暗くなったら自動的に点灯するライトを導入したい!
普段の生活でこのように思うことって結構ありますよね。
夜に外の物置に行こうとしたときに段差につまづいて転んでしまった
夜中トイレに行こうとして足の小指をぶつけた
こんなとき自動点灯ライトがあれば安心安全です。
自動点灯ライトには
安全性の向上以外にも節電効果、防犯対策
といった可能性があります。
一見シンプルな自動点灯の仕組みの裏側には、私たちの想像を超える技術と可能性が詰まっているのです。
この記事では、電気の設備管理業務をしている私が自動点灯ライトの基本や実際に導入した体験などをわかりやすく解説しています。
あなたの暮らしをより快適にするヒントが見つかるかもしれません。
目次
自動点灯ライトとは?基本的な仕組みと特徴
自動点灯ライトは、
周囲が暗くなると自動的に点灯する照明器具のこと
です。
普段なにげなく利用している自動点灯ライトの仕組みや特徴を詳しく解説していきます。
暗くなったら自動点灯する仕組み:センサーの秘密
自動点灯ライトには、
光を感知するセンサーが搭載
されています。
このセンサーはまるで私たちの目のように周りの明るさを常に確認し、
昼間は明るいのでライトはOFF、夕方になって暗いと判断するとON
という制御をします。
身近で言うと、ほとんどの自動車に自動点灯システムが導入されていますよね。
走行中であっても周囲が暗くなったりトンネルに入ると自動的にライトが点灯。
ライトの点け忘れをセンサー機能で防止することができます。
無灯走行違反の心配なし
従来のライトとの違い:便利さと省エネ性の両立
昔ながらの照明器具では、手動でスイッチを押さないと点灯しませんでした。
しかし、自動点灯ライトは違います。
必要な時に自動で点灯してくれるのでスイッチを探したり、暗い中で動き回ったりする必要がありません。
手がふさがっているとき!暗くてスイッチの場所がわからないとき!に便利
さらに、自動点灯ライトには高い省エネ効果が期待できます。
必要な時だけ点灯するので、消し忘れによる無駄な電気の消費を防ぐことが可能。
これは、電気代の節約だけでなく、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の削減にもつながります。
自動点灯ライトの種類:用途別の選び方ガイド
自動点灯ライトには、いろいろな種類があります。
「玄関先や庭に置く屋外用」「廊下や階段に取り付ける室内用」そして「持ち運びができる携帯用」など、
いろんなシーンで自動点灯ライトが採用されています。
屋外用ライト・・・防水機能が付いていて耐久性が高い
室内用ライト・・・人の動きを敏感に感知するセンサーでON/OFFを細かく制御
携帯用ライト・・・バッテリーが搭載で停電時の非常灯として利用可能
自動点灯ライトを選ぶ時は、
設置場所や使用目的をよく考えて生活スタイルに合ったタイプ
を採用しましょう。
驚きの節電効果!自動点灯ライトがもたらす省エネ効果
自動点灯ライトの最大の魅力は、その驚くべき節電効果です。
電気の消し忘れによる無駄な消費電力の発生を防ぐことができるので節電効果は絶大。
どれくらい節電効果があるのかを我が家の導入事例を参考にご紹介していきいます。
電気の消し忘れを完全に防止できる人感センサーを後付けしてみた
我が家では荷物を頻繁に出し入れする玄関の照明に人感センサーを後付けして電気の消し忘れを防止しています。
人感センサー導入前、車に仕事の荷物を詰め込んで出発する場面で
高確率で電気の消し忘れが発生していました。
仕事のことで頭の中がいっぱいで電気のことは忘れてしまう・・・
電気の消し忘れで発生する電気代を算出してみました。
算出結果がこちら
40Wの照明を8時間つけっぱなしで発生する電力量は0.32kWh
これを電気代に換算すると、0.32Kwh×38.46円/kWh=12.3円
電気の消し忘れで約10円程度の電気代を無駄にすることになります。
結構高い・・・
人感センサーがあれば人の動きがなくなってから1分程度で消灯してくれるので、
長時間の電気の点けっぱなしを100%防ぐことが可能。
関連記事「人感センサーを後付けしてみた」では施工方法や使った材料などが詳しく解説されています。
【電気DIY】人感センサーを既存照明に後付け~施工方法・配線図を解説~
記事には電気工事士の資格が必要な内容が含まれているので注意してください。
長期的なコスト比較:初期投資vs電気代節約
自動点灯ライトは、
節電効果が大きい分、従来の照明より少し高価
となります。
「価格が安い従来のライト」と「節電効果が高い自動点灯ライト」ではコスト的にどちらがお得なのかを比較してみました。
先ほどの、「仕事に行くときの電気の消し忘れで発生する無駄な電気代」から求めた結果がこちら
1回電気を消し忘れることで発生する電気代が約10円
「従来のライト」と「自動点灯ライト」の本体価格の差額を3000円と仮定
300回電気を消し忘れて仕事に行くと3000円の電気代が無駄になる
1週間に1回電気を消し忘れると仮定すると6年3ヶ月で300回達成
7年以上照明を使い続けるなら自動点灯ライトの方がお得
電気の消し忘れが多い方、長期間同じ照明を使い続ける方は自動点灯ライトの導入が圧倒的にお得ということです。
自動点灯ライトの上手な選び方
自動点灯ライトは、導入する場所によって仕様が異なるので注意が必要です。
たとえば、
カーポートや外壁に設置するライトを屋内用仕様にしてしまうと内部に水や湿気が侵入し故障の原因
になりかねません。
仕様に適した場所への設置が重要
ここからは我が家に導入した自動点灯ライトをサンプルとして、上手な選び方をご紹介していきます。
カーポートに100V電源屋外用ライトを導入
車の乗り降り時に足元が暗い!家の前が暗くて防犯上よくない!
こんな問題を解決するためにパナソニック エクステリアスポットライト LGWC40116 という防犯灯を導入しました。
導入するには100Vの電源線やカーポートにライト本体を固定する工夫が必要なのでちょっとした手間が必要です。
こんな感じ
使ってみた感想がこちら
センサーの検知範囲の調整、感度調整ができるので便利。構造がしっかりしているので耐久性は優れていると思う。さすがPanasonic製品!でも、ちょっと値段が高い。
です。
一目につく場所のライトはちゃんとしたものを設置したいですよね
カスケードガレージにソーラー充電式ライトを導入
裏庭に自転車や子ども遊び道具を出しっぱなしにすることがあり防犯上よくない!
こんな問題を解決するためにガレージ裏側を照らすASEKI(アセキ) ソーラーライト 光束最大2500ルーメンという防犯灯を導入しました。
使ってみた感想は
うす暗い状態ならセンサーが動作しないので人が近づいても点灯しない。もう少し明るい状態でも点灯してほしい。耐久性が高い感じはしないので5年程度使えればいいかな。施工性の良さ、明るさ、コスパは文句なし!
です。
「取付用台をビス打ちしてライト本体を取付用台に差し込む」
という構造なのですが、個人的にカスケードガレージに穴を開けたくなかったので鋼材を使って穴をあけず取付けてみました。
こんな感じ
ビス穴くらい気にしない!という方はガレージの壁や屋根に直接ビスを打ち込んだ方が施工が簡単です。
関連記事「ガレージに防犯灯を設置してみた」では
「100V電源自動点灯ライト」と「ソーラー充電式自動点灯ライト」の徹底比較
をご紹介しています。
防犯灯をカスケードガレージに設置してみた【穴あけ不要・電気代0円】
屋外用防犯灯の導入を検討している方は是非参考にしてみてください。
取付が超簡単!自動点灯ライトを導入
夜中トイレに起きたとき暗くて歩けない!階段下のちょっとした収納スペースにちょっとした明かりが欲しい!
こんな問題を解決するために人感センサーライト Type-C充電式を導入しました。
こんな感じ
USB充電式なのにバッテリーが長持ち!壁の穴あけ不要!簡単に脱着できるので非常灯としても利用できる!
というメリットがあります。
付属のマグネットを使って取付するので壁や天井への穴あけは一切不要。
このライトを使ってみた感想は
どんな場所にも傷を付けずに設置できるのでとても便利。階段下収納で使っている照明は3週間に1回のペースで充電するくらいバッテリーが長持ちなので使いやすい。布団の中でスマホを見るとき用の明かりとしても活用可能。
です。
2灯セットで購入したけど追加購入しようか検討中
関連記事「人感センサーライトを後付けする方法」では、取り付け方法の解説や本気レビューをご紹介しています。
人感センサーライトを簡単に後付けする方法【壁の穴あけ・工事不要】
ちょっとした明かりが欲しい!夜中のトイレ移動用の足元灯がほしい!
という方は是非参考にしてみてください。
導入時の注意点と設置のポイント
自動点灯ライトを導入する際は、いくつかの注意点があります。
これから紹介するポイントを抑えて失敗しないよう計画的に導入してみてください。
適切な設置場所の選び方:センサーの感度を最大限に
センサーの感度を最大限に活かすためには、設置場所の選定が重要です。
他の光源(街灯や車のヘッドライトなど)の影響を受けにくい場所を選びましょう。
また、センサーの前に障害物がないことを確認してください。
屋外・・・雨や雪が直接当たらない軒下やカーポート内側
室内・・・人の動線を考慮してセンサーが確実に動作する場所
上記のポイントを意識して設置場所を検討してみてください。
メンテナンス方法:長く使うためのケアのコツ
自動点灯ライトを長く使うためには、定期的なメンテナンスが大切です。
センサー部分は常にきれいに清掃する、ホコリや虫の死骸などを定期的に除去する、など
清潔な状態を保つことで長持ちさせることができます。
明るさを保つためには発光面を定期的に清掃することも重要です。
汚れを放置したまま長期間使ってしまうと、
汚れが発光面に焼き付ついてしまい使い始めより暗くなってしまいます。
よくあるトラブルと解決法:スムーズな運用のために
自動点灯ライトでよくあるトラブルとして、
「昼間なのに点灯する」「夜なのに点灯しない」など
の誤動作が挙げられます。
誤動作のほとんどが、センサーの調整不足が原因です。
感度が高すぎる場合は、センサーに黒いテープを一部貼って調整する。
逆に感度が低い場合は、センサーの向きを変えたり、障害物を取り除く。
このようなちょっとした対策で解決できることがほとんどです。
分解して配線をチェックする!みたいな難しいことをする必要はありませんよ。
自動点灯ライトの未来:最新技術と今後の展望
自動点灯ライトの技術は日々進化しています。
ここからは、最新の技術動向と将来の可能性についてご紹介していきます。
IoT連携:スマートホーム化の第一歩
最新の自動点灯ライトは、インターネットに接続できるIoT機能を搭載しています。
これらの技術を使えば、
外出先からでもスマホで操作が可能
になります。
たとえば、
「帰宅時間に合わせて照明を点灯させる」「休暇中はランダムに点灯させて留守を悟られないようにする」など
普段の生活をより快適に、便利にしてくれるでしょう。
また、他のスマート家電と連携することでより高度な自動化が可能です。
たとえば、
テレビの電源が切れると自動的にリビングの照明が点灯する、スピーカーと連動させて照明の色合いを変化させる、など
スマホからライフスタイルに合わせた制御ができるようになります。
AI搭載モデルの可能性:より賢く、より省エネに
近年、人工知能(AI)を搭載した自動点灯ライトも登場しています。
使用者の生活パターンを学習し、最適なタイミングで点灯・消灯が可能です。
たとえば、
平日と休日で異なる生活リズムを把握し自動で調整、曜日によって照明を点灯するタイミングを学習する、天気予報と連動して曇りの日は早めに点灯する、など
人間が考えて行っているような操作をAIが代わりに処理してくれる。
省エネ効果と快適性の向上が期待できます。
自動点灯ライトが変える未来の暮らし
自動点灯ライトは、
単なる照明器具から私たちの生活を支える重要なインフラへと進化
しつつあります。
たとえば、
高齢者の見守りシステムとして活用される、泥棒や強盗などの不審者の侵入を常に監視する、普段と異なる点灯パターンを検知して異変を家族に通知する、など
今まででは想像もできないような使い方ができるようになります。
また、街路灯にも応用が進んでいて、
人や車の通行量に応じて明るさを自動調整する「スマート街路灯」の導入
も始まっています。
人通りが少ない時は省エネとして明かりを抑え、人通りが多くなれば安全性の向上として足元がよく見えるくらい明るく照らす
といった制御も可能です。
自動点灯ライトは、
私たちの生活をより便利で、安全で、環境にやさしいものに変えていく可能性がある
ことをお判りいただけたのではないでしょうか。
自動点灯ライトはこれからもっともっと普及が広がっていくに違いありません。
今のうちに導入して便利で快適な生活を送りましょう。