ポータブル電源だけで生活は無理!?ポタ電を分電盤に接続してみた

 

ポータブル電源の電気だけで生活することはできるの?

 

こんな疑問にお答えします。

 

結論から言うと、

超大容量のポータブル電源を用意するか、何台もポータブル電源を用意しなければ生活することはできない

です。

 

ポータブル電源を既にお持ちの方であれば

ソーラーパネルで充電したポータブル電源の電気だけで生活できれば電気代が0円になるのでは!??

と一度は考えたことがあるのでしょうか。

 

節電オタクの私は現実的かどうか本気で考えています

 

私が保有しているポータブル電源はこちら

  • 【JVC】BN-RB-37
  • 【エコフロー】リバーマックス
  • 【Honda】LiB-AID

 

節電用として利用しているのは主に【エコフロー】リバーマックスですが、

容量的にちょっと物足りないなぁと感じています。

 

各ポータブル電源のスペックがこちら

ポータブル電源バッテリー容量AC出力容量
BN-RB-37375Wh200(400W)
リバーマックス576Wh600W(1200W)
LiB-AID300Wh300W(500W)

 

これら3台のポータブル電源を駆使しても1日分の電気を賄うこともできません。

 

なので、

ポータブル電源だけで生活するのではなく消費電力の一部分をポータブル電源で補って節電する

という感じでポータブル電源を利用しています。

 

この記事では、

ポータブル電源だけで生活するにはどれくらいの容量が必要なのか?どうやってポータブル電源をの電気を消費するのか?

をご紹介していきます。

 

ポータブル電源の電気だけで生活する方法

ポータブル電源の電気だけで生活するには

  • 「超大容量の電源を用意する」または「複数台のポータブル電源を用意する」
  • ポータブル電源の電気を分電盤に給電する
  •  

    2つの手順が必要になります。

     

    どれくらいの容量が必要なのか、どのように分電盤に電気を供給すればいいのか

    を具体的にご紹介していきます。

     

    容量を決める

    ポータブル電源だけで生活するために必要な容量は電気料金の請求書(検針票)から調べることができます。

     

    調べ方がこちら

     

    使用電力量(96kWh) ÷ 使用日数(34日)= 2.8kWh

     

    1日の平均使用電力量は約3kWhであることがわかります。

     

    日によってはホットプレートで焼き肉をしたり、電気ストーブを長時間使ったりして電気消費量が平均よりも多くなることがあるので、

    余裕をもって6kWh以上のポータブル電源があれば1日の電気を賄えると仮定しています。

     

    「6kWh」私の感覚的な目安です。

     

    6kWhという電力量がどれくらいなのかというと、

    Jackery ポータブル電源3000Pro 2台分の電力量

    に匹敵します。

     

     

    オープン価格40万円を超える製品なので2台準備すると約80万円。

     

    電力会社の電気に頼ることなくポータブル電源だけで生活するには、

    約80万円相当の電源が必要になる

    ということです。

     

    ちょっと現実的ではないですよね。。。

     

    ポータブル電源の電気を分電盤に供給する

    ポータブル電源だけで生活するためには、ポータブル電源の電気を分電盤に供給しなければなりません。

     

    なぜなら、

    分電盤を通さなければ照明やコンセント、お風呂の換気扇などを使うことができないから

    です。

     

    ポータブル電源を分電盤に接続することで電力会社の電気が一切使えなくなるのはリスクが高すぎる。。。

     

    こんな問題を解決するために

    ポータブル電源と電力会社の電気を切り替えられる電源切替器付分電盤を増設

    しました。

     

    電源切替器付分電盤がこちら

     

    左側にあるブレーカーが普通の分電盤と違う

     

    現在契約している電力会社からの電気はそのまま通電しつつ、好きなタイミングでポータブル電源の電気に切替えることが可能になります。

     

    電源を切替る方法がこちら

    ・ポータブル電源の電気を専用のコンセントに出力

     

    ・電源切替器を「ポータブル電源・蓄電池」側に操作

     

    たったこれだけで

    ポータブル電源の電気で分電盤内にある「照明」「コンセント」などの回線が

    使えるようになります。

     

    関連記事「注文住宅でやっておくべき電気配線」では電源付切替分電盤設置のための電気配線図や注意点などが詳しく紹介されています。

     

    ポータブル電源を有効活用したい!太陽光発電を自作してみたい!

    と考えている方は是非参考にしてみてください。

     

    ポータブル電源だけで生活するのはリスクが高い

     

    先ほどもご紹介していますが、

    生活に必要な消費電力を賄える超大容量のポータブル電源は高額すぎて現実的ではありません

     

    仮に超大容量のポータブル電源を用意できたとしてもポータブル電源の電気だけで生活するにはいろんなリスクが伴います。

     

    ポータブル電源を普段使いしている私が感じるリスクがこちら

    • 消費電力の大きい家電を同時に使用できない
    • バッテリー切れになると停電する
    • 充電に時間がかかる
    • 相性の悪い家電を使うと消費電力の大きさに関係なくポータブル電源がストップする

     

    ドライヤーや電子レンジ、オーブンレンジのような消費電力の大きい家電を同時に使用すると、出力許容容量を超えてしまう可能性があります。

     

    この場合、ポータブル電源は強制停止状態になる

     

    一般住宅で例えるなら、

    電気の使いすぎでブレーカーが落ちる

    現象のことです。

     

    また、数日雨や曇りが続くと太陽光発電での充電が満足にできないのでポータブル電源の充電が間に合わない日が発生します。

    私の住まいは豪雪地帯で冬期間はソーラーパネルでの発電が完全にストップする日が1週間続くことだってある。。。

     

    リスクを考え出すとキリがありません。

     

    リスクを回避するために、

    ポータブル電源だけで生活するのではなく、ポータブル電源で消費電力の一部を賄い節電をする

    このような活用方法が最善だと私は思います。

     

    ポータブル電源を節電用として利用する方法

     

    ポータブル電源の電気で消費電力の一部を賄って節電をする方法

    をご紹介していきます。

     

    実際に我が家はこれから紹介する節電方法を実践することで電気代をかなり安く抑えることに成功。

     

    5月の請求額は2,984円!4人家族でこの金額は安すぎる!!

     

    1日の使用電力量を表したグラフがこちら

     

    全然電気を使っていないから電気代が安いのでは!?と感じるかもしれませんが、

    テレビゲーム、映画鑑賞、夜更かし、などなど

    普通に電気を使っています。

     

    電気代が高すぎて困っている!という方はこれから紹介する節電方法を参考にしてみてください。

     

    ソーラーパネルまたはシガーソケットでポータブル電源を充電

    ポータブル電源を節電用として利用するためには

    家のコンセントで充電してはいけません

     

    充放電をすると変換損失が発生するので割高になってしまう

     

    電気代をかけず充電するには

    太陽光発電によるソーラー充電」「車の運転中に発電するシガーソケット充電

    2つの方法がおすすめです。

     

    太陽光発電によるソーラー充電のために導入した設備がこちら

     

     

    ソーラーパネルとポータブル電源を直接接続する充電方法もあるのですが、シガーソケット出力可能なチャージコントローラーを使って充電しています。

     

    なるべくお金をかけたくない!という方はソーラーパネルとポータブル電源の2つだけでも問題ありません。

     

    関連記事「自作太陽光発電の作り方」では必要な機器、配線方法などがが詳しく紹介されているので参考にしてみてください。

     

    【太陽光発電を自分で後付けしてみた】必要な機器や導入方法をご紹介

     

    電力会社を料金単価変動型に切替える

    「単価変動型の料金プラン」と「ポータブル電源の活用」は相性抜群です。

     

    なぜなら、

    単価が高い時間帯にポータブル電源の電気を使って、単価が安い時間帯に電力会社の電気を使う

    ことができるからです。

     

    さらに、

    電力会社の電気を使っているうちにポータブル電源を充電すれば節電効果は倍増。

     

    晴れの日が続けば毎日夜に使う電気をポータブル電源で賄うことが可能。

     

    この仕組みを思いついてすぐ「LooopでんきのスマートタイプONE」という料金プランに切替えました。

     

    スマートタイプONEの特徴がこちら

    • 30分ごとに単価が変動する
    • 全国的に消費電力量が多い時間帯には単価が上がり、少ない時間帯には単価が下がる

    • 全国的に快晴で太陽光の発電量が多い時間帯には単価が上がり、少ない時間帯には単価が下がる
    • いつでも解約手数料無料

     

    Looopでんきが運営している太陽光発電施設の発電量が単価変動に影響しているようです。

     

    単価の変動をチェックできる「でんき予報」の様子がこちら

     

    8時から15時の時間帯で単価が安い!という内容です。

     

    単価が高い時間はポータブル電源を使って、単価が安い時間帯にはLooop電気を使う

    この方法を継続すれば料金単価変動型の恩恵を最大限受けることができます。

     

     

    めちゃくちゃ電気代が安くなりました!!

     

    挑戦する気持ちでLooopでんきに切替えてみて大正解

     

    私はなんのストレスなくLooopでんきに切替えることができたけど、ネット上にはLooopでんきの悪い評判が数多く掲載されているので切替を検討される方は要注意です。

    関連記事「Looopでんきに切替えた感想」では、

    「Looopでんきを利用しているリアルな感想」の他に「ネット上に掲載されている悪い評判のまとめ」

    をご紹介しています。

    「Looopでんき」は高い!?Looopでんきから請求されたリアルな金額と評判を徹底分析

     

    ポータブル電源は節電用として活用できる

     

    ポータブル電源はキャンプや災害時の備えとして1年に数回しか使わない!という方がほとんどですが、

    節電用として毎日のように有効活用する

    ことが可能です。

     

    ですが、

    「ポータブル電源を分電盤に供給する仕組みの導入」や「料金単価変動型の料金プランに変更」をすぐ実践するのは難しい

    のでまずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。

     

    例えばこんな感じ

    • スマホやノートパソコンの充電はポータブル電源を使うようにする
    • テレビはコンセントではなくポータブル電源で使ってみる
    • 除湿器や加湿器はポータブル電源で使うようにする

     

    いろいろ挑戦することで、

    この家電を使えばポータブル電源の充電はこれくらい減る

    みたいな感覚を掴むことができます。

     

    ポータブル電源を倉庫に眠らせておくのは非常にもったいない行為なので、

    簡単に挑戦できることから有効活用していきましょう。

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