ポータブル電源を普段使いする方法【知っておくべきポイント3選】

 

ポータブル電源を普段使いするにはどのような方法があるの?

 

こんな疑問にお答えします。

 

結論から言ってしまうと、

ポータブル電源は普段使いできる!そして節電用としても有効活用できる!!

です。

 

以下のようなモヤモヤからポータブル電源を普段使いしたい!と考える方が多いのではないでしょうか。

  •  アウトドアや災害のときしか利用しないのはもったいない
  •  ソーラーパネルで充電して普段使いできれば節電に繋がるのでは
  •  コンセントが少ないベランダや車庫で100Vの電気を使いたい

 

ポータブル電源を倉庫に眠らせていた私が実際に感じたモヤモヤたちです。

 

電気のプロで節電オタクの私がこんなモヤモヤ達を解決します。

 

この記事を書いた人
名前 :はたゆる
職業 :電気保安・電気工事
趣味 :節電・電気工事DIY
実績1:自作太陽光発電とポタ電の活用で電気代3,000円以下達成

 

ポータブル電源を節電用として普段使いするようになってからの電気代がこちら

4人家族で3,000円以下は安すぎる!!

 

ポータブル電源だけではここまでの節電効果を得ることはできませんが、

ポータブル電源を節電用として普段使いすることで電気代を下げることは可能です。

 

ポータブル電源を倉庫に眠らせている!災害対策としてポータブル電源の購入を検討している!

このような方は本記事の内容をチェックしてみください。

 

ポータブル電源を普段使いするため知っておくべきポイント3選

 

ポータブル電源を普段使いするためのポイントがこちら

  • ポータブル電源で使える家電製品を把握する
  • 電気代をかけずにポータブル電源を充電する
  • ポータブル電源の電気を分電盤に給電できる電気配線に改修する

 

これらのポイントを実践できれば、

ポータブル電源を節電用として普段使いできる

できるようになります。

 

ポータブル電源はキャンプやバーベキューのときしか使わない!停電に備えて100%充電して倉庫に眠らせている!

こんな方は要注意。

 

宝の持ち腐れ状態!マジでもったいない!!

 

ポータブル電源で使える家電を把握する

ポータブル電源を普段使いするためには、

「使える家電」「使えない家電」を把握しておくこと

はとても大切です。

 

ポータブル電源でドライヤーを使おうと思ったのに容量不足で使えなかった。。。

こんなことになったらショックですよね

 

せっかく買ったのにあり得ない

 

ドライヤーや電気ケトルをポータブル電源で稼働させるなら、出力容量が1500W以上の電源を選ぶ必要があります。

 

本記事では愛用している【JVC】BN-RB-37Cというポータブル電源を参考に解説をしていきます。

 

スペック

充電池容量375Wh
質量3.6Kg
AC出力コンセント1口 100V/2A(200W)
USB出力Aタイプ×2口 DC5V/2.4A
DC出力シガーソケット×1口 DC12V/10A
充電時間約12.5時間(ACアダプター使用時)

 

 

持ち運びしやすいコンパクトタイプのポータブル電源

 

BN-RB-37Cで稼働できる家電製品がこちら

  • 照明
  • テレビ
  • コードレス掃除機の充電

 

BN-RB-37Cで稼働できない家電製品がこちら

  • ドライヤー
  • 電気ケトル
  • 洗濯機
  • 給湯器

 

スペックのとおり、消費電力200W以上の家電は使えませんでした。

消費電力が200Wを超えて2秒から3秒後、ポータブル電源本体が強制的に停止されます。

 

本記事の後半では、

実際に稼働させたときに発生した消費電力、測定方法など

が詳しく紹介されています。

 

気になる方は最後までチェックしてください

 

電気代をかけずにポータブル電源を充電する

家のコンセントを使わずにポータブル電源を充電することができれば、

節電用としてポータブル電源を活用できる

ことになります。

 

家のコンセントでポータブル電源を充電し、ポータブル電源で家電を使う行為はおすすめできません。

なぜなら、

ポータブル電源を100%充電するために消費した電気を100%使うことはできないから

です。

 

「蓄電できる分、損失が発生している」というイメージ。

 

なので、

コンセントで充電したポータブル電源を普段使いするなら、ポータブル電源を経由せず延長コードを使った方が電気代的にはお得!

となります。

 

コンセントを使わずポータブル電源を充電する方法がこちら

  • シガーソケット充電
  • ソーラーパネル充電

 

他の充電方法を模索したのですが、思いつきませんでした。

 

シガーソケット充電

シガーソケット充電は、車の運転をする方であれば誰でも簡単に実施できるので、ポータブル電源だけ持っている方におすすめ。

シガーソケット用の充電コードはポータブル電源とセットで同封されていることがほとんどで追加費用が発生することはありません。

 

ソーラーパネル充電

ソーラーパネル充電は太陽光のエネルギーを電気に変換して充電する方法です。

 

天気が良い日は電気代0円で充電可能

 

私が最初に購入したパネルは、「Renogyフレキシブルソーラーパネル175W」。

  • 軽量で持ち運びやすい
  • パネルが湾曲するのでどんな場所でも設置できる
  • パネル表面が汚れづらいのでメンテナンスが楽

 

 

初心者向けのソーラーパネル

 

 

ソーラーパネル選びでは、

「発電容量」「ソケットの種類」「サイズ感」など、どうやって決めていいのかわからない

という方が多いのではないでしょうか。

 

ポータブル電源と同じメーカーのパネルにすれば間違いなく使用できますが、

「値段が高い」「他メーカーのポータブル電源に使えない可能性がある」

というデメリットがあります。

 

関連記事「家庭用ソーラーパネルのおすすめ」では、複数のメーカーでスペックを比較し特徴に合わせたソーラーパネルの選び方を解説しています。

【2024年度版】家庭用ソーラーパネルのおすすめ!初心者でも簡単な選び方ガイド

 

ソーラーパネル選びで迷っている方は参考にしてみてください。

 

 

ソーラーパネル充電やシガーソケット充電はポータブル電源を普段使いするための欠かせないポイントです。

 

生活スタイルに合った充電方法を検討しましょう。

 

「ポータブル電源の電気」を分電盤に給電できる電気配線に改修する

ポータブル電源を普段使いするには、

ポータブル電源の電気を分電盤に給電できる電気配線に改修する

ととても便利です。

 

改修をすることで、

照明やコンセント、お風呂の換気扇などのコンセントがない家電をポータブル電源で使える

ようになります。

 

「電力会社の電気」が通電してる分電盤に「ポータブル電源の電気」を給電して問題ないの?

 

問題あり!一般的な分電盤では絶対にやってはいけません。

 

「電力会社の電気」と「ポータブル電源の電気」をぶつけてしまうと、

電気事故が発生して、ポータブル電源が壊れたりお住いの地域一帯を停電させてしまう

可能性があります。

 

こんな問題を解決するには

「ポータブル電源の電気」と「電力会社の電気」を切り替えできる電源切替器付分電盤の増設

が必要です。

 

電源切替器付分電盤がこちら

 

左側にあるブレーカーが普通の分電盤と違う

 

「電力会社からの電気」はそのまま通電しつつ、好きなタイミングで「ポータブル電源の電気」に切替えることが可能になります。

 

電源を切替る方法がこちら

・ポータブル電源の電気を給電用コンセントに出力

 

・電源切替器を「ポータブル電源・蓄電池」側に操作

 

たったこれだけで

「ポータブル電源の電気」で「照明」「コンセント」などの回線が

使えるようになります。

 

停電しても普段通りの生活ができる

 

関連記事「電源切替器付分電盤の導入方法」では我が家の施工時に使った電気配線、設計のポイントなどが詳しく紹介されています。

記事の中で紹介されている配線図を参考にして電気工事屋さんに依頼すれば、

あなたの家にも電源切替器付分電盤の導入が可能。

自由に電気の切替ができるようになります。

 

参考 「発電した電気」と「電力会社の電気」が切替できる電気配線の導入

 

ポータブル電源を最大限有効活用できる方法なので是非挑戦してみてください。

 

ポータブル電源で使える家電を徹底分析してみた

 

ポータブル電源【JVC】BN-RB-37Cを使って、我が家にある家電を稼働させてみました。

 

検証に利用した家電製品

  • 42型テレビ
  • 扇風機・サーキュレーター
  • ノートパソコン・モバイルプリンターの充電
  • コードレス掃除機の充電
  • 電動自転車のバッテリー充電
  • スマホ・タブレットの充電
  • 照明・コンセント

 

ポータブル電源で「使える家電」「使えない家電」を見極めるのって凄い難しいですよね。

  •  ポータブル電源の出力容量ってなに?
  • 消費電力ってなんの数字?
  • 出力容量の小さい電源でドライヤーを使ったらどうなるの?

 

電気の仕事をしている節電オタクの私でも見極めるのは難しい

 

これから紹介する検証結果は、

説明書や仕様書に記載してる数値から求めた結果ではなく、実際に稼働させた結果

なのでかなり信憑性が高い情報です。

 

テレビを稼働させてみた

 

我が家で使っているテレビは

SONYのBRAVIA(42型)というテレビで説明書に記載されている消費電力は約200W。

 

BN-RB-37Cで稼働できるギリギリの消費電力

 

検証の結果は、

テレビの電源を切っている状態では約5W、使用中は約75W~120W

の消費電力が発生。

 

BN-RB-37Cを満充電させた状態で稼働させると、約3時間で充電切れになってしまいました。

 

テレビを稼働させるなら容量1000Wh程度のポータブル電源が必要

 

扇風機やサーキュレーターを稼働させてみた

 

検証の結果は、

扇風機は約80W、サーキュレーターは約10W

 

サーキュレーターの場合、消費電力が小さいので充電切れ心配なく長時間稼働させることが可能です。

 

ポータブル電源とサーキュレーターの組み合わせは涼む以外にいろんな用途で使えます。

  • 押し入れの奥や納戸のような空気がこもる場所の換気
  • 洗濯物や濡れた靴の乾燥
  • 雨によって濡れた傘や玄関の乾燥

 

ちょっとだけ乾かしたいなぁーというときにめちゃくちゃ便利です。

 

 

私が愛用しているサーキュレーターはKEYNICE サーキュレーターです。

 

安価なのに使い勝手がよく、ポータブル電源との相性は抜群なのでおすすめです。

 

ノートパソコン、モバイルプリンターを充電してみた

 

検証の結果は、

ノートパソコンは約60w、モバイルプリンターは約40W

の消費電力が発生。

 

 

ポータブル電源とセットで持ち運んぶことで外出先でバッテリー切れとなる心配がありません

 

書類1枚印刷したいのにバッテリー切れになってしまった。。

パソコンがずっとスリープモードになっていてバッテリー切れ寸前。。

こんな最悪の状況でも問題なし

 

ポータブル電源を頻繁に持ち運んで使用する場合、容量よりもサイズ感や重量を重視することがおすすめです。

 

個人的に、ポータブル電源の重さが4kg以上になってしまうと持ち運ぶことがストレスとなってしまう!と感じています。

 

持ち運ぶなら重さ4kgを目安にしてみてください

 

コードレス掃除機や電動自転車のバッテリーを充電してみた

 

検証の結果は、

コードレス掃除機充電は約50W、電動自転車のバッテリー充電は約40W

の消費電力が発生。

 

コードレス家電も家のコンセントを使わずに充電すれば、節電効果が高まります。

 

我が家では、

太陽光発電の発電する電気が余ってきた!車移動が多くシガーソケット充電がいっぱいできる!

このようなタイミングで一斉にコードレス家電のバッテリーを充電しています。

 

我が家の掃除機はここしばらく電気代0円で稼働しています。

 

スマホやタブレットを充電してみた

 

検証の結果は、

スマホは約5W、タブレットは約30W

の消費電力が発生。

 

ポータブル電源を普段使いしようと考えたとき、一番最初に思いつくのが「スマホやタブレットの充電」ではないでしょうか。

 

最も手軽にポータブル電源を普段使いできる方法ですが、消費電力が低いので節電効果はあまり高くありません

 

1回の充電で1円にも満たない節電効果しかない。。。

 

しかし、 「塵も積もれば山となる」 という言葉の通り 、 1ヶ月、1年、10年継続すれば数百円の節電効果があります。

 

既にポータブル電源を持っているけど日頃使っていない!という方はスマホやタブレットの充電から始めてみてはいかがでしょうか。

 

照明・コンセント回線に接続してみた

 

検証の結果は、

リビング12畳用の照明は約40W、台所や洗面所の照明は約20W

の消費電力が発生。

 

照明は消費電力が小さいので容量の小さいポータブル電源でも稼働させることが可能。

さらに、小さい消費電力を長時間使い続けるので消費電力量が多くなり節電効果がめちゃくちゃ高い!

ポータブル電源を節電用として普段使いしたい場合、照明を稼働させることが最も効果的な方法です。

 

「どれくらい節電効果が高いのか」を数値で分析した結果がこちら

・照明を5時間使った時の使用電力量

40W × 5時間 = 200Wh
 


 

・ドライヤーを5分使った時の使用電力量

1500W × 5分 ÷ 60 = 125Wh

 

ドライヤーを5分使うよりも照明を5時間使い続けた方が消費電力量が高い!

ということになります。

 

ポータブル電源を使って節電することは十分可能

 

ポータブル電源は電気を持ち運ぶことができてアウトドアやキャンプ、災害時に使うもの!というイメージが強いと思いますが、節電として利用することも十分可能です。

 

私は車のシガーソケットでの充電に加えて、自作太陽光発電システムで発電した電気を使ってポータブル電源を充電。

電気代0円で充電したポータブル電源を普段使いすることで大きな節電効果を得ています。

 

本記事で紹介してきたポイントを実施すれば、確実に電気代を下げることが可能です。

 

我が家の電気代は前年より2,000円以上安くなった

 

「ポータブル電源を普段使いする」以外にも、

「料金プランのみなし」や「自作太陽光発電の導入」などの対策と併せて実施することで

節電効果はどんどん倍増していきます。

 

関連記事「我が家で実際にやっている節電対策」では、節電効果の高かった対策やすぐに実施できる対策などを詳しく紹介しています。

4人家族で電気代2万円以上は高すぎる!効果的な節電方法をご紹介

 

本気で節電したい!と考えている方は、是非この記事で紹介しているポータブル電源を普段使いする方法を実践してみてください。

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