ポータブル電源の電気だけでテレワークってできるの?
こんな疑問にお答えします。
検証結果を先にご紹介すると、
容量600Whクラスのポータブル電源であれば6時間のテレワークができた
です。
本記事では、
ポータブル電源はテレワークでどのように活用できるのか、どのモデルが最適なのか
を徹底的に検証した内容を詳しくご紹介します。
職業 :電気保安・電気工事
趣味 :節電・電気工事DIY
実績1:自作太陽光発電とポタ電の活用で電気代3,000円以下達成
さらに節電オタクの私が、
節電効果を高めるためのポータブル電源の活用方法
についても併せて解説します。
あなたのテレワーク環境をもっと快適にするための情報が満載です。
ぜひ、最後までお読みいただきポータブル電源を使った新しいテレワークスタイルを手に入れてください。
目次
ポータブル電源だけでテレワークしてみた
利用したポータブル電源とPC周辺機器
ポータブル電源だけでテレワークはできるのか?
我が家にあるポータブル電源と仕事部屋を使って検証実験を行いました。
ポータブル電源 【エコフロー】リバーマックス
スペックがこちら
バッテリ容量 | 576Wh |
電池素材 | リチウムイオン |
電池寿命 | 800回 |
AC出力(X-Boost) | 600W(1200W) |
USB出力 | 5V , 2.4A |
シガーソケット出力 | 13.6V , 10A |
重量 | 7.7kg |
寸法 | 28.8×18.5×25.3cm |
デスクトップパソコン 【Dell】inspiron3891
プリンター 【Brother】DCP-J926N
コンセント式照明
【エコフロー】リバーマックスに上記の機器を接続して何時間仕事をできるのか?を試してみました。
テレワークの内容
検証実験時のテレワーク内容はこちら
デスクトップパソコンで資料作成しプリンターで印刷をする。この作業を3時間継続する
3時間の仕事でどれくらいの電気代が発生するのだろう。。。
検証実験の結果
検証実験の結果は
3時間テレワークをするとポータブル電源の充電が40%減少した
です。
検証実験の様子がこちら
ポータブル電源に接続する機器の数量や消費電力によって作業できる時間は変動しますが、
容量600Wh程度のポータブル電源であれば6時間以上パソコン作業ができる
と判明しました。
ポータブル電源の電気だけで意外と長時間作業できる
テレワーク中に発生した消費電力は50W~100Wで変動。
エアコンのような消費電力の大きい家電を使わない限り、出力不足になる心配はなさそうです。
検証実験で利用したワットモニターがあれば、コンセント式家電の消費電力や消費電力量を測定できます。
今回の検証実験では、
テレワークで稼働する機器をコンセントタップに接続し、コンセントタップをワットモニターに接続
してリアルな消費電力量を測定しました。
接続するだけで簡単に電気代を算出できるので、節電に興味のある方はワットモニターを使ってリアルな電気使用状況をチェックしてみてください。
ポータブル電源の選び方:テレワークに最適なモデルはこれだ!
テレワークに適したポータブル電源のスペック
今回の検証結果から導き出したテレワークに適したポータブル電源のスペックがこちら
- 容量・・・1000Wh以上
- 定格出力・・・600W以上
- ACポート・・・3個以上
容量が1000Wh以上あるポータブル電源を使えば、途中で充電切れになる心配をせずに仕事に集中することができます。
検証実験に使った【エコフロー】リバーマックスの容量は576Whでちょっと物足りない感じがありました。
定格出力は600W以上あれば安心です。
テレワークで必要となる電気は
パソコン、照明、プリンター、扇風機、スマホやタブレットの充電など
が挙げられます。
これらの機器を同時に使用できる程度の出力性能があれば問題ありません。
ポータブル電源の仕様書に、「定格出力300W(瞬間最大出力500W)」のような記載をよく見かけますが、定格出力300Wの数値を参考にしてください。
瞬間最大出力は数秒間耐えられる消費電力量値なので、テレワークのような使い方では参考になりません。
テレワークでは、複数の機器を接続する必要があるので、
AC出力ポートは3個以上
あると便利です。
おすすめのポータブル電源3選
現在私は、
【エコフロー】リバーマックス、【JVC】BN-RB-37C、【ホンダ】リベイド
3種類のポータブル電源をいろんなシーンに合わせて使っています。
「仕事」「節電」「キャンプ」など使い分けて使用
そんな私が、テレワークで使いやすいおすすめのポータブル電源をご紹介します。
Jackery 1000New
Jackeryは、 ポータブル電源やソーラーパネルを扱っているとても有名なメーカーです。
Jackeryポータブル電源1000Newの特徴がこちら
- ボタンが少なく操作しやすい
- 容量1070Wh
- 定格出力1500W
- 長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウム電池搭載
- 廃棄するときに便利な回収サービスがある
- 急速充電対応 パススルー充電対応
テレワークに必要な機能が全て備わっている!!
ポータブル電源選びで迷ったら「Jackery」を選べば間違いありません。
私が数年前最初に購入したポータブル電源は
「Jackery」と「JVC」でかなり迷って、最終的に「JVC」を選びました。
しかし、
今なら、次ポータブル電源を購入するとしたら迷わず「Jackery」の大容量タイプを選びます。
理由は、
大容量にも関わらずサイズが小さめで使いやすい!回収サービスがあるので廃棄の手間がないから
です。
クオリティの高い新商品がどんどん発売されてる
【エコフロー】DELTA2
エコフローは大容量ポータブル電源のラインナップが豊富で、
ポータブル電源だけで数日生活できてしまうくらい超大容量のポータブル電源
が数多く販売されています。
【エコフロー】DELTA2の特徴がこちら
- 容量1024Wh
- 定格出力1500W
- 長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウム電池搭載
- 急速充電対応 パススルー充電対応
現在、愛用している容量600Whリバーマックスの使い心地は、
スマホと連携してポータブル電源の状態を監視したり操作できる機能がめちゃくちゃ使いやすい。1時間で80%充電できる急速充電機能のおかげで充電を忘れたときでも対応できる。
です。
頻繁に持ち運ぶのではなく特定の場所に据え置きして使う場合、エコフローの大容量ポータブル電源がかなりおすすめです。
容量を増やしたい!となったとき拡張バッテリーで容量をアップすることも可能。
テレワークで使用する機器が増えても問題なし
BLUETTI
BLUETTI AC70の特徴がこちら
- 容量768Wh
- 定格出力1000W
- 長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウム電池搭載
- 急速充電対応
- 持ち運びしやすいサイズ感
- 拡張バッテリーがある(別売)
BLUETTIのメリットは、なんといってもコスパです。
同じスペックのポータブル電源を他メーカー(信頼性のあるメーカー)と比較したとき、
BLUETTIが一番お得にゲットできる
はずです。
聞いたこともない口コミの悪いメーカーは比較対象外
テレワークのために数万円~十数万円するポータブル電源の購入はちょっとキツイ。。。でもポータブル電源の活用はしたい。。。
このように感じる方はBLUETTIでの購入を検討してください。
定期的に行われるキャンペーンを利用すれば、めちゃくちゃお得にポータブル電源をゲットできる可能性があります。
キャンペーンは「サマーキャンペーン」「ブラックフライデー」がおすすめ
ポータブル電源の選び方のポイント
ポータブル電源選びで重要となるポイントは、
回収サービスの有無、サイズ感、バッテリーの種類
です。
回収サービスの有無は絶対確認しておくべきポイントです。
ポータブル電源は廃棄するのがとても難しい電化製品なので、数年後を見越して回収サービスがあるメーカーを選びましょう。
ポータブル電源に内臓されているバッテリーの種類も絶対に確認してください。
おすすめは圧倒的に「リン酸鉄リチウムイオン電池」です。
従来のバッテリーよりも安全性に優れ、寿命が長いとされています。
一般的にリン酸鉄リチウムイオン電池だと寿命が10年以上!
ポータブル電源を比較したとき、
「容量」や「出力」はほぼ同じなのに価格が高い!と感じたらバッテリーの種類に違いがある可能性が高い
ので注意しながら比較してみてください。
テレワークをポータブル電源で実現する方法
ポータブル電源の使用方法と設置手順
ポータブル電源を使ってテレワークをするには、まず電源を100%充電しておきましょう。
仕事中に充電切れになってしまうと、パソコンが強制的にシャットダウンされてしまうので気を付けてください。
さらに、ソーラーパネルやシガーソケットを使って電気代をかけず充電すれば節電に繋がるのでとてもおすすめです。
テレワークで使う機器を接続する際、ケーブルタップを使えば複数の機器を1つのACポートで稼働させることができます。
どの機器をポータブル電源に接続するのか、ACポートの数量は足りるのか、事前にチェックしましょう。
テレワークに必要な機器とポータブル電源の互換性
テレワークに必要な機器は、パソコンやスマートフォン、そしてWi-Fiルーターです。
これらをポータブル電源で使うためには互換性が大事。
例えば、
パソコンやエアコン、プリンターを同時に使うと消費電力が高くなるので出力容量の大きいポータブル電源が必要になる。
テレワーク時に発生する消費電力の最大値がポータブル電源の出力容量に収まっているかの確認がともて大切
です。
ポータブル電源の運用で注意すべき点
ポータブル電源を使うときは、過充電や過放電に注意しましょう。
過充電や過放電が発生しても自動的にシャットダウンする安全装置が内臓されているはずですが、
寿命を縮める原因、故障の原因に繋がります。
過充電・過放電はなるべく避けましょう。
また、高温で直射日光が当たる場所での使用・保管は絶対にさけましょう。
発熱発火の危険性が高まります。
涼しく、清潔な場所での利用が長持ちの秘訣です。
節電用としてポータブル電源を活用
節電のための具体的な方法
ポータブル電源を節電用として活用するには、
ソーラーパネルやシガーソケットで充電し、普段使っている家電を使う
です。
家のコンセントを使って充電すると電気代が発生しまうので節電効果がなくなってしまいます。
むしろ、
ポータブル電源を充電・放電するときに発生する損失のせいで赤字になってしまいます。
ポータブル電源を使った節電効果の実例
我が家ではポータブル電源を使って以下の家電を使っています。
- テレワークでの使用
- ノートパソコン、タブレットの充電
- ドライヤーの使用
- コードレス掃除機の充電
- 洗濯機の使用
毎日継続して活用すれば結構節電に繋がります。
料金単価が変動する料金プランと契約していれば、
料金単価が高い時間にポータブル電源を使って、料金単価が低い時間には電力会社の電気を使う
という活用方法があります。
我が家は、Looopでんき(30分ごとに料金単価が変動するプラン)を利用していて、
上記の活用方法でポータブル電源をフル稼働させています。
その結果、2024年5月の電気代はたったの2,894円。
4人家族でこの金額は安すぎる
関連記事「Looopでんきの電気代を紹介」では、料金プランの内容やリアルなレビューを紹介しています。
【北海道在住で「Looopでんき」に切替えてみた】 リアルな電気代をご紹介
長時間のテレワークに最適な節電テクニック
長時間テレワークをするなら、工夫した節電対策を行いましょう。
我が家が実践している節電テクニックはこちら
- ディスプレイの明るさを下げる
- 使わないアプリを閉じる
- パソコンの操作をしない時間帯はスリープする
- SUBに接続する機器は最低限に収める
- 料金単価の安い時間帯にパソコン業務をする
これらの節電対策を毎日行うことは難しいですが、余裕があるときに実践するようにしています。
また、複数台ポータブル電源を併用することで節電効果を高めることが可能。
キャンプや災害時の時だけ使用するので倉庫に眠っている!という方はすぐに節電用として有効活用してください。
上記で紹介している節電対策を行えば、長時間のテレワークでも電気代を抑えられます。
1日に節電できる金額は微々たるものですが、継続すれば大きな節電効果を得ることができます。
工夫しながら無理のない範囲で楽しく節電生活を送りましょう。