節電用、非常電源用として蓄電池の導入を検討しているんだけど、本当に必要?
こんな疑問にお答えします。
我が家は蓄電池を導入することで、
停電のとき普段と変わらない生活を送れる!毎月の電気代が3,000円以下になった!!
というメリットを得ることができました。
「高いお金を払って導入する価値があるのか?」、「我が家には本当に必要なのか?」
といった疑問を持つのは当然です。
本記事では、
蓄電池がいらないと言われる理由や、必要性を判断するためのポイント
を徹底解説します。
さらに、具体的なシミュレーションや、蓄電池を導入すべきケース、導入を見送るべきケースもご紹介。
あなたが蓄電池を導入するべきかどうかの参考材料として本記事を読んで頂ければ幸いです。
目次
蓄電池がいらないと言われる理由とは?
「蓄電池がいらない」と考える人が増えている理由は、
導入にかかるコストと節電効果のバランスが合わない
と感じるからです。
蓄電池の導入は高額な初期費用が必要で、その投資に見合った節電効果が得られるかが疑問視されています。
- 電力供給が安定している地域では停電のリスクが低く蓄電池を導入する必要性が少ない
- 蓄電池で節電しても結局は赤字になるのでは?
- 発熱・発火のリスクがあるのでは?
これらの理由から「蓄電池はいらない!」と考える方が多くいらっしゃいます。
蓄電池のコストと節電効果が見合わない
蓄電池は高額な初期投資が必要で、
導入コストに対して節電効果が見合わない
と考える方が多くいらっしゃいます。
その理由は、
蓄電池を導入してから寿命が尽きるまでにどれくらいの節電効果があるのか明確な数値化ができない!
からです。
数値化するには電気の知識が必要で、
蓄電池一回の充電でどれくらいの家電が使えるのか?蓄電池を充電するためにどれくらいの電気が必要なのか?
これらの情報を正確に算出できれば蓄電池の必要性が明確にイメージできるようになります。
でも、
電気の仕事をしている私でも正確な計算は無理!!必ず誤差が生じる
- 高額な蓄電池を導入したとしても期待通りの節約ができないのでは?
- 導入後、10年、20年経ったら取替でまた高額な費用がかかるのでは?
- 電力会社の料金が安くなったら蓄電する意味がなくなるのでは?
このようなリスクを恐れて導入に踏み切れない方がほとんどではないでしょうか。
既存の電力供給が安定している
電力供給が安定している地域では、蓄電池の必要性が低いと考えられます。
例えば、
大都市やインフラが整備された地域では、停電がほとんどなく電力供給の信頼性が高いので、
蓄電池を導入しても停電時に活躍する機会が少なく導入するメリットが薄れてしまう
傾向にあります。
私の住んでいる地域でも停電が発生することなんて滅多にありません。
多くの家庭が蓄電池を「いらない」と判断する要因の一つです。
自然災害のリスクが低い地域に住んでいる
自然災害のリスクが低い地域に住んでいる場合も、蓄電池はいらないと考えられることが多いです。
停電は地震や台風などに誘発して発生することが多いですが、
そもそも地震や台風が少ない地域では停電のリスクも低く蓄電池が活躍する機会が少なくなります。
このような環境では、蓄電池を導入する理由が見つからず、「いらない」と感じる人が増えるのは自然な流れです。
蓄電池が必要かどうかの判断ポイント
蓄電池が本当に必要かどうかを判断するには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
- 電力使用状況の把握
- 再生可能エネルギーを使って環境問題への貢献
- 電気代高騰のリスク回避
これらの要素を総合的に検討することで、蓄電池の必要性が見えてくるでしょう。
家庭の電力使用状況をチェックする方法
蓄電池が必要かどうかを判断するための第一歩は、
自分の家庭でどれだけ電力を使用しているかを確認すること
です。
電気料金の請求書に使用電力量が記載されているのですぐにチェックできます。
ですが、
使用電力量を確認しても
これって電気を使いすぎているの?一般的に普通なの?
という判断は難しいですよね。
そんな方のために我が家の使用電力量と電気代を参考資料としてご紹介しておきます。
これは、蓄電池機能がある自作太陽光発電導入後の数値です。
4人家族で毎月の電気代が3,000円以下に抑えられているので大満足
個人的に
「毎月の使用電力量が100kWh程度」、もしくは「電気代が3,000円~7,000円程度」
という方は蓄電池を導入するメリットが少ないと思います。
再生可能エネルギーを導入しているか確認
再生可能エネルギーを導入しているかどうかも、蓄電池が必要かどうかを判断する上で重要なポイントです。
既に太陽光発電を導入している、もしくは太陽光発電の導入を予定している家庭では、
発電した電力を効率的に利用するために蓄電池が有効
となります。
しかし、
太陽光発電の導入はせず蓄電池だけを導入する場合は、
蓄電池の恩恵を十分に受けられないため「いらない」と判断した方がいいでしょう。
将来的な電気料金上昇リスクを考慮する
将来的な電気料金上昇リスクも、蓄電池が必要かどうかを考える際の重要な要素です。
電気料金が今後大幅に上昇すると予測される場合、
蓄電機能がある太陽光発電設を導入して電気を蓄電、消費することで経済的に有利
となります。
しかし、
電気料金が安くなれば、
蓄電池導入費用の回収ができなくて赤字になってしまう可能性がある
となります。
今後の情勢を見極めて蓄電池の必要性を判断しましょう。
蓄電池の導入で発生する生活の変化
蓄電池を導入して生活にどのような変化が起こるのでしょうか。
実際に、
蓄電機能がある自作太陽光発電を導入した我が家の実体験
をご紹介します。
蓄電池導入のメリットとデメリット
蓄電池導入のメリット
- 電気代が月額2,000円以上安くなった
- 電気の無駄使いをしなくなった
- エアコン、除湿器、加湿器を気兼ねなく使うようになった
我が家にとって
生活に欠かせない電気を気兼ねなく使えるようになったこと
が大きなメリットです。
たとえば、
自作太陽光発電導入前は高騰する電気代が気になって
エアコンの使用を抑えたり、換気扇や除湿器の使用を抑えたり
なるべく電気を使わない生活を送っていました。
ですが、自作太陽光発電を導入してからは
快適な生活を送るための家電は気兼ねなく使う
ようになりました。
以前より電気を使っているにも関わらず電気代は安い
しかも、
設備の導入にかかった費用は15年くらいで回収できて、壊れることなく使い続けられたら余裕で元がとれてプラスになる
計算です。
導入費用を抑えるためDIYで導入した太陽光発電がこちら
蓄電池、インバータ、チャージコントローラー
ソーラーパネル
関連記事「太陽光発電自作マニュアル」では必要な機器、配線方法などが紹介されています。
参考 太陽光発電自作マニュアル
蓄電池導入のデメリットはこちら
- 発熱・発火事故の心配がある
- 定期的に点検が必要
- 蓄電池を設置するためのスペースが必要
蓄電池は電気エネルギーを蓄電するため発熱・発火する可能性があります。
便利な反面、危険性が伴うことを理解した上で導入しましょう。
コスト面を気にするあまり性能が低い蓄電池を選んでしまうと
事故に繋がる、劣化が早い
などの問題に繋がるので注意しましょう。
安価であっても故障、交換時期が早まるなどして結局割高になる
絶対に失敗したくないという思いから蓄電池についてめちゃくちゃ検索した結果、
私が採用した蓄電池は『LiTime 12V 200Ah Plus LiFePO4 』です。
いろんなブロガーさん、ユーチューバーさんが愛用していて最もコスパが良い蓄電池として評判の蓄電池。
実際に使っている感想は、
ドライヤーや電子レンジを稼働させても全然発熱しない!毎日充電、放電を繰り返ししても問題なく使えている
です。
関連記事「Li Timeの蓄電池を使ってみた」ではリアルレビューをもっと詳しく紹介しています。
LiTimeのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのリアルなレビューをご紹介
節電効果
蓄電池の導入で、
どれくらいの節電効果を得ることができるのか
を把握することはとても重要です。
現在の電気料金、蓄電池の容量、年間の電力消費量などを基にシミュレーションを行い、どの程度の節約効果が見込めるかを計算で求めることができます。
節電効果の算出方法はこんな感じ
蓄電池『Li Time 12V 200Ah Plus』の容量・・・12V × 200Ah = 2.4kWh
1ヶ月の使用電力量・・・150kWh(電気料金請求書参照)
1日の使用電力量・・・150kWh ÷ 30日 = 5kWh 料金単価・・・38.47円/kWh(電気料金請求書参照)
1日の電気代・・・5kWh × 38.47円/kWh = 約192円
蓄電池『Li Time 12V 200Ah Plus』で節電できる電気代・・・2.4kWh × 38.47円/kWh = 約92円
蓄電池『Li Time 12V 200Ah Plus』を導入すれば、
1日の電気代が192円から100円になる
という計算になります。
これはあくまで天気がよくて毎日蓄電池を100%充電できた場合の計算です。
この算出方法を参考に、蓄電池を導入すべきかどうかの判断してみてください。
→ → → 公式ホームページ『LiTime 12V 200Ah Plus』はこちら
災害時に備えた電力確保の重要性
蓄電池の導入が特に有効なのは、災害時に電力を確保できるという点です。
地震や台風などの災害時に停電が発生したとき、
蓄電池があれば照明、スマホの充電、冷蔵庫、洗濯機など生活に欠かせない必要最低限の電力を確保
することができます。
蓄電池を選ばない選択肢が有効なケースとは?
蓄電池を選ばない選択肢が有効なケースがこちら
- 電力供給が安定している地域
- 補助金や税制優遇が受けられない
- 初期投資に対するリターンが期待できない
これらのケースでは、蓄電池を導入せず電力会社の電気を給電し続けた方がいいと言えます。
電力供給が安定している地域での選択肢
電力供給が安定している地域では、蓄電池を導入するメリットが少なくなります。
停電がほとんど発生しないということは、電気を蓄電しておく必要がありません。
導入に高額な費用がかかる蓄電池ではなく、電力会社からの供給に依存する方がコスト的にメリットがあると言えるでしょう。
補助金や税制優遇が受けられない場合
補助金や税制優遇が受けられない場合、蓄電池の導入コストが大きな負担となります。
一部の自治体では蓄電池の導入に対する補助金が提供されていますが、それが受けられない地域では高額な蓄電池導入費用を全額負担しなければなりません。
容量が小さめの蓄電池でも10万円を超えることがほとんど
資金に余裕がある方以外は補助金や割引キャンペーンなどを積極的に活用しましょう。
初期投資に対するリターンが期待できない場合
蓄電池の初期投資に対するリターンが期待できない場合も、導入を見送るべき理由となります。
電気代が安い地域や現状電力消費が少ない家庭では、蓄電池の導入によるコスト回収が難しい場合があります。
導入費用を回収できないのであればわざわざ蓄電池を導入する必要がない
蓄電池を導入せず電力会社の電気を給電した方がコスト面で大きなメリットになります。
導入費用を回収できて、尚且つ電気代を安く抑えられる期間があるシミュレーション結果の場合に導入すべき
だと個人的に考えています。
高額費用をかけて導入したのに失敗したぁ。。。とならないように綿密なシミュレーションをしてから導入を検討しましょう。