ポータブル電源で電気ケトルを使うことはできるの?
こんな疑問にお答えします。
結論から先に紹介すると、
大容量で高出力のポータブル電源なら電気ケトルの使用は可能。
容量が1000Wh以下の小・中容量のポータブル電源では挑戦しない方がいい
です。
私はポータブル電源をアウトドア用、節電用、非常用の目的で使用していて、
太陽光で充電したポータブル電源で電気ケトルが使えれば
電気代0円でコーヒーが飲める!!
と考え検証してみることにしました。
検証して感じたことは
お湯を沸かせることはできるけど。。。もう二度と挑戦しない!!
です。
こんな結果になってしまった検証内容を詳しくご紹介します。
電気ケトルを稼働できるポータブル電源をお探しの方はこの記事を参考にしてみてください。
目次
ポータブル電源で電気ケトルが使えるか検証してみた
今回の検証に使用したポータブル電源と電気ケトルがこちら
【エコフロー】リバーマックス
スペックがこちら
充電池容量 | 576Wh |
質量 | 7.7Kg |
AC出力 | 600W(最大1200W) |
充電時間(AC電源) | 約1.6時間 |
充電時間(DC電源) | 約6時間 |
消費電力の大きい機器を稼働できるパワフルなポータブル電源です。
注目すべき特徴が、
定格出力容量はX-Steamテクノロジー設定時1200W
です。
消費電力の大きい家電(ドライヤーやアイロン)を使用可能
【ティファール】KO3901JP
スペックがこちら
容量 | 0.8L |
ワット数 | 1250W |
材質 | ステンレス鋼, 樹脂/プラスチック製 |
電圧 | 100V |
重量 | 789g |
水を注ぎ取っ手にあるスイッチを入れるだけですぐに湯沸かしができる。
お湯が沸騰したら「カチッ」という動作音と同時にスイッチが自動的にOFFになるので無駄に電気を消費続ける心配がありません。
効率的に湯沸かしができるのでめちゃくちゃ便利
スペックでは【エコフロー】リバーマックスの最大出力が1200W、ティファールの消費電力が1250Wなので、
数値だけで考えると出力不足で稼働できない!!
ということになります。
ですが、
リバーマックスの口コミには
「電気ケトル使えましたー」「ドライヤーも余裕です」
といった情報が多く見受けられたので実際に検証してみます。
検証時の状態がこちら
リバーマックスのバッテリー残量50%
ティファールの水量0.5L
この状態でスイッチを入れて
沸騰してティファールのスイッチが自動でOFFとなるか
を確認します。
検証スタート、、スイッチON!!
スイッチをONにした瞬間から、「ウォーン」という動作音がポータブル電源から発生。
カウントダウンするかのように、みるみるバッテリー残量が減っていきます。
バッテリー残量が10%を切ったところで、検証を中止!!
お湯の状態がこちら
沸騰目前!!あと20秒くらい稼働できれば沸騰していたかも!!
といった感じです。
個人的な感想「リバーマックスでティファールを使うべきではない」
検証をしてみた個人的な感想がこちら
バッテリー状態が100%、水の量が0.3Lくらいなら沸騰させることができると思う。
だけど、
バッテリーがあっという間になくなるし、ポータブル電源への負担が大きいのでもう挑戦したくない。
リバーマックスでティファールを使うのは難しい。
電気ケトルを使うならバッテリー容量が1000W以上の大容量ポータブル電源が必要!!
あくまで個人的な感想です
バッテリー容量が1000W以下だと、湯沸かしできたとしても1回か2回でバッテリー切れになるのは間違いありません。
それなら、
湯沸かしで使うのではなく照明やスマホの充電で利用した方がいいのかな
と思います。
関連記事「コンセント式LED照明は節電効果がある!」ではポータブル電源で使えるおすすめのLED照明が紹介されています。
【電気節約】コンセント式LED照明は節電効果がある!~メリット・デメリットを紹介~
ティファールが使えるポータブル電源のスペック
検証してみて
ティファールのような消費電力が大きい家電の家電は大容量で高出力なポータブル電源が必要
ということがわかりました。
大容量で高出力なポータブル電源に必要なスペックがこちら
バッテリー容量 | 1000Wh以上 |
AC出力 | 1300W以上 |
※バッテリー容量で「Wh」表記ではなく「Ah」表記のメーカーがあるので注意が必要。「Ah」の場合、バッテリ電圧「V」をかけて「Wh」に変換してください。
※AC出力で「瞬間最大(〇〇W)」という表記には注意してください。電気ケトルのような長時間電力が消費される家電には「瞬間最大」でなく「定格出力」の方が適応されます。
上記の内容を踏まえたおすすめのポータブル電源を2つご紹介します。
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
スペック
電池タイプ | 0リン酸鉄リチウムイオン |
バッテリー容量 | 1264.64Wh |
AC出力 | 定格出力2000W(瞬間最大4000W) |
重量 | 約14.5kg |
AC出力が定格出力で2000Wもあるので、ほぼ全ての家電を稼働可能。
大容量で高出力なポータブル電源にも関わらず重量が14.5kgなので持ち運びが容易なのでアウトドアや非常時に活躍すること間違いなし。
最大のおすすめポイントが
電池タイプがリン酸鉄リチウムイオン
ということ。
発熱・発火のリスクが低く長寿命という特徴があります。
ポータブル電源は高額なので何十年も使い続けたい!という方は「リン酸鉄リチウムイオン」搭載のポータブル電源にすべきです。
EcoFlow ポータブル電源 DELTA 2
スペック
電池タイプ | リン酸鉄リチウムイオン |
バッテリー容量 | 1024Wh |
AC出力 | 定格出力1500W(X-Boost時1900W) |
重量 | 約12kg |
AC出力が定格出力で1500Wなので、電気ケトルやドライヤーの稼働が可能。
【エコフロー】はアプリと連携させることで
ポータブル電源の「状態監視」「遠隔操作」
が可能です。
使いやすい便利機能が満載なのでポータブル電源を普段使いする方におすすめ。
関連記事「リバーマックスを使ってみた正直な感想」では【エコフロー】の特徴が詳しく紹介されています。
【エコフロー】リバーマックスを使ってみた正直な感想
併せてチェックしてみてください。
ティファールの湯沸かしにかかる電気代
ティファールの湯沸かしにかかる電気代は
湯量0.3Lの場合、約1.2円
湯量0.8Lの場合、約3.5円
です。
湯量の違いで約2円もの差がでることがわかりました。
必要最低限の湯量で使うことがおすすめ
ソーラーパネルで充電したポータブル電源でティファールを使えば
毎回、1円~3円の節電効果がある
ということです。
関連記事「ティファールの湯沸かしにかかる電気代は?」では発生した電気代の算出方法が詳しく紹介されています。
【電気節約】ティファールの湯沸かしにかかる電気代は?~リアルな金額をご紹介~
電気代の算出方法が気になる!という方は参考にしてみてください。
ポータブル電源はコンセントが挿さればどんな家電でも使えるのでは?
と思われる方がいらっしゃいますがそうではありません。
容量・出力が小さいポータブル電源だと、稼働できない家電の方が多くなってしまうことだってあります。
『電気発電』Blogでは、
ポータブル電源を使っていろんな家電を稼働させる検証を行いリアルな感想を発信
していきますので是非参考にしてください。