プラグインハイブリット(PHEV)って100V家庭用コンセントで充電できるの?どれくらい電気代がかかるの?
こんな疑問を解消するため、
実際に我が家の100V家庭用コンセントを使ってクラウンスポーツ(PHEV車)を充電
してみました。
結論から先にご紹介すると、
100V家庭用コンセントでプラグインハイブリット(PHEV)の充電はできる!満充電するためにかかった電気代は570円程度
です。
EV走行の方がお得なのか?ガソリン走行の方がお得なのか?は記事の途中で詳しく検証しています。
この記事では、
プラグインハイブリット(PHEV)の充電方法、発生する電気代
について詳しくご紹介します。
ちなみに、今回検証に使ったプラグインハイブリット車は知人のクラウンスポーツです。

かっこいいっすね!!
車種によって充電時間が異なるようなので、
今回はクラウンスポーツでの検証内容を
をご紹介します。
目次
プラグインハイブリット(PHEV)を100V家庭用コンセントで充電する方法

PHEVの充電コードの挿し口は3Pアース付プラグなので、このままの状態では100V家庭用コンセントで充電することはできません。
3Pアース付プラグがこちら

円筒状の極が邪魔で差し込めない。。。
こんなときは「3P→2Pに変換するプラグ」で問題を解決することができます。
3P→2Pに変換するプラグがこちら
変換プラグを使えば、
3Pアース付コンセントを100V家庭用コンセントに
差し込むことが可能となります。
(変換プラグから生えているアース線をアース端子に接続することがおすすめですが、浮かしたままでも使用可能)
充電している様子がこちら

問題なく充電できます。
プラグインハイブリット(PHEV)の充電で発生する電気代

クラウンスポーツを100V家庭用コンセントで充電すると電気代はどれくらいかかるのか!?
をワットモニターを使って検証してみました。
検証結果がこちら
0%→100%にするための充電時間・・・30時間
消費電力・・・600W~650W

ほぼクラウンスポーツのカタログに載っている仕様通り
「消費電力650W」がどのくらいの電気かというと、
洗濯機で最も消費電力の高い脱水時に消費される電気
というイメージです。
なので、
クラウンスポーツを30時間充電するということは洗濯機の脱水を30時間回し続けるのと同じ
というイメージ。
めっちゃ電気使っているじゃん
自作太陽光発電でプラグインハイブリットを充電してみた

PHEVの充電にはめちゃくちゃ電気を消費することがわかったところで、
自作太陽光発電システムでプラグインハイブリット(PHEV)を充電できるのか?
を併せて検証してみました。
太陽光発電システムでPHEVを充電することができれば、
ガソリンと電気代をかけずにクラウンスポーツを乗り回せる
ということです。
めちゃくちゃ最高ーー
結論から先に紹介すると、
問題なく充電することができた!でも、自作太陽光発電システムのスペックが小さすぎて4時間くらいしか充電できなかった!!
です。
自作太陽光発電システムのスペックがこちら
ソーラーパネルの枚数・・・175W×3枚
蓄電池容量・・・12V200Ah(2.4kWh)
インバーター容量・・・2500W

MPPTチャージコントローラーと大容量インバーター
のおかげで、
安定した電気(100V)を給電できるのでPHEVを問題なく充電する
ことができます。
PHEVの充電の消費電力は最大で650W程度なので、容量2000W程度のインバーターであれば安心です。
ちなみに、PHEVを充電しながらリビングの照明(60W)とテレビ(100W)を使っても問題ありませんでした。
問題は蓄電池の容量と発電容量です。
ソーラーパネル(175W×3枚)の発電が追い付かず、蓄電池の容量がみるみる減っていきました。
充電した日は晴れていたのに。。。
自作太陽光発電システムの導入にかかった費用は、約25万円。
PHEVを充電しながら日常生活で消費する電気を賄うならもっとスペックの大きい太陽光発電システムが必要
ということが判明しました。
関連記事「自作太陽光発電システムの作り方」では、太陽光発電に必要な機器の選び方、配線方法などが紹介されています。
スペックを大きくすればPHEVの充電をしながら日常生活で消費する電気を賄うことだって可能です。
是非、挑戦してみてください。
ガソリンモードとEVモードの燃費を比較してみた

ガソリン走行とEV走行では、どちらの方がお得なのか検証してみました。
比較するために、
1km走行するために必要な金額を算出
します。
ガソリンモードで1km走行するために必要な金額
・ガソリン1リットル170円(2025年5月現在)
・カタログの燃費22.4km/L
・実際の走行燃費19km/L
1km走行するために必要な金額の算出
・170 円/L ÷ 19 km/L = 8.95 円/km
EVモードで1km走行するために必要な金額
・満充電に必要な電気代570円
・EVモードで走行できる距離90km
1km走行するために必要な金額の算出
570 円 ÷ 90 km = 6.33 円/km
検証の結果、
EV走行の方がガソリン走行より2.62円安い
ことが判明。
あまり価格差がないので、
PHEV車の車体価格とガソリン車の車体価格の差額分の元をとることは難しい
と感じます。
まとめ:プラグインハイブリット(PHEV)はお得なのか?

プラグインハイブリット(PHEV)は
100V家庭用コンセントでも充電ができ、ガソリン走行に比べると燃費が良い
ので将来的に欲しい車だと感じました。
ですが、
プラグインハイブリット(PHEV)車は高額でEV走行とガソリン走行の燃費差があまり感じない。
電気代とPHEV車の車体価格が下がれば絶対購入したい
時代によってガソリンの価格や電気料金単価が変動するので、
電気自動車をめちゃくちゃお得に乗り回せる時代がくる
かもしれません。
環境にやさしく燃料費が安くなるれば最高ですよね。
今はまだPHEV車の車体価格とEVモードのお得感が見合ってないような気がします。
てか、一般家庭にはPHEV車は高級すぎて買えません。。。
PHEV車を100V家庭用コンセントで充電すれば燃料費を節約しながら車を使えるのでは?
と考えている方は「車体価格」「EVモードの燃費」「ガソリンモードの燃費」を総合的に検討しましょう。