けることで、電気代を削減できます。
我が家で心がけている日々の節電対策がこちら
- スイッチ付ケーブルタップで待機電力を遮断する
- エアコンを使わない期間はコンセント抜いて待機電力を遮断する
- 不要な照明をこまめに消す
- 短時間の外出時にもエアコンをオフにする
- なるべく扇風機を使う
一つの行動で得られる節電効果は微々たるものですが、積み重ねれば大きな節電に繋がります。
上記の節電対策を継続させた2024年5月の我が家の電気代は、
たったの2,894円
4人家族でこの金額は安すぎる。
電気代が上がって困っている!本気で節電に取り組みたい!という方は上記で紹介した節電対策を無理のない範囲で実施してみてください。