家庭用蓄電池にはどんな節電方法があるの?
こんな疑問にお答えします。
結論から先に紹介すると、
家庭用蓄電池で普段使っている家電を使って電力会社からの電気を使わず節電をする
です。
節電サイクルのイメージがこちら
太陽光発電で家庭用蓄電池を充電
⇓
充電した家庭用蓄電池の電気で家電を使う
⇓
電力会社からの電気の消費が少なくなる
⇓
電気代が安くなる
この仕組みを毎日繰り返すことで電気代を安く抑えることができます。
本記事では、「蓄電池で家電を使う方法」や「蓄電池を使った効果的な節約術」などを紹介しています。
電気代がどんどん上がって困っている!という方は是非参考にしてみてください。
目次
家庭用蓄電池で家電を使う方法
家庭用蓄電池で家電を使うには、蓄電池にインバータを接続する必要があります。
蓄電池とインバータがこちら
蓄電池の電気は「直流」で普段使っている家電の電気は「交流」なので、「直流」の電気を「交流」に変換しなければ家電を使うことができません。
「直流」の電気を「交流」に変換してくれる装置がインバータです。
容量の大きいインバーターにすればドライイヤーや電子レンジなど消費電力の大きい家電を使うことができます。
関連記事「2500Wのインバータで使える家電」ではLVYUANインバーターを使ってみた感想を詳しく紹介しています。
LVYUANインバーター(定格容量2500W)で使える家電とは
インバータ選びで迷っている方は是非参考にしてみてください。
家庭用蓄電池を使った節約術
我が家が実践している家庭用蓄電池を使った節約術がこちら
- 太陽光発電で充電する
- 分電盤に接続し照明、コンセントを使う
- 電気料金単価が高い時間帯に蓄電池の電気を使う ポータブル電源を充電する
- バッテリー式の家電を充電する
これらの方法を継続して実践することで月額2,000円以上も電気代を安くすることができました。
各項目詳しく解説していきます。
太陽光発電で充電する
自作した太陽光発電システムがこちら
機器構成
- ソーラーパネル
- チャージコントローラー
- 家庭用蓄電池
- インバータ
これらの機器を配線することで自作太陽光発電の完成です。
配線作業よりも「機器の容量選定」「配線に使うケーブルの太さ選定」がめちゃくちゃ大変。
本当にこの機器同士を配線して問題ないのだろうか。。。という不安の中、なんとか完成させることができました。
関連記事「太陽光発電を自作する方法」ではケーブルの太さ選定方法が詳しく紹介されています。
【太陽光発電を自作する方法】「ケーブル太さ」の決め方を図を使って解説
太陽光発電を自作してみたい!という方は参考にしてみてください。
分電盤に接続し照明、コンセントを使う
家庭用蓄電池と分電盤を接続することで、
照明やコンセント、換気扇が使用できるので普段と変わらずに電気を消費する
ことができます。
家庭用蓄電池と分電盤を接続している様子がこちら
家庭用蓄電池と分電盤を直接配線してしまうと
「蓄電池の電気」と「電力会社の電気」がぶつかってしまい電気事故に繋がる
ので絶対にやってはいけません。
この問題を解決するために、電源切替器付分電盤を増設しました。
インバータを出力し、電源切替器を操作するだけで蓄電池の電気に切替えることができます。
関連記事「注文住宅でやっておくべき電気配線」では電源切替器付分電盤と蓄電池の配線図が紹介されています。
我が家に電気配線に使われているリアルな配線図を掲載
この配線方法を使えば、ポータブル電源で照明やコンセントを使えるようになるので倉庫に眠っているポータブル電源を有効活用できるようになります。
電気料金単価が高い時間帯に蓄電池の電気を使う
家庭用蓄電池を導入したタイミングで電気料金単価が30分毎に変動する料金プランに切り替えました。
この料金プランの活用方法が
料金単価が高い時間帯に蓄電池の電気を消費して料金単価が安い時間帯に電力会社の電気を使う
です。
めちゃくちゃ電気代を安くできる!!
料金単価が変動する料金プランの電力会社は数多くありますが、我が家は「Looopでんき」を利用しています。
Looopでんきの特徴がこちら
- 基本料金0円
- 電気料金単価が30分毎に変動する
- 解約金いつでも0円
Looopでは翌日の料金単価の変動を事前にグラフで確認することが できるので、どの時間帯に蓄電池を使用すればいいのか事前に計画を立てることができます
こんな感じ
この手法は 「 ピークカット」と言われ、かなり節約効果の高い方法なので、実践できそうな方は是非挑戦してみてください。
Looopでんきに切替えてから工夫と努力次第で電気代を安くできるので楽しく節電生活を送っています。
「計画を経てる」ことが好きな方におすすめ
関連記事「Looopでんきの評判を徹底分析」では、ネット上にある悪い評判と良い評判のまとめをご紹介しています。
「Looopでんき」は高い!?Looopでんきから請求されたリアルな金額と評判を徹底分析
電力会社の切替を検討している方はチェックしてみてください。
ポータブル電源を充電する
蓄電池の充電が余っているときにはポータブル電源を充電しておきましょう。
蓄電池を満充電状態にして電気を使わない行為は、
めちゃくちゃもったいないし蓄電池本体の寿命を縮めることにも繋がる
のでなるべく避けてください。
蓄電池の満充電時間を長く継続させないためにもポータブル電源への充電はかなりおすすめ。
ポータブル電源で家電を使えば実質0円で家電を使っていることと同じなので節電に繋がります。
太陽光発電導入業者からのシュミレーションでは、
発電開始から2時間~3時間で蓄電池が満充電。そして夜に電気を消費するシステムを導入する
という内容を見かけますがめちゃくちゃ効率が悪いと思っています。
高出力の機器を導入させて導入費用を高くしたいだけ!??
導入費用をできる限り抑えて、かつ効率よく節電できるシュミレーションは
夕方にちょうど蓄電池の充電が完了して、100%もしくは90%の状態で夕暮れになる。電気を使い終わって就寝する頃に充電が30%くらいになっている
です。
このシュミレーション通りに運用するにはソーラーパネルと蓄電池の容量設定のバランスがとても難しいのですが、ポータブル電源を使えば微調整微調整が可能です。
14時頃に蓄電池の充電が完了してまだ太陽光発電ができるようならポータブル電源を充電する。
こうすれば「蓄電池の過充電」「発電のロス」を減らすことができます。
バッテリー式の家電を充電する
蓄電池でバッテリー式の家電を充電すれば節電に繋がります。
バッテリー式の主な家電がこちら
- ノートパソコン
- スマホ・タブレット
- コードレス掃除機
- モバイルプリンター
- ニンテンドースイッチ
1回の充電では微々たる節電効果しかありませんが積み重なれば大きな節電に繋がります。
ちなみに、上記全ての家電をポータブル電源JVC【BN-RB-37C】で充電すると100%→30%まで低下。
各々は微々たる消費電力でもまとめると数十円の節電効果がある!ということです。
家庭用蓄電池での節電生活
家庭用蓄電池を使った節電生活がこちら
天気の良い日が続けば上記のような節電生活を毎日継続できます。
電気代がめちゃくちゃ安くなる
「蓄電池の充電状況」と「翌日の電気料金単価の変動」を確認しながら、どのように蓄電池を利用するかザックリ計画しています。
例えばこんな感じ
曇りの日が続いて蓄電池の充電が満足にできていない。料金単価が17時から20時で高くなる。この場合、朝準備には蓄電池の電気を使わず17時まで充電に専念する
節電を意識した生活を継続することで電気代を安く抑えることができます。
蓄電池を導入している我が家の電気代
2024年5月の電気代がこちら
4人家族でこの電気代はめちゃくちゃ安い
上記で紹介してきた節電方法に加え、自作太陽光発電を利用しているので電気代をかなり安く抑えられました。
関連記事「太陽光発電を自作してみた」では機器同士の配線方法や配線図が詳しく紹介されています。
【太陽光発電を自作してみた】機器同士の配線方法を図や写真を使って解説
蓄電池を備えた太陽光発電を導入すれば
「こまめに電気を消す」「使わない家電のコンセントを抜く」より何倍も効果的に節電する
ことが可能です。
節電オタクの私は家族がストレスにならない程度に継続して実施。
トイレの電気、納戸の電気のつけっぱなしはほとんどしません!
ポータブル電源や太陽光導入はすぐにできない!という方は、まずできることを毎日継続してみてください。
それだけでも電気代を安く抑えることができます。