蓄電池って本当に電気代が安くなるの?
こんな疑問にお答えします。
結論からご紹介すると、
我が家は蓄電池とソーラーパネルを組み合わせた自作太陽光発電システムを導入して電気代が月額約8,000円程度安く抑えられている
です。
年間にすると、約10万円分の節電効果がある!ということ。
結構凄い金額ですよね
ネット上には憶測や理論的な情報ばかりで、実際のデータに基づいた検証結果は意外と少ないのが現状です。
この記事では、節電オタクである私が4年間にわたって記録したリアルな電気代データをすべて公開します。
「1年目で月6,500円削減」「台風停電時も安心」といった具体的な体験談から、「想定外のメンテナンス費用」などの失敗談まで包み隠さずお伝えします。
蓄電池導入で後悔したくない方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
蓄電池導入前後の電気代比較【4年間の実測データ公開】
蓄電池を導入すると、実際にどれくらい電気代が安くなるのでしょうか。
我が家では4年間にわたって詳細なデータを記録した結果、年間約10万円の電気代削減に成功しました。
2024年5月に電力会社を『Looopでんき』に変更したため、これより前のデータを出力することができませんでした。すいません。。。
我が家の家族構成は私(37歳)、妻(37歳)、娘(7歳)、息子(5歳)の4人家族で、
月額15,000円から20,000円程度の電気代
が発生していました。
蓄電池を導入してからは、10,000円を超える月はほとんどありません。
仕事柄、数多くの設置事例を見てきましたが、蓄電池を適切に運用すれば確実に光熱費を下げることができます。
導入1年目の節電効果と電気代削減額
蓄電池を設置した1年目は、月平均で約4,000円の電気代削減を実現。
導入前の月額電気代が約12,000円だったのに対し、設置後は8,500円程度まで下げることができました。
仕事や学校で家の電気を消費しない時間帯にソーラーパネルから電気を蓄電をし、ドライヤーや洗濯機、炊飯などを蓄電池を使って稼働する
このような生活を送ることで大幅な節電が可能になります。
節電のポイントは
長時間使用する照明やテレビ、エアコンを蓄電した電気で賄うこと
です。
1年目から想像以上の省エネ効果を実感できたのは、事前のシミュレーション通りでした。
2年目以降の経年変化と節電効果の推移
2年目以降も安定した節電効果が続いており、年々電気代の上昇傾向に対しても蓄電池が有効な対策となっています。
ソーラーパネルの増設やポータブル電源の活用で節電効果を年々アップさせることに成功。
2年目は年間約7万5千円、3年目は約8万2千円、4年目は約8万5千円の削減を達成しました。
節電効果の増加の1つに、電気料金の値上がりの影響があります。
蓄電池を使った節電対策を行っていなければと思うと、ゾッとする。。。
バッテリーの劣化も心配でしたが、4年経過時点でも充電容量は約95%を維持しており、節電効果に大きな影響は見られません。
長期的に見ても蓄電池は安定した節約効果を提供してくれる設備です。
季節別・月別の詳細な電気代比較データ
季節によって節電効果には大きな差があり、夏場と冬場の冷暖房を多用する時期に最も効果を発揮します。
7月から9月の夏場はエアコンや扇風機の電気、12月から2月の冬場は暖房器具や照明の電気、で蓄電池の電気を多く消費しています。
一方、春と秋の過ごしやすい時期は蓄電池に充電してもソーラーパネルで発電した電気が余ってしまいます。
我が家では発電した電気を余すことなく消費するために、
ポータブル電源に充電する、スマホやモバイルバッテリーに充電する、電動工具のバッテリーを充電する、
などの対策を行っています。
電気使用量の多い家庭ほど蓄電池の節電効果を大きく実感できることが4年間のデータから明らかになりました。
蓄電池の節電効果が高い理由とメカニズム
蓄電池が高い節電効果を発揮するのは、電気料金の時間帯別格差を上手に活用できるからです。
電力会社の電気代が安い時間帯に蓄電池に充電して、高い時間帯にに消費する
このサイクルで生活すれば確実に電気代を安くすることができます。
寿命が15年から20年使えるような蓄電池が主流で、長く使い続けて導入費用を回収することも可能です。
料金プランの見直して節電効果をアップ
我が家が契約している電力会社は『Looopでんき』で、
30分ごとに料金単価が変動するタイプの料金プラン
を利用しています。
蓄電池があれば安い時間帯に電気を貯めて、高い時間帯に消費することで大幅な電気代削減が可能です。
蓄電池がない家庭では、電気代が高い時間帯に電気を使わないようにするくらいしか対策ができません。
これでは実感できるほどの節電効果を得ることができません。
個人的に、『Looopでんき』×『蓄電池』の組み合わせは最強の節電対策だと思っています。
太陽光発電との併用で最大化される節電効果
太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせることで、節電効果は飛躍的に向上します。
昼間に太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めておけば、料金単価の高い夕方の時間帯に発電した電気を使用することが可能です。
我が家のケースでは、太陽光発電単体の時と比べて年間約3万円の追加削減を実現。
売電はせず、発電した電気を全て自家消費する仕組みです。
蓄電池で電気の自給自足に近い状態を作ることで、電力会社への依存度を大幅に下げることができます。
蓄電池導入の経済メリット以外の価値
蓄電池の価値は電気代の節約だけにとどまりません。
近年頻発する自然災害による停電時には、蓄電池が生活の安全と安心を守る重要な役割を果たします。
また、年々上昇する電気料金の影響を軽減し、将来の光熱費上昇リスクから家計を守る効果もあります。
さらに環境保護の観点から見ても、再生可能エネルギーの有効活用により二酸化炭素排出量の削減に貢献できるのです。
蓄電池は単なる節約設備ではなく、現代の住宅に欠かせない多面的な価値を提供する設備と言えるでしょう。
停電時の安心感と非常用電源としての価値
災害大国である日本において、蓄電池は家族の安全を守る重要な備えとなります。
停電が発生しても照明、冷蔵庫、スマートフォンの充電など、生活に必要最低限の電力を確保できるからです。
我が家でも地震による2日~3日間の停電を経験しましたが、ポータブル電源のおかげでスマホの充電、ちょっとした照明の電源を確保することができました。
大容量の蓄電池があれば、もっと通常通りに近い生活を送ることができたと思います。
特に小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、エアコンや医療機器の電源確保は命に関わる問題です。
3kWh容量の蓄電池とソーラーパネルがあれば、節約運用で2〜3日程度の電力供給が可能で、この安心感は金額では測れない大きな価値となります。
電気代高騰リスクの回避効果
電気料金は燃料価格の変動や社会情勢の影響を受けやすく、今後も上昇する可能性が高い状況です。
蓄電池があれば電力会社への依存度を下げることで、電気料金高騰の影響を最小限に抑えることができます。
節電を意識した生活を始めて約4年。電気代はちょっとずつ上がってます。
料金単価が上がったり、基本料金が上がったり、、、
我が家は自作太陽光発電システムのおかげで電気代高騰の影響はほとんど受けていません。
将来にわたって家計を安定させるリスクヘッジとしても、蓄電池は非常に有効な投資と言えるでしょう。
環境貢献とエネルギー自給率向上のメリット
蓄電池の導入は地球環境保護にも大きく貢献します。
太陽光発電と組み合わせることで、化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの自家消費率を大幅に向上させることができるからです。
エネルギーを自給自足することで、電力会社への依存度を下げることが重要です。
次世代により良い地球環境を残すためにも、各家庭でのエネルギー自立は重要な取り組みであり、蓄電池はその実現に欠かせない設備なのです。
蓄電池の節電効果を最大化する選び方とポイント
蓄電池で最大の節電効果を得るためには、適切な容量選択と機種選定が重要です。
たとえば、
大家族で毎月500kWh程度の電気を消費しているにも関わらず、ケチって容量10kWh程度の蓄電池を導入した
これでは導入費用は抑えられても大した節電効果を得ることはできません。
家庭の電力使用パターンを正確に把握し、それに見合った容量の蓄電池を選ぶことで投資対効果を最大化できます。
また、長期間にわたって安定した節電効果を維持するために効率の良い充放電システムを持つメーカーの選定が重要です。
設置工事費も含めた総コストで比較検討し、10年〜15年の長期運用を見据えた選択をすることが成功の鍵となります。
自作太陽光発電システムの導入した経験から、最適な蓄電池の選び方をご紹介します。
家庭に最適な蓄電池容量の選定方法
蓄電池の容量選択は月間電気使用量の30〜50%程度を目安にすると効果的です。
月400kWh使用のご家庭なら10〜13kWh程度の容量が適切で、これにより深夜電力の活用と太陽光発電の余剰電力貯蔵が効率よく行えます。
容量が小さすぎると節電効果が限定的になり、大きすぎると初期投資に対する回収期間が長くなってしまうので、慎重に検討しましょう。
我が家は、
容量不足だと感じたら随時増設するという考えから、まず2.4kWhの蓄電池を導入
しました。
蓄電池の他にもポータブル電源が4台あり、使い回しながら節電生活を送っています。
電力使用パターンの季節変動も考慮して、年間を通じて無駄のない容量選択をすることが重要です。
節電効果の高い蓄電池メーカーと機種比較
節電効果の高い蓄電池を選ぶ際は、充放電効率とシステム全体の変換効率を重視すべきです。
パナソニック、ニチコン、オムロンなどの国内メーカー製品は95%以上の高効率を誇り、長期間安定した節電効果を提供します。
特にニチコンの蓄電池は太陽光発電システム付の注文住宅で採用されていて、コスパが良く高効率がいいと評判です。
コンパクト設計で外壁に着けられるので設置スペースの確保が簡単。
一方、海外メーカー製品は初期費用が安い反面、変換効率や耐久性で劣る場合があります。
我が家は、導入費用を抑えてコスパを重視したので海外メーカー『Li Timeの蓄電池』を採用。
車のバッテリーのような構造なので、剝き出しの端子に触れないような設置場所の確保が必要です。
4年間の運用してみて感じることは、
毎日、充放電を繰り返し行っているけど劣化を感じることなく使えている
です。
関連記事「LiTimeのリン酸鉄リチウムバッテリーを使ってみた感想」では、もっと詳しいレビューが紹介されているので参考にしてみてください。

いろんな設備を見てきた経験から、
国内メーカーの製品は故障が少なく、メンテナンス性も良好
だと思います。
設置工事費を含めた総コストでの選び方
蓄電池選択では本体価格だけでなく、設置工事費や保守メンテナンス費用を含めた総コストで判断することが重要です。
本体が安くても工事費が高額では意味がなく、逆に多少本体価格が高くても工事が簡単な製品の方が総コストを抑えられる場合があります。
我が家のケースでは、
蓄電池を含めた自作太陽光発電システムにかかった材料費25万円、工事費5円(分電盤の配線だけ業者に依頼)の計30万円で導入し、年間10万円の節電効果により約4年で回収できる計算
です。
長期的な経済性を重視し、信頼できる施工業者による適切な設置工事を選択することが成功への道筋となります。
4年間検証して分かった蓄電池導入の結論
4年間にわたって蓄電池を運用してみて、
導入費用は高額だけど節電や災害対策で使える
と感じています。
年間約10万円の電気代削減により、初期投資の回収も順調に進んでおり、経済面でのメリットは明確です。
さらに停電時の安心感や環境への貢献など、金額では測れない価値も大きく、総合的に見て非常に満足度の高い投資だったと言えます。
設置場所の確保や異常時の対応、メンテナンスを行えるならすぐに導入しましょう。
導入が早ければ早いほど恩恵を受ける可能性がアップします。
導入して良かった点とメリットの総括
蓄電池の導入で迷っている方は
元をとれるのかどうか最も心配なポイント
ではないでしょうか。
導入費用を回収できないのなら電力会社の電気を使い続けた方がいいのは間違いありません。
実際に蓄電池を導入した結果、
電気代の大幅削減により家計に余裕が生まれた。年間10万円の節約効果で家族旅行や教育費に充てることができるようになった
です。
また、台風や地震による停電時にも普段通りの生活を維持できるのも大きなメリットです。
想定外のデメリットと注意すべきポイント
蓄電池導入で感じるデメリットはこちら
- 設置場所の確保
- 更新時に高額費用が発生する
- 廃棄に費用がかかる
我が家の蓄電池は運用を開始して4年目なのでまだまだ使い続けることができます。
ですが、寿命がきたときの対応がめんどうだなぁと考えています。
使えなくなったら、そのとき考えよう。。。
停電時の操作方法を家族全員が理解するまでに時間がかかり、緊急時に備えた定期的な操作練習の重要性を感じています。
これらの点を事前に理解して準備しておくことで、より効果的な運用が可能になるでしょう。
これから蓄電池導入を検討する方へのアドバイス
蓄電池導入を成功させるためには、まず自宅の電力使用パターンを正確に把握することが重要です。
過去1年分の電気使用量データを分析し、適切な容量を選択してください。
また、
導入時は事故が起きないよう安全に設置する。もしくは信頼できる施工業者に依頼することが重要です。
補助金制度の活用も忘れずに、国や自治体の支援制度を最大限活用して初期費用を抑えましょう。
そして、導入後は定期的なメンテナンスを怠らず、長期間にわたって安定した節電効果を維持することが大切です。
蓄電池を導入して楽しい節電生活をおくりましょう。