コンセントを挿しっぱなしにするとどれくらいの電気代がかかるの?
こんな疑問にお答えします。
結果は、
機器によって変わるけど、確実に待機電力が発生して電気代が発生する
です。
コンセントを頻繁に抜き挿しする行為はめんどうなので、
ついつい挿しっぱなしにしてしまう!という方が多くいらっしゃると思いますが
確実に無駄な電気を消費しています。
この記事では、我が家にある家電を使って「コンセントの挿しっぱなしで生じる電気代」の検証を行いました。
- ノートパソコンの充電
- モバイルプリンターの充電
- スマホの充電
- 家庭用シュレッダー
- 42型テレビ
- エアコン
検証を行った結果、
コンセントを挿しっぱなしにすることで予想以上に電気を無駄に消費していた
ことが判明。
待機電力をカットする節電対策は、誰でも簡単にできる方法なので
電気代が高くて困っている!という方は本記事を参考にして実践していきましょう。
目次
コンセントの挿しっぱなしで電気代が増える理由とは?
家電を使っていないのに、なぜコンセントを挿しているだけで電気代があがるのか?
どれだけの電気代が発生するのか?
その理由を詳しく解説していきます。
待機電力とは何か?そのメカニズムを解説
なぜコンセントを挿しているだけで電気代が上がってしまうのか。。。
それは
家電製品は電源がオフになっていても、コンセントが繋がっているだけで微量の電力を消費しているから
です。
この消費される電力を「待機電力」と言います。
待機電力は、
テレビやパソコンなどの家電がスタンバイモードで待機しているときに使われる電力
のことです。
リモコンで電源を入れるための受信機や、内部の時計を動かすために常に電力が必要になります。
家電ごとの待機電力の比較:どれくらい電気代がかかるのか?
コンセントに挿すだけで待機電力を測定できるワットモニターという測定器を使って、
あらゆる家電の待機電力を測定し比較をしてみました。
比較結果がこちら
- トイレ便座(ON状態)
- テレビ
- スマホの充電
- エアコン
- デスクトップパソコン
- 洗濯機
- 炊飯器
測定した結果、上記の順番で待機電力が高いことが判明しました。
待機電力が高い!と思われがちなエアコンの待機電力は24時間で0.02kWh。
コンセントを挿しているだけで0.8Wの待機電力が発生
1日に発生する電気代に換算すると、
0.02kWh × 38.47円 / kWh = 約0.8円
エアコンを1回もつけない状態で1日約0.8円もの電気代が発生
起動させなくても電気代が発生するのね・・・
エアコンのようにいろんな家電の待機電力を測定した結果、
家電ごとに待機電力の発生量には違いがあり、それぞれが電気代に影響する
ことがわかりました。
特に、古い家電は待機電力が多く消費される傾向にあるので注意が必要です。
古いテレビでは年間で約1,000円分、古いパソコンでは約500円分の待機電力が発生することも・・・
使わない期間は絶対コンセントを抜きましょう!!
コンセントを挿しっぱなしにすると電気代がどれだけ増えるのか?
コンセントを挿しっぱなしにすることで、
待機電力が積み重なり年間で数千円も電気代が増える可能性がある
ことがわかりました。
いろんな家電の待機電力を測定し、1日当たりの電気代に換算した結果がこちら
トイレ便座(ON状態)・・・29.6円
テレビ・・・7.39円
エアコン・・・0.8円
デスクトップパソコン・・・0.4円
洗濯機・・・0.2円
炊飯器・・・0.2円
上記の家電のコンセントを挿しっぱなしにするだけで
1年間に14,085円もの電気代が発生
することになります。
測定できていない家電もあるので正確な金額はもう少し高くなると思われる!
各家電の待機電力が少量ずつでも複数の家電が常に電力を消費しているため、結果として大きな金額になってしまう。
これが、コンセントの挿しっぱなしによる電気代の増加の仕組みです。
電気代節約のためにすぐにできる対策法
待機電力をカットするためにはコンセントを抜けばいいだけなのですが、いろんな対策法があります。
これから紹介する内容を参考に、生活スタイルに合った対策方法を確認してみてください。
コンセントをこまめに抜くべき家電とそうでない家電
エアコン、ノートパソコンの充電器、ゲーム機などの待機電力が高い家電は、
使用しないときはコンセントを抜くことが電気代節約に効果的
です。
ただし、やりすぎには注意が必要です。
例えば、
テレビやデスクトップパソコンのように電源のONとOFFを繰り返すような機器のコンセントを頻繁に抜き挿しする行為は、あまりおすすめできません。
なぜなら、
節電効果はあるかもしれませんが快適な生活が送れなくなるから
です。
1回の行動で1円以下の節電効果しか得られないのに、わざわざコンセントを抜き挿ししたくない!
なので、
我が家ではエアコンや加湿器、除湿器のような、
使用する期間がある程度決まっている家電のコンセントの抜き挿し
を徹底して実施しています。
「冬の間使わないエアコンのコンセントを抜く」「夏の間使わない加湿器のコンセントを抜く」なら
それほど手間ではありません。
ストレスにならない範囲で実施しましょう。
スマートプラグを活用した効率的な待機電力カット方法
スマートプラグを活用すると効率的に待機電力をカットできます。
スマートプラグは、
スマートフォンから遠隔で家電の電源を操作できる便利なデバイスのこと
です。
スマートプラグを導入すれば、
外出先でもコンセントをOFFにできるため家電の待機電力を無駄なくカットできる。さらに、タイマー機能を利用すれば夜間や使用しない時間帯に自動的に電源をオフにすることも可能
です。
スマートプラグはこんな方におすすめ
- いちいちコンセントを抜き挿しするのがめんどくさい
- 外出先でスイッチの切り忘れを思い出したら気になって仕方がない
- スイッチのON、OFFをスマホで操作したい
手間をかけずに電気代を節電できる!!
長期不使用の家電を電源タップで管理する方法
長期間使わない家電は電源タップで一括管理すると電気代を効率的に節約できます。
電源タップを使えば、
複数の家電の電源を一度に切ることができ個別にコンセントを抜く手間が省く
ことが可能です。
具体例はこんな感じ
- デスクトップパソコン、プリンターなど仕事部屋で使用する機器をまとめてOFFにする
- 旅行や出張で家を空ける際にテレビやオーディオ機器などをまとめてOFFにする
- 掃除機、モバイルバッテリー、スマホなどの充電をまとめてOFFにする
電源タップのコンセントを抜くだけで、
複数の家電の待機電力を完全にカットできるので少ない手間で効率に電気代を抑える
ことができます。
我が家では、コードが長くてコンセント口毎にスイッチがあるタイプの電源タップを使っています。
個別に電源をON、OFFできるのでめちゃくちゃ便利
実際にどれだけ節約できる?効果的な節電テクニック
待機電力を意識した節電対策を実施することで、どれだけの電気代を節約できるのでしょうか。
我が家にある家電を使って検証してみました。
実際に発生する待機電力をワットモニターで測定した値で電気代を算出しているので、かなりリアルあ金額をご紹介しています。
あなたの家庭での電気代が高い原因がみつかるかもしれませんよ。
いろんな家電の電気代をワットモニターで測定してみた
効果的に節電を実施するには、
どの家電がどれくらいの消費電力を発生していて、待機電力はどれくらい発生するのか
を把握しなければなりません。
待機電力が多い家電のコンセントを抜く時間を長く確保すれば電気代を大幅に節約できる!
待機電力の発生状態を正確に把握するために
ワットモニターを使って我が家にある家電の待機電力を測定
してみたので結果をご紹介していきます。
ノートパソコンの充電
ノートパソコンは充電が完了した後コンセントを抜き忘れてしまう代表的な機器です。
測定した結果がこちら
充電が溜まっていない状態では約12W
充電が溜まった状態では約0.3W
ノートパソコンを満充電するのに必要な時間は約3時間。電気代に換算すると以下のようになります。
3時間充電したときにかかる電気代・・・約1.4円
充電が完了したあと24時間にかかる電気代・・・約0.08円
コンセントを挿しっぱなしにすると、わずかだが電気代が発生する
という結果になりました。
充電完了後もコンセントを挿しっぱなしにしている方は、無駄な電気を消費している可能性が高いので注意してください。
モバイルプリンターの充電
モバイルプリンターは仕事上ノートパソコンと一緒に持ち歩いて使用しているので電気代の検証してみました。
測定した結果がこちら
充電が溜まっていない状態では約11W
充電が溜まった状態では0W
充電完了後コンセントを挿しっぱなしにしても電気代が発生しない
という結果になります。
ちなみに、
パナソニックのモバイルプリンターは2時間程度で満充電することができるので
充電に必要な電気代は約0.9円。
ノートパソコンと同じくらいの重量なのに発生する電気代は全然違う
スマホの充電
スマホはコンセントを挿しっぱなしにしてしまいがちな代表機器と言えます。
測定した結果がこちら
充電が溜まっていない状態では約8W
充電が溜まった状態では約3W
スマホの充電に必要な時間は約4時間。電気代に換算すると以下のようになります。
4時間充電したときにかかる電気代・・・約1.2円
充電完了後、24時間放置した場合発生する電気代・・・約2.8円
充電に必要な電気代よりもコンセントを挿しっぱなしにして1日放置したときの電気代の方が高い
という結果になりました。
コンセントを挿したままスマホを操作した場合、電気はもっと消費してしまいます。
意外と電気代がかかっていることに驚き
家庭用シュレッダー
我が家では家庭用シュレッダーで廃紙を粉々にしてから廃棄しています。
シュレッダーはどれくらいの電気代が発生するのだろう。。
測定した結果がこちら
シュレッダー稼働中は約20W
シュレッダー停止中は0W
稼働中に20Wの消費電力が発生するものの数秒で作業が終わり、シュレッダーは停止状態になるので消費電力量は微々たるものです。
なので、電気代はほとんど発生しない!
ということになります。
42型テレビ
テレビはコンセントを挿しっぱなしで使用する代表機器です。
頻繁にコンセントを抜挿しして節電対策を行っている方は滅多にいないのではないでしょうか。
測定した結果がこちら
テレビの稼働中・・・約100W
テレビの停止中・・・約5W
電気代に換算すると以下のようになります。
24時間テレビをつけっぱなしにしたときの電気代・・・約92.4円
24時間テレビをつけないときの電気代・・・約4.6円
テレビをつけずにコンセントを挿しっぱなしにしているだけで1日約5円もの電気代が発生
していることになります。
テレビを滅多につけない!予約録画もしない!という方はコンセントを抜いてしまいましょう。
下記の記事では、「テレビの電気代を徹底分析」した結果が紹介されています。
テレビの電気代を徹底分析【実際の消費電力からリアルな金額を算出】
画面を暗くしただけで電気代が安くなる!といった衝撃の内容も紹介されているので併せて確認してみてください。
他の家電の待機電力を測定したら随時情報を更新していきます。
挿しっぱなしをやめることで期待できる環境への影響
コンセントの挿しっぱなしをやめることで環境への負荷を減らすことができます。
待機電力をカットすることは無駄な電力消費を抑えるだけでなく、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすことにも繋がる。
具体的には、家庭での待機電力を削減することで年間で約100kgのCO2削減が期待できます。
電気代を抑えられると同時に環境保全にも貢献できる
家電メーカーが推奨する待機電力対策とは?
多くの家電メーカーは待機電力を削減するための対策を推奨しています。
電源を完全にオフにする機能が搭載された家電や、待機電力が極めて少ない省エネ設計の家電が増えてきていますよね。
最新のテレビやパソコンには、
使用しないときに自動で電源が切れる「エコモード」機能が搭載、最近のエアコンにはあたり前のように「エコモード」が搭載
されるようになりました。
「省エネ機能」搭載家電でなければ売れないですよね・・・
このように、メーカーが提供する機能を活用することで効率的に待機電力を削減し電気代の節約を実現できます。
コンセントの抜き挿しは立派な節電対策
コンセントをこまめに抜差しする行為は立派な節電対策です。
我が家では以下の家電製品のコンセントをこまめに抜き差しするようにしています。
- ポータブルストーブ
- エアコン
- スマホ充電器
- ノートパソコン充電器
- プリンター
- 加湿器、除湿器
めんどうだけど節電のためには仕方ない
コンセントを抜差しすることで1日数円の節電効果
があります。
塵も積もれば結構な金額になるはず
ですが、
節電を意識しすぎて問題が発生してしまうことがあるので注意が必要です。
特に注意が必要な家電製品がこちら
- 冷蔵庫
- デスクトップ型のパソコン
- テレビ
- 電気温水器
これらの機器は
常に電気を通電させておかなければ正常に動作しない
可能性があります。
我が家ではテレビを見る機会が減ったのでコンセントをこまめに抜き差しして節電を行っていましたが、
子どもが予約録画していたアニメ番組が録画されなかった
というトラブルが発生してしまいました。
ちゃんと予約してたのにありえないーー
「タイマーで稼働する」「電源を切ってもなにかしらの処理をする」ような家電製品のコンセントは抜差ししない方がいいと思います。
電気をストップさせても問題のない電化製品をあらかじめ把握しておくことが重要です。
こまめにコンセントを抜き挿しして電気代節約に努めましょうー。