注文住宅でやっておくべき電気配線【電源切替器付分電盤で停電・節電に強い家に!!】

 

注文住宅で失敗しない電気配線が知りたい!

 

こんな疑問にお答えします。

 

私は電気設備の検査をする仕事をしていて電気配線に関しては普通の人よりちょっと詳しいと思っています。

 

そこで、

 

自分の家を建てるときは電気配線をこだわっちゃおう!

という思いを抱いていました。

 

構想通りの電気配線にしてもらったおかげで、

  • 停電が発生しても電気を普段通り電気を使用できる
  • 電気代がめちゃくちゃ安い!4人家族の電気代が月額7,000円以下

 

という生活を送っています。

 

電気配線を工夫するだけでめっちゃ快適

 

この記事で紹介する「やっておくべき電気配線」は

「コンセントはここに設置すべき」とか「照明はここに設置すべき」などおすすめの間取りを紹介する内容ではありません。

 

間取りは好きに設計してオッケー

 

いざという時、「電力会社の電気」から「ポータブル電源の電気」に切り替えができる電気配線に工夫する

という内容です。

 

これから注文住宅を建てる方、全員が導入できる仕組みです!

 

これから注文住宅の電気配線を設計する!という方は参考にしてみてください。

 

注文住宅でやっておくべき電気配線

 

注文住宅を建てる際、やっておくべき電気配線をご紹介します。

 

電気関係の仕事をしている私がこだわった電気配線の内容がこちら

  • 電源切替器付分電盤を設置する
  • 切替可能の回線、切替しない回線を明確にする
  • 使いやすいコンセントの配置を考える

 

「ポータブル電源や蓄電池の電気」と「電力会社の電気」を切り替えられるので、

停電や節電の対策が可能になります。

 

電源切替器付分電盤の設置

 

上の写真が電源切替器付分電です。

 

我が家は、7割の回線を電源切替器付分電に含めたので2面になってしまいました。

 

電源切替器付分電の使い方がこちら

 

「赤ラベル」「黄ラベル」「緑ラベル」がついたブレーカーを操作するだけ

 

たったこれだけの操作で電源を切り替えることができます。

 

めちゃくちゃ簡単

 

キャンプやバーベキューで使うためにポータブル電源を持っているけど普段は使わずに倉庫にしまっている!!

これはかなり勿体ない行為です。

 

電源切替器付分電盤を設置しておけば、「停電の備え」「節電対策」としてポータブル電源を有効活用できます。

 

「切替可能の回線」、「切替しない回線」を明確にする

 

電源切替器付分電盤に全ての回線を接続することはおすすめしません。

 

なぜなら、切替器を操作するとき一瞬停電が発生してしまうからです。

 

電源切替器付分電盤への接続をおすすめしない機器

  • 常に電気の供給が必要な機器(冷蔵庫、Wifi)
  • 消費電力の大きい機器(電子レンジ)
  • 絶対に停電をさせたくない機器(デスクトップPC、固定電話)

 

上記のような機器は電源切替器付分電盤ではなく通常の分電盤に接続しましょう。

 

使いやすいコンセントの位置を考える

 

注文住宅の電気配線で一番難しい設計内容が、

コンセントをどこに配置するのか

ではないでしょうか。

 

使いやすいコンセントを配置するには、

どのように生活導線になるのか」「今後どんな家電を追加していくのか

をしっかりイメージしなければなりません。

 

さらに、

「電源切替器付分電盤に接続されたコンセント」と「通常の分電盤のコンセント」を分けて配置しなければならない

ので設計がとても大切です。

 

我が家は以下のような感じでコンセントの位置を設計していきました。

写真はキッチン用の家電は設置するスペースのコンセントの配置です。

 

  • 左側と真ん中のコンセントは電源切替器付分電盤の回線
  • 右側のコンセントは通常の分電盤の回線

 

停電したとき

ポータブル電源を電源切替器付分電盤に接続 → 切替器を操作

すると左側と真ん中のコンセントをポータブル電源の電気で使うことができます。

 

ポータブル電源でも使える「電気炊飯器」や「コーヒーメーカー」を稼働させてる

 

消費電力の大きい「電子レンジ」や「オーブンレンジ」などはポータブル電源で稼働させるのは難しいので、

右側のコンセント(常に電力会社の電気)で稼働。

 

消費電力が1000W以上の家電を使う場合、

「電源切替器付分電盤の回線」ではなく「通常の分電盤の回線」で稼働できるようなコンセントの配置

にしましょう。

 

節電のためポータブル電源に切り替えることを想定したとき、

3つのコンセントを全て電源切替器付分電盤の回線にしてしまうと電子レンジを使いたくなったのにポータブル電源の電気に切り替えていた!電力会社の電気に戻さなきゃ。。。。

といったことになりかねません。

 

消費電力の大きい家電を頻繁に使うコンセントは電源切替器付分電盤の回路に含めない!!

こんな感じで計画を立てていきましょう。

 

電源切替器付分電盤を設置しておけばいろんな使い方ができるのでめちゃくちゃおすすめです。

 

工夫した電気配線での生活

 

電源切替器付分電盤を導入し 工夫した電気配線にすることで電気の使い方が大きく変化しました。

そんな我が家の生活スタイルをご紹介します。

 

自作太陽光発電を導入

 

電源切替器付分電盤と太陽光発電の組み合わせはとても相性がいいので

太陽光発電を自作してみました。

 

導入した自作太陽光発電設備はこちら

蓄電池、チャージコントローラー、インバーターの状態

 

ソーラーパネルの状態

 

電源切替器付分電盤を設置しておけば発電した電気をコンセントや照明で使うことができます。

 

導入した蓄電池(LiTime 12V 200Ah Plus )は1日に消費する電気を賄えられるくらい大容量なので、

天気がいい日が続けばずっと太陽光発電の電気で生活することができます

 

めちゃくちゃ節電になる

 

関連記事「太陽光発電自作マニュアル」では太陽光発電を自作する手順、必要な機器について詳しく紹介されています。

費用を抑えて太陽光発電を導入したい!と考えている方は是非参考にしてみてください。

 

ポータブル電源を使って電気の節約

 

ポータブル電源に充電した電気を電源切替器付分電盤を通じて照明やコンセントで使用しています。

 

ポータブル電源の電気を電源切替器付分電盤に出力している様子がこちら

 

右側のコンセントは電源切替器付分電盤のブレーカーと繋がっていてポータブル電源の電気を出力可能。

 

どんな配線経路になっているのか知りたい!という方は関連記事「実際に施工した電気配線図」を参考にしてください。

新築を建てる際、実際に使用した「配線図」や「電気設備配置図」が紹介されています。

 

ポータブル電源を節電用として利用するために

家のコンセントで充電をするのではなくソーラーパネルや車のシガーソケットで充電

しなければなりません。

 

ソーラーパネルで充電している様子がこちら

 

持ち運び可能なフレキシブルタイプのソーラーパネルで冬でも発電可能

 

ポータブル電源の充電と消費を計画的に行えば節電効果はかなり高い

 

電力会社を料金単価変動型に変更

 

電力会社を生活スタイルに合ったプランに変更することで電気代を大幅に下げることが可能です。

 

我が家は電源切替器付分電盤を導入したタイミングで、

電力会社の料金プランを電気料金単価変動型

に変更しました。

  • 料金単価が安い時間帯に電力会社の電気を使う
  • 料金単価が高い時間帯に蓄電している電気を使う

 

このような生活をすることで電気代を大幅に下げることができます。

 

現在利用している電力会社はLooop電気で、

基本料金0円+30分ごとに変化する電気料金単価+地域固定の電気料金単価

という内容の料金プランです。

 

電気料金単価の変化がこちら

 

単価が上がりやすい「朝方」「夕方」は蓄電している電気を使い、単価が下がりやすい「昼時」は電力会社の電気を使う。

 

電源切替器付分電盤を導入される方は電気料金単価変動型の電力会社への切り替えが絶対におすすめです。

 

解約手数料はいつでも無料なので、

生活スタイルとマッチせず電気代が上がるならすぐ別の電力会社に切り替えよう

という軽い気持ちで利用してみました。

 

なんとか電気代を安く抑えたい!という方は

生活スタイルの見直しで電気代を大幅に下げることができるLooop電気への切替

を検討してみはいかがでしょうか。

⇒ ⇒ ⇒ Looopでんきで電気代を節約!

 

節電効果がめちゃくちゃ高い

 

工夫した電気配線の節電効果

 

電源切替器付分電盤を導入し電気配線を工夫したことによる節電効果は

1日約60円、1ヶ月1,800円、1年21,600円、12年259,200円

です。

 

この金額はあくまでも一年間測定した発電量を平均したもの。

夏と冬では発電量にバラつきがあります。

 

「電源切替器付分電盤の設置」「自作太陽光発電を導入」にかかった費用と節電効果を考えると

約12年で元が取れる計算

です。

 

 

「電力会社の電気」と「発電した電気」を使い分けることで節電効果がアップ

 

 

関連記事「効果的な節電方法」では節電効果をアップさせる具体的な方法が紹介されています。

 

4人家族で電気代2万円以上は高すぎる!効果的な節電方法をご紹介

 

「既に太陽光発電を導入している!」「電気代が高くて困っている!」

停電・節電に強い家にしたい!という方は

工夫した電気配線の導入を是非検討してみてください。

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