ガレージや車庫に100Vの電源がほしい。DIYで増設することは可能?
こんな疑問にお答えします。
結論から先にいうと、
「第二種電気工事士」の資格と工具、材料があれば増設可能
です。
ガレージや車庫に電源がないと、DIY作業や車のメンテナンスが不便に感じることはありませんか?
電動工具の使用、電気自動車の充電のときに車庫に100Vの電源があれば、日常の作業が格段にスムーズになります。
この記事では、
DIYで車庫に電源を増設する方法を詳しく解説。自分で電源を増設することで、工事費を節約できるだけでなく、自分好みの電源配置にすることも可能
です。
初めて電気工事に挑戦する方でも分かりやすいステップバイステップガイドや、必要な工具・材料、注意点まで網羅しています。
是非この記事を参考に、快適で便利なガレージライフを実現しましょう。
目次
車庫に100V電源が必要な理由と利点
以下の理由で車庫に100V電源が欲しいと考える方が多いのではないでしょうか。
- 電動工具の使用:DIY作業や車のメンテナンスに欠かせない電動工具をスムーズに使用できます。
- 電気自動車の充電:自宅で電気自動車を充電できる環境を整えることができます。
- 照明の設置:夜間でも明るく作業ができ、安全性が向上します。
照明を点けながら電動工具が使ったり、家族で焼肉をしたり大満足
車庫に100V電源を増設して感じる利点がこちら
作業効率の向上:電動工具や照明が使えることで、作業効率が格段に上がる
利便性の向上:家の中に戻ることなく、車庫内で必要な電力を確保できる
安全性の向上:十分な照明があれば、作業中の事故や怪我を防ぐことができる
100V電源を増設した車庫の様子
照明を増設することだってできる
バッテリーの充電だって車庫内でできる
メリットがいっぱい
DIYで車庫内に100V電源を増設するための準備
DIYで電気工事をするためには事前準備がとても大切です。DIYを始める前に抑えておくべき項目をご紹介します。
電気工事に必要な法律と規制
「配線」「電線の被覆剥き」の作業には「第二種電気工事士」の資格、電気配線の設置が建築基準法に適合しているかどうかの確認が必要です。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、日本の電気工事における技能者の資格の一つです。
主に住宅や小規模な建築物の電気設備の工事を行う際に必要な資格であり、一定の電気工事の技術や知識を持つことが求められます。
第二種電気工事士は、電気工事業の許可を受けた電気工事業者に所属することで一定の範囲内で電気工事を行うことができます。
この資格は、電気工事の安全性や適正な施工を確保するために導入されています。
建築基準法
建築基準法は、日本における建築物の基準や規制を定めた法律です。建築物の安全性や耐久性、衛生面などを確保するために様々な規定を含んでいます。
電気配線に関しては、建築物内の電気設備に関する規定が含まれており安全性や適切な施工が求められ、建築基準法の規定に従い、適切な設計や施工を行う必要があります。
電気工事DIYに挑戦する前に法律や基準を満たしている状況なのかしっかり確認しておきましょう。
車庫内に100V電源を電気配線するための基本知識
電気配線を施工するためには基本を理解することが重要です。
基本その1:電気がどのように流れるかを理解する
車庫内に配線する100V電源は基本的に2本の電線で給電されます。
基本その2:配線図を作成する
この配線図は作業台に照明とコンセントを増設したときに書いた図面です。
電気の流れと配線図を正確に理解することができれば思い通りの電気配線を施工することができます。
車庫電源増設に必要な工具と材料
100V電源を増設する電気工事DIYに必要な工具と材料をご紹介します。
必要な工具リスト
- 電動ドリル
- ペンチ
- ドライバーセット
たったこれらの工具で施工可能です。
必要な材料リスト
- 電線(VVF1.6mm×2C)
- コンセント
- ブレーカー
コンセントの設置数量が多ければ電線を1.6mmより太くしなければならない場合があるので注意してください。
電気工事DIYのステップバイステップガイド
100V電源増設DIYをスムーズに行うためにステップバイステップガイドがこちら
ステップ1:作業エリアの準備
ステップ2:配線ルートの決定
ステップ3:コンセントの取付
ステップ4:ブレーカーへの接続
ステップ5:動作確認と最終チェック
これらの工程を順番に行うことでスムーズにDIYを進めることが可能です。
作業エリアの準備
これは施工後のガレージの写真です。
結構キレイですよね。。。
DIY前は材料や工具が散乱していて足の踏み場がないくらいぐちゃぐちゃでした。
安全に効率よく作業を進めるためには作業エリアの確保がとても大切です。
配線ルートの決定
電線をどのルートで配線するのかを事前に計画しておきましょう。
見栄えの良し悪しに直結します。
ブレーカーの設置
安全ブレーカーは、電気を使いすぎたり短絡事故などが発生したときに電気を遮断する設備です。
安全に電気を使用するために必ず設置しましょう。
コンセントの取付
車庫内のどこでコンセントを使いたいのかを事前にイメージしておきましょう。
私の場合、作業台でバッテリーを充電したり100V用電動工具を使用する頻度が多いので作業台の高さに合わせてコンセントを設置しました。
ポイントは、
コンセントの数を増やしすぎないこと
です。
コンセントを増やしすぎて一度に電気を使いすぎるとブレーカーが落ちてしまいます。
コンセントは最低限の数量を設置しましょう。
動作確認と最終チェック
施工が終わったらテスターを使って電圧を確認しましょう。
コンセントに100Vの電圧が確認できたら無事施工完了となります。
電気DIYをするときの注意点
電気工事DIYをするときの注意点がこちら
- 切り傷などのケガに注意する
- 感電に注意する
- 施工後漏電させないように注意する
「カットした電線で指を切ってしまう」「電気を落とすのを忘れて配線するときに感電してしまう」
などいろんな電気工事DIYにはいろんな危険が伴います。
これらの対策方法がこちら
- 絶縁手袋の使用
- 安全メガネの着用
- 無電圧を確認する
- 水分がない環境で作業する
ケガや感電しないよう気を付けてDIYしましょう。
電源増設後のメンテナンスとトラブル対策
増設した電源を安全に使用するためにはメンテナンスが重要です。
メンテナンスといっても簡単にできる「目視点検」と「テスターを使った電圧確認」で十分。
もし、
「コンセントが使えなくなった」「異常に発熱している」
などのトラブルが発生した場合はブレーカーを切って「接続に問題はないか」「電源を使っている機器に異常がないか」を疑い必要に応じて修理しましょう。
電気工事DIYが完了したらめちゃくちゃ達成感があります。安全対策を万全にして挑戦してみてください。