ポータブル電源で節電することはできるのか。
こんな疑問にお答えします。
この記事では、私が保有しているポータブル電源を使った節電生活の内容、得られた節電効果などを詳しくご紹介しています。
どれくらい節電効果があったのか結論を先に言ってしまうと、
月額1,300円以上の節電効果があった
です。
近年、電気代の高騰が続いているのでめなんとかして節電したい!と考えている方が多いのではないでしょうか。
ポータブル電源で日頃使っている家電製品を稼働させれば、
割と簡単に電気代を下げることが可能
です。
私は電気関係の仕事をしている関係もあり、いろんな節電対策を行っています。
そんな私が、ポータブル電源を使って節電したい!と考えている方にとって役立つ情報をご紹介しています。
なんとか電気代を抑えたい!という方は是非この記事の内容を確認してみて下さい。
目次
ポータブル電源の節電生活

我が家では、
日中にソーラーパネルで発電した電気でポータブル電源を充電して、夜はポータブル電源に充電した電気を使って照明やコンセントを使う
という節電生活を送っています。
利用しているポータブル電源がこちら

これだけのポータブル電源があっても1日に消費する電気を全て賄うのはかなり難しい
という状況。
なので、
ポータブル電源の充電がなくなってきたら電力会社の電気に切り替える
という方法で節電を行っています。
ポータブル電源と電力会社の電気の切替器がこちら


これは電気工事屋さんにお願いして設置してもらいました。
ポータブル電源を使って本気で節電したい!という方におすすめです。
ポータブル電源だけの電気で1日から2日間の電気を賄いたいのであれば、
容量の大きい高額のバッテリーを用意する必要があります。
感覚的に20万円以上するバッテリーが必要になると思います。
節電効果
ポータブル電源を使った節電生活での節電効果は、
月額1,300円以上の節電ができる
です。
ポータブル電源毎の節電効果がこちら
ポータブル電源 | バッテリー容量 | 節電金額 |
【エコフロー】リバーマックス | 576Wh | 19円 |
【JVC】BN-RB-37C | 375Wh | 12円 |
【ホンダ】E500 | 377Wh | 12円 |
表の節電金額は、
満充電したポータブル電源を使い切ったとき1回あたりに節電できる金額
を示しています。
我が家の場合、満充電した3つのポータブル電源の電気を使い切ることで40円近くの節電効果がある!
ということです。
ポータブル電源を「節電」に利用する方法

ポータブル電源を「節電」のために利用するには、
・コンセントを使ってポータブル電源を充電しない!
・ポータブル電源の電気を消費する!
という扱いをする必要があります。
コンセントの電気で充電してしまうと「節電」ではなく、むしろ赤字に。。。
家の電気を使わずにポータブル電源を充電し、充電した電気を「スマホの充電」「照明の電気」などで消費することで「節電」することができます。
家の電気を使わずにどうやって充電するの?
家の電気を使わずにポータブル電源を充電する方法がこちら
- 車のシガーソケットで充電する
- ソーラーパネルで充電する
シガーソケット充電は車をよく運転する方なら簡単に行うことができるのでめちゃくちゃおすすめです。
シガーソケットによる充電
私は30分以上車を運転することがあるとシガーソケットからポータブル電源を充電するようにしています。
車のエンジンをかけた時点でシガーソケットで充電することができるので利用しなければもったいない。
シガーソケットからの充電コードは付属されていることがほとんどなので、別途コード購入する必要はありません。
最もお手軽に充電する方法です。
【エコフロー】リバーマックスをシガーソケット充電している様子がこちら

100Wの電力で入力され、約5時間程度で0%から100%の充電が可能です。
【JVC】BN-RB-37Cの場合、
「コンセント電源からの充電器」よりも「シガーソケットからの充電コード」を使った方が充電速度が早い
ことが判明。
コンセントで充電したときの入力電力‥35W
シガーソケットで充電したときの入力電力‥45W
シガーソケットで充電した方が効率的
長時間運転することが多い!毎日のように運転する!という方はシガーソケットからの充電を絶対に行うべきです。
気づいていないうちに発電している電気を無駄にしていることになります。
ソーラーパネルによる充電
ソーラーパネルは太陽光から電気を作り出すもので、
「節電」や「自家発電」に欠かせないアイテム
です。
太陽の光さえあれば0円で電気を生み出すことができます
上記で紹介したシガーソケット充電の場合、
コンセント電源を使わず充電しているけど「ガソリン」を消費している
ということになります。
しかし、
ソーラーパネルからの充電は自然エネルギーを100%電気に変換しているので、
「シガーソケットからの充電」よりも節電効果が高い
といえます。
ソーラーパネルの設置状況がこちら
あsdf
いろんなメーカーのソーラーパネルを比較した結果、「コスパ」「安全性」「性能」を考えると、
私のような素人にはRENOGYフレキシブルソーラーパネルと感じています。
実際に使ってみた感想は、
予想以上に発電してくれるし、取り扱いもしやすい
という印象です。
初めてソーラーパネルを購入したい!よいう方はRenogyのソーラーパネルを検討してみてください。
ポータブル電源の容量と電気代を分析した結果

JVC「BN-RB37-C」でどれくらいの節電ができるのか計算してみました。
結論からご紹介すると、
JVC「BN-RB37-C」を壊れる限界まで使った場合、出力できる電気代は約10,000円
となりました。
本体価格が4万円程度で、長年かけて作り出せる電気代が1万円程度
これをお得と感じるか損と感じるかは人それぞれだと思います。
ちなみに私の考えは、
電気を自由に持ち運ぶことができて1万円分もの電気を作り出せるならめっちゃお得!
と思って愛用させてもらってます。
「BN-RB37-Cが作り出せる電気代がなぜ1万円程度なのか」その根拠を解説していきます。
まず、1Whあたりの電気代を算出するために我が家の電気代と使用電力量を参考値としています。
2023年1月分の電気代と使用電力量の内訳がこちら
- 電気代・・・21,426円
- 使用電力量・・・621kWh
- 1Whあたりの電気代は21426÷621000=0.0345円
次にJVC「BN-RB37-C」の充電池容量と1Whあたりの電気代から、
ポータブル電源を100%充電した状態で0%になるまで電気を使った場合の電気代を算出します。
- BN-RB37-Cの充電電池容量・・・375Wh
- 1Whあたりの電気代・・・0.0345円/Wh
- 100%の充電で消費する電気代は375×0.0345=12.93円
ポータブル電源を100%充電した状態から0%になるまで電気を使った場合、
出力される電気代は約13円
ポータブル電源の充電回数の目安は一般的に500回から1000回と言われています。
なので、500回充電をしてポータブル電源が使えなくなった場合を想定してみると、
BN-RB37-Cが限界に達するまでに作り出せる電気量は375×500=187,500Whです。
これを電気代に換算すると、187,500×0.0345=6,468.75円。
BN-RB37-Cを限界まで使い続けて出力できる電気代は約6500円ということになります。
500回充電した時点でいきなり使えなくなるということは考えにくいので、
800回から1000回充電できたと考えても10,000円分程度の電気を作り出せる計算になります。
ポータブル電源が「節電」に向かない理由

ポータブル電源は、
出力できる電気量に比べて本体価格が高額なので節電には不向き
だと感じています。
上記でも紹介しましたが、JVC「BN-RB37-C」の限界がくるまでに作り出せる電気量は約1万円。
私がJVC「BN-RB37-C」の購入したときの本体価格が約4万円。
節電効果にだけ注目すると、3万円の赤字ということになります。
なぜポータブル電源が高額かというと、
以下のような充電や放電に関する便利な機能が多数備わっているから
だと思います。
- 直流と交流を変換する機能
- 電気を貯める機能
- USB出力、コンセント出力の機能
- 周波数切替機能
- LED照明の機能
これだけ便利な機能が備わっていれば高額なのも納得
ポータブル電源は節電のために電気を貯めるものではなく、電気を持ち運び好きなタイミングで使うためのもの
と理解しておいてください。
「節電」にはポータブル電源よりも蓄電池の方が向いている

「節電」目的で電気を貯めるのならポータブル電源よりも蓄電池(バッテリー)の方が向いています。
なぜなら、ポータブル電源よりも蓄電池の方が充電電力量に対する本体価格の割合が安価であるからです。
蓄電池を利用して長い期間かけて「節電」を行った場合、十分元をとることができます。
本気で「節電」したいのなら蓄電池(バッテリー)がおすすめ!
ただし、蓄電池を使って「節電」をする場合、いろんな関連商品を用意しなければなりません。
- インバーター
- 接続ケーブル
- 発電システム(ソーラーパネルなど
蓄電池はあくまで電気を貯蓄するだけのものなので、
直流電圧を交流電圧に変換する装置や過充電を防止する装置などが必要になります。
蓄電池を使った自家発電も結構お金がかかりそぅ
あれこれ買い揃えるよりもポータブル電源と発電システムの2つを用意した方がいいのでは?と感じるかもしれませんが、
長い期間で考えると絶対に蓄電池を使って「自家発電システム」を作った方がいい
と私は思います。
なぜなら、
ポータブル電源を使っていて不具合が生じたときは丸ごと交換しなければいけせん。
それに比べて蓄電池を使った自家発電システムの場合、不具合が生じた設備だけの交換となります。
長期間使って経年劣化するとすれば蓄電池がほとんどで、
インバーターやソーラーパネルなどの発電システムは一度買い揃えてしまえば半永久的に利用することができます。
長期間でのランニングコストを考えると「蓄電池を使った自家発電システム」の方が断然お得と言えるでしょう。
我が家では蓄電池をどんどん買い足していき、いずれはオフグリット生活ができるような自家発電設備を作りたいと計画中です。
ポータブル電源の利用目的を明確に

ポータブル電源を購入する際は、利用目的を明確にしておく必要があります。
節電のためにポータブル電源を利用しようと考えている方は要注意
高い確率で節電効果よりもポータブル電源本体の金額の方が高くなってしまいます。
先程もご紹介しましたが、
ポータブル電源は電気を持ち運べて好きなタイミングで使うことができるアイテム
です。
なので、以下のような利用目的で購入することをおすすめします。
- 停電のような災害が発生したときの非常電源
- アウトドアでの電源
- コンセントがない場所での電源
- いつでもどこでも好きなタイミングで電気を使いたい
私の場合、「仕事現場で電気を自由に使いたい」という想いからJVC「BN-RB37-C」を購入。
せっかく購入したのだから「節電」にも利用していく!という感じでポータブル電源を利用しています。
仕事8割、節電2割って感じです
100%節電目的でポータブル電源を購入してしまうと、
え?これだけしか節電できないの?
と落胆してしまう可能性があります。
ポータブル電源は電気を持ち運べる便利なアイテムであって節電用ではない
ということを頭の片隅に入れておいてください。
電気を持ち運べるようになると、
「ノートパソコンの充電」「モバイルプリンターの電源」「スマホの充電」
に不便を感じることがなくなります。
外出先で電気製品を利用することが多い!という方におすすめのアイテムです。