新築戸建てになったらどうして電気代が高くなるの?
こんな疑問にお答えします。
我が家は2023年に戸建賃貸から注文住宅に引っ越しをして、
電気代が引っ越し前後で約1.3倍アップ。。。
なんでこんなに高くなるんだろう。。。
疑問に感じたので消費電力を測定できるワットモニターを使って電気の使用状況を分析してみました。
分析した結果
新居に合わせて家電が増えたから!24時間稼働する設備が増えたから!
ということが判明。
この記事では「新築になると電気代が高くなる原因」「効果的な節電方法」を詳しくご紹介します。
新築を建てる予定がある!電気代を節約する方法が知りたい!
と考えている方は是非参考にしてみてください。
目次
新築に引っ越すと電気代が高くなる原因
新築に引っ越すと電気代が高くなる3つの原因がこちら
- 家電が増える
- 24時間稼働する設備が導入される
- 契約アンペアが上がり基本料金が上がる
これらの項目に当てはまる方は電気代が高くなる可能性があるので注意が必要です。
家電が増える
新居への引っ越しのタイミングで
容量の大きい家電にグレードアップしたり新しい家電を追加する
という方が多いのではないでしょうか。
我が家は使えるものは限界まで使うスタイルなので引っ越し前とほとんど同じ家電を採用。
新たに追加した家電は「エアコン2台」「電気ケトル」くらい
それでも電気代がアップした要因になっています。
追加した家電の種類は少ないものの消費電力の大きい家電ばかり追加したので電気代が高くなるのも仕方ありません。
24時間稼働する設備が導入される
新築では家を長持ちさせるために24時間換気システムの導入が一般的です。
我が家には「脱衣」「トイレ」「クローゼット」「納戸」「土間」に24時間換気システムが設置されています。
こんな感じの設備
常に換気扇が回っているようなイメージ
1台当たりの消費電力は約6Wと小さめですが5台で合計30W。
30Wという消費電力は
洗面台の照明を常に点灯させている
というイメージです。
「照明の点けっぱなし」と考えるとなんかもったいない。。。
電気代の算出方法がこちら
1日の消費電力量・・・24W × 24時間 = 576Wh(0.576kWh)
電気代の単価・・・1kWhあたり38.47円(2022年10月現在)
1日に発生する電気代・・・38.47円/kWh × 0.576kWh = 22.16円
換気だけで1日22円の電気代が発生!意外と高い。。。
換気扇本体にスイッチがあるので電源の入切が可能です。
「切」の状態で消費電力を測定すると0Wを確認。
たまにスイッチを切って節電しようと考えたのですが、
24時間換気システムを停止する行為はおすすめできません!
節電のために2~3日間全ての「24時間換気システム」を停止させたことがあるのですが、
本体から結露が発生。換気扇の下に水たまりができる。
という事態に発展してしまいました。
家を長持ちさせるために電気代が発生しても「24時間換気システム」は常に稼働させておくことをおすすめします。
契約アンペアが上がり基本料金が上がる
どれだけの家電があるか、そしてどれだけの家電を同時に稼働させることになるのか
によって契約アンペア数を選定します。
契約アンペア選定の考え方がこちら
エアコン、ドライヤー、電子レンジ、電気炊飯器を毎日同時に稼働させる
なら契約アンペア数を高めの60Aに設定
エアコンは真夏の日中の時間帯だけ使用。消費電力の大きい家電を同時に使用することは滅多にない
なら契約アンペア数を低めの30Aに設定
我が家の契約している電気料金プランでは、
契約アンペアが30Aの場合、基本料金が1,012円
契約アンペアが30Aの場合、基本料金が2,134円
です。
契約アンペアの違いだけで毎月1,122円もの違いが発生します。
新築の場合、
電気工事屋さんはブレーカーを飛ばさないよう1ランク大きめの契約アンペアを提案
してきますが納得のいく最適なアンペア数で契約することが大切です。
どのように電気を使うのかをしっかり分析し適切なアンペア数で契約しましょう。
電気代を節約する方法
「照明の電気をこまめに消す」「使わないときはコンセントを抜く」という節電方法が紹介されているサイトをよく見かけます。
ですが、これらの行為は
節電を意識している人であれば誰もがやっていて節電効果は低い行為
だと思っています。
毎月数円の節約にしかならないなら継続できない
下記では、ちょっと大変だけどかなり効果的な節電方法をご紹介します。
電力会社を見直す
契約する電力会社によって電気代を大幅に節約することができます。
我が家の場合を例にすると、
2024年に北海道電力からLoop電気に電力会社を変更し月額1000円以上電気代を安くすることができました。
Loop電気のスマートタイムONEは
基本料金無料+変動する料金単価
という料金プランです。
料金プランの内容をザックリ解説すると、
全国的に電気が使われない平日の正午や深夜帯の電気代が安くなり、電気がよく使われる真夏や真冬の電気代が高くなる。
といった感じです。
我が家は自作太陽光発電とポータブル電源を利用して、
電気代が高い時間帯は蓄電池やポータブル電源で家電を稼働。
電気代が安い時間帯は洗濯や料理で積極的に電気を使う。
という生活スタイルを送っています。
慣れるまで大変だけど節電効果はかなり高い。
電気代の高い時間、安い時間はどうやって判断するの?
アプリやLoop電気のサイトで掲載されている「電気よほう」ですぐに確認することができます。
こんな感じ
「電気よほう」を見ながら家事の計画をたてるのは楽しい
Loop電気のような「料金単価が変動する仕組み」は
電気代を大幅に削減できる反面、今までよりも電気代が上がってしまうリスクもあります。
Loop電気以外にも、
「ガスとセット契約でお得になる電力会社」や「ガソリンの割引がある電力会社」
などいろんな電力会社があります。
本気で節電に取り組みたい!という方はおもいきって電力会社を変えてみるのはいかがでしょうか。
⇒ ⇒ ⇒ 基本料金0円!Looopでんきで電気代を節約!
太陽光発電を導入する
太陽光発電を導入することで電気代を大幅に節約することが可能です。
太陽光発電って導入に凄いお金がかかって、結局元がとれないんでしょ?
このように思っている方が多くいらっしゃると思いますが、
半分正解で半分間違い
です。
太陽光発電を導入して電気代を安くして売電で利益を得ている方もいれば、
導入費用の元を取れず損をしている方もいらっしゃいます。
業者の言いなりになって導入すると損をする確率が高い!
利益を得られるような設備を導入すれば太陽光発電は確実に得です。
個人的に太陽光発電は
電気代の前払い+利益を生み出す設備投資
だと考えています。
太陽光発電を導入するなら
複数の業者から見積もりとアドバイスをもらう
ことがめちゃくちゃ重要です。
1つの業者で計画を進めると、考え方が偏った設備になり失敗する可能性が高まります。
太陽光発電を導入する際、利用したのが「タイナビ 」という太陽光発電無料見積比較サイトです。
私の場合、3つの業者から見積もりと導入のアドバイスを打合せしました。
どの業者さんも丁寧で設備内容をわかりやすく解説してくれました
見積もりとプランを無料で提案してくれるので、少しでも太陽光発電が気になるという方は利用してみてはいかがでしょうか。
関連記事「タイナビを利用してみた」では利用したリアルな感想をご紹介しています。
【タイナビで太陽光発電の見積もりを依頼してみた】リアルな見積金額と感想をご紹介
併せて参考にしてみてください。
電気配線を工夫しておく
注文住宅を建てるとき、
ポータブル電源で家電を使える電気配線にしておく
ことがおすすめです。
将来、回線改修することなく節電生活を送ることができます
イメージとしてはこんな感じ
めちゃくちゃ節電になりそうですよね。
でも、ポータブル電源を使ってどうやって家電を使うの?
思いついたのが、
分電盤に切替器を付けて電力会社と太陽光発電を簡単に切り替える仕組みを導入する
です。
実際に我が家に取り付けた分電盤がこちら
ブレーカーのツマミを操作するだけで「電力会社」と「ポータブル電源・蓄電池」を切り替えることができます。
電気代が安くなる!ポータブル電源を普段使い出来る!一石二鳥
照明やコンセント、洗濯機などほとんどの家電をポータブル電源で稼働させています。
曇りが続いて充電が貯まらないときは電力会社の電気を使い続ければ通常の分電盤と何ら変わりません。
「これから新築を建てる」「将来的に太陽光発電やポータブル電源を使って節電したい」
という方は最初に電気配線を工夫しておきましょう。
後になって改修するのは結構大変
関連記事「注文住宅でやっておくべき電気配線」では、
我が家の「電気設備配置図」や「分電盤回路図」、写真を使ってやっておくべき電気配線
について解説しています。
⇒ ⇒ ⇒ 電気配線についての詳細記事はこちら
タイマー機能を駆使する
最近は「タイマー機能」が備わっている家電が増えています。
タイマー機能を上手に使えば、
使わないとき電源をOFFにし待機電力の発生を防ぐ
ことが可能。
我が家にある「タイマー機能」が備わっている家電がこちら
- トイレの便座
- 照明
- ガス暖房
- 加湿器
- 除湿器
中でも「トイレの便座」にタイマー機能が備わっていれば積極的に利用すべきです。
便座のタイマー機能は
仕事に行っている間(約8時間)と寝ている間(約7時間)
に使用しています。
使用しない便座をずーっと温めるのは電気の無駄使い
関連記事「トイレ便座の電気代」ではタイマー機能でどれだけの節電効果があるのかを詳しくご紹介しています。
【電気節約】トイレ便座の使用で発生する電気代は?節電効果の高い使い方を紹介
併せて参考にしてみてください。
我が家(4人家族)の電気代
上図は電力会社のサイトから出力した「我が家の電気代推移一覧」です。
2023年10月は電力会社を変更した月なので激安の4,000円台の料金になっています。
10月以降は普通に電気を使用していますが電気代は毎月1万円以下。
4人家族で1万円以下って結構安いと思います。
なぜこんなに電気代が安いのかと言うと、
上記で紹介した「節電する方法」をコツコツ実践しているから
です。
節電を意識する前は1万円~1万5,000円の電気代が発生していましたが最近は4,000円~8,000円で収まっています。
子ども達が大きくなれば電気代がもっと上がるんだろうなぁと思いますが、そのときは新たな節電方法を編み出して対応していきます。