ポータブル電源で家庭用冷蔵庫は使えるのか検証してみた!便利なポタ電活用術を紹介

 

ポータブル電源で家庭用冷蔵庫は使えるの?ほかにどんな活用方法があるの?

 

こんな疑問にお答えします。

 

本記事では、

冷蔵庫を稼働できるおすすめポータブル電源の選び方やポータブル電源の有効活用術

をご紹介しています。

この記事を書いた人
名前:はたゆる
職業:電気保安・電気工事
趣味:節電
実績:自作太陽光発電とポタ電の活用で電気代3,000円以下達成

 

ポータブル電源の有効活用法なら私にお任せ

 

ポータブル電源選びで迷っている、ポータブル電源を有効活用したい、とお考えの方は是非参考にしてみてください。

 

ポータブル電源とは?基本の仕組みと選び方

 

ポータブル電源は、コンセントの電気(100V)を簡単に蓄電、放電できるアイテムです。

 

簡単に持ち運べるのでキャンプやアウトドア、停電時に使用されることがほとんど

 

どんなことができるのか、どんなシーンで使えるのか、選び方のポイント

を節電オタクの私が詳しくご紹介していきます。

 

ポータブル電源の仕組みと特徴

ポータブル電源は内部バッテリーから電力を供給する携帯可能なデバイスです。

リチウムイオン電池を使用するモデルが多く、軽量で高エネルギー密度を持ち、家庭用コンセントやソーラーパネル、車のシガーソケットから充電できます。

 

停電時やアウトドアでの冷蔵庫運用に最適で、他の電化製品の電力供給も可能です。

これにより非常時でも安心して電力を確保でき快適な生活をサポートします。

 

どんなシーンで活用できるのか

停電時や災害時に家庭で冷蔵庫や照明、通信機器を動かすのに役立ちます。

キャンプや車中泊では、食品の保存や電子機器の充電に最適です。

さらに、屋外イベントやアウトドアアクティビティでも活躍し、電源の確保が難しい場所での快適な生活をサポートします。

 

非常時でも安心して電力を確保でき、さまざまなシーンで便利に使用できます。

 

ポータブル電源を選ぶ際のポイント

ポータブル電源を選ぶ際のポイントがこちら

  • 容量
  • 出力
  • 出力ポートの数
  • 充電速度

 

ポータブル電源は性能によって本体価格が大きく異なります。

安価なものであれば2万円~3万円、高価なものであれば20万円以上

 

目的に合ったポータブル電源選びをしなければお金がいくらあっても足りません。

 

上記のポイントをよく考えてあなたの生活スタイルに合ったものを選びましょう。

 

容量の選び方

容量は電気をどれだけの時間使い続けられるかの目安の数値です。

 

例えば、

容量400Whのポータブル電源で消費電力40WのLED照明を使った場合、10時間使える。

容量800Whのポータブル電源で消費電力40WのLED照明を使った場合、20時間使える。

です。

 

冷蔵庫の使い方にもよりますが、

ポータブル電源の容量が1500Wh以上あれば冷蔵庫を24時間稼働

させることができます。

 

出力の選び方

出力はどれだけ消費電力の大きい家電を使えるのかの数値です。

 

例えば、

出力600Wのポータブル電源で消費電力1200Wのドライヤは使えない。

出力600Wのポータブル電源で消費電力50W~500Wで変動する冷蔵庫は使える。

です。

 

ポータブル電源でドライヤーは使わないけど冷蔵庫は使いたい!

こんなときは容量が大きく出力が低さめのポータブル電源がおすすめです。

 

理想は、「容量」「出力」どちらも大きい製品ですが高性能になればなるほど価格がアップしてしいます。

 

使用目的に合ったポータブル電源選びが大切

 

出力ポートの数

出力ポートは複数の機器を同時に使うために重要で、USB、AC、DCポートの数量を確認しましょう。

 

私の経験上、

USBポート2個以上、ACポート2個以上

は必要になると思います。

 

充電速度

充電速度はとても重要な要素で急速充電対応モデルを選ぶと便利です。

 

愛用しているJVC(BN-RB-37C)は100%充電するのに9時間くらい必要ですが、

急速充電機能が付いているエコフロー(リバーマックス)は100%充電するのに3時間で完了します。

 

計画的に充電すれば充電速度なんてどうでもいい!と考えていたのですが間違いでした。。。

 

最近は急速充電機能があるエコフローをメインで使っています。

 

冷蔵庫の稼働に必要なポータブル電源のスペック調査

冷蔵庫を動かすためには、十分な電力容量を持つポータブル電源が必要です。

通常、冷蔵庫は200W程度の電力を消費しますが、ドアの開閉などでピーク時には500Wほどになることもあります。

そのため、少なくともAC出力600W以上の性能が必要と推奨されています

 

出力600W以上あれば本当に冷蔵庫を稼働できるの?

 

こんな不安を解消するために、

私が愛用しているポータブル電源を使って本当に冷蔵庫が稼働できるのか検証実験

をしてみました。

 

検証実験に使った冷蔵庫はこちら

 

 

冷蔵庫のスペックがこちら

容積481L
電動機の定格消費電力100W
電熱装置の定格消費電力92w

 

家族4人で使えるくらいの容量

 

この冷蔵庫を「ポータブル電源で何時間使えるのか」を検証してみました。

 

実験① エコフロー(リバーマックス)で冷蔵庫を使ってみた

実験に利用したポータブル電源がこちら

 

エコフロー(リバーマックス)のスペックがこちら

バッテリ容量576Wh
電池素材リチウムイオン
電池寿命800回
AC出力(X-Boost)600W(1200W)
USB出力5V , 2.4A
シガーソケット出力13.6V , 10A
重量7.7kg
寸法28.8×18.5×25.3cm

 

実験の結果は、

冷蔵庫の開閉を最小限で使用して6時間稼働できた

です。

 

AC出力600Wあれば安心して冷蔵庫を稼働できます。

 

実験② JCV(BN-RB-37C)で冷蔵庫を使ってみた

実験に利用したポータブル電源がこちら

 

JVC(BN-RB37-C)の主な仕様

充電池容量375Wh
質量3.6Kg
AC出力コンセント1口 100V/2A(200W)
USB出力Aタイプ×2口 DC5V/2.4A
DC出力シガーソケット×1口 DC12V/10A
充電時間約12.5時間(ACアダプター使用時)
JVC公式ホームページ参照

 

実験の結果は、

冷蔵庫の開閉を最小限にして2.5時間稼働できた。ただし、一度だけ消費電力が大きくなりポータブル電源がストップした

です。

 

常にポータブル電源から「ウォーン」という稼働音が鳴っていたので無理をして頑張っているなぁと感じました。

 

扉を開け閉めした際、ポータブル電源がストップ。

おそらく、200W以上の消費電力が発生してしまったからだと思います。

 

バッテリー残量も凄いスピードで減っていたので明らかに容量不足。

 

200W以上の電力を消費する電化製品は稼働させることができないので注意が必要です。

実験③ ホンダ(リベイド)で冷蔵庫を使ってみた

 

ホンダ(リベイド)の主な仕様

充電池容量300Wh
質量5.3Kg
AC出力コンセント2口 300W(最高500W)
USB出力Aタイプ×2口

実験の結果は、

冷蔵庫の開閉を最小限にして2時間稼働できた

です。

 

冷蔵庫の扉を開閉してもポータブル電源がストップすることはありませんでした。

 

リベイドはバッテリー残量の表示がパーセンテージではなく4本のランプ表示なので、あとどれくらい使えるかの判断が難しい。

 

冷蔵庫のような「長時間ずっと稼働させる家電」には不向きだと感じました。

 

冷蔵庫の稼働に必要なポータブル電源のスペック

 

ポータブル電源で冷蔵庫を稼働させるためには、それなりに性能が高い電源が必要になります。

 

検証実験から導き出した私なりの結論がこちら

  • バッテリー容量・・・1000Wh以上
  • 出力・・・600W以上
  • ACポート・・・2個以上

 

冷蔵庫の稼働には上記の項目を満たすポータブル電源がおすすめです。

 

愛用しているエコフロー(リバーマックス)は容量が少し物足りない。。。

 

冷蔵庫の稼働におすすめのポータブル電源3選

冷蔵庫の稼働に向いているポータブル電源を3つご紹介します。

Jackery 1000Pro

バッテリー容量1002Wh
AC出力1000W
ACポート3個

Jackeryは知らない人がいないくらい1番有名なポータブル電源のメーカーではないでしょうか。

 

私がJackeryを推す理由がこちら

  • 廃棄サービスがある
  • 操作性が単純で使いやすい
  • 長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池採用

 

次、ポータブル電源を購入することがあったら絶対Jackeryにする

 

エコフロー DELTA2

バッテリー容量1024Wh
AC出力1500W
ACポート6個

 

エコフローの最大の特徴が、

アプリとポータブル電源を連携させることで状態監視、遠隔操作ができる

ことです。

 

こんな感じ

 

めちゃくちゃ便利な機能

 

BLUETTI AC70

バッテリー容量768Wh
AC出力1000W
ACポート2個

 

BLUETTI AC70はAC出力が1000Wもあるのに小型・中型のポータブル電源に分類されています。

 

他メーカーの同じようなスペックのポータブル電源と比べると価格が安いので、コスパ重視の方におすすめです。

 

冷蔵庫の使用以外でのポータブル電源活用法(体験事例)

 

ポータブル電源は、冷蔵庫の使用以外でもいろんな場面で活用することができます。

 

主な活用方法がこちら

  • キャンプやアウトドアで活用
  • 節電用として活用
  • 災害時に活用

 

活用方法は無限大

 

「場所を問わず100Vのコンセント電源が使える」ようになるといろいろ便利になりますよね。

キャンプでポータブル電源を活用

ポータブル電源があればキャンプの時以下のようなことができます。

  • ポータブル冷蔵庫を使用する
  • サーキュレーター、扇風機を使用する
  • 照明、ランタンの電源として使用する

 

100Vのコンセントが使えるようになるだけで快適さが格段にアップします。

 

ポータブル冷蔵庫があると、30℃を超えるような日でも食品を新鮮に保つことができ、快適なアウトドアライフをサポートします。

 

キンキンに冷えたビールを飲めるって最高

 

また、他の電子機器、例えばスマートフォンやランタンの充電にも利用できるため、キャンプの利便性が大幅に向上します。

さらに、BBQでの炭お越しの際サーキュレーターがあればうちわで扇ぐ必要はありません。

 

疲れることなく数分で炭を起こせるのでめちゃくちゃ便利。

 

キャンプ愛好者の中にはポータブル電源を活用して快適なアウトドア生活を楽しんでいる人が多くいます。

 

節電用としてポータブル電源を活用

充電したポータブル電源をでノートパソコン、やコードレス掃除機を充電すれば節電に繋がります。

 

節電ようとしてポータブル電源を活用する方法がこちら

ソーラーパネルやシガーソケットで充電


  ↓


ポータブル電源で家電を使う、または充電する


  ↓


ソーラーパネルやシガーソケットで充電

 

上記のサイクルを繰り返し行えば節電になります。

 

ソートパソコンの充電、加湿器や除湿器は絶対にポタ電を使用。

 

我が家はポータブル電源を最大限有効活用するために、

電源切替器を導入してポータブル電源の電気を分電盤に給電できるよう電気配線の改修

をしました。

 

ポータブル電源を分電盤に給電している様子

 

電源切替器付分電盤の様子

 

ポータブル電源をフル稼働させている我が家の電気代は月額3,000円以下

 

めちゃくちゃ節電になる

 

関連記事「注文住宅でやっておくべき電気配線」ではポータブル電源を分電盤に給電する電気配線の仕組みや配線図について紹介されています。

 

ポータブル電源を倉庫に眠らせている!という方は是非参考にしてみてください。

 

停電時にポータブル電源を活用

ポータブル電源は停電時に照明や冷蔵庫を使うことができるので、停電が発生しても普段と変わらない生活を送ることができます。

 

冷蔵庫を動かせると食材を長く保存することが可能。

 

冷蔵庫の中の食品を無駄にすることなく安全に保管できる

 

北海道胆振東部地震の際、3日~4日停電が続きましたがこのとき一番心配だったのが、

冷蔵庫内の食材が腐ってしまわないか

です。

 

ポータブル電源の充電があるときは冷蔵庫を稼働させ、充電がなくなったら冷蔵庫の開け閉めを最低限にして温度上昇を防いでいました。

 

長期間の停電に備えて、ソーラーパネルなどを利用してポータブル電源を再充電する方法も有効です。

 

発電機で電気を賄っている家庭がありましたが、

騒音」「ガソリン切れ」「発電機は屋外でしか使えない」など

いろんなデメリットがあり不便を感じているようでした。

 

停電の備えとしての電源なら発電機よりもポータブル電源がおすすめ

 

ポータブル電源があれば快適な生活が送れる

 

結論として、

ポータブル電源はその多機能性と柔軟性により、キャンプや非常時に冷蔵庫を運用するための理想的なソリューション

です。

 

適切な容量と出力を持つモデルを選び、利用シーンに応じた運用方法を知っておくことで、冷蔵庫を含むさまざまな電化製品を安心して使用できます。

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