パソコンの待機電力で発生する電気代はどれくらい?意外と知らない真実とは

パソコンの電源「OFF」中に発生する電気代ってどれくらい?

こんな疑問にお答えします。

 

検証実験をした結論から先に紹介すると、

30時間測定したデスクトップパソコンの待機電力により電気代は約0.4円

です。

 

全く使ってないのに電気代が発生するなんてあり得ない。。。

 

パソコンは待機電力として少しずつ電気を消費し続け、その積み重ねが意外なコストとなってしまいます。

 

本記事では、パソコンの待機電力がどれくらい電気代に影響するのか、具体的な数字を交えて解説します。

また、簡単に実践できる節電方法や、最新の省エネパソコンの選び方も紹介します。

 

この記事を書いた人
名前 :はたゆる
職業 :電気保安・電気工事
趣味 :節電・電気工事DIY
実績1:自作太陽光発電とポタ電の活用で電気代3,000円以下達成

 

待機電力を減らすことで家計の節約だけでなく環境にも優しい生活を目指しましょう。

最後まで読んで今日から始められる節電術を学んでください。

 

パソコンの待機電力とは?その仕組みを解説

 

 

パソコンの待機電力とは、電源「OFF」中に発生する微量の電気量のことです。

 

なぜ電源をOFFしているのに電気が消費されるのか?待機電力を発生させない方法はあるのか?

を解説していきます。

 

待機電力が発生する理由とは?

待機電力が発生する理由は、パソコンの一部の部品が電源オフの状態でも動作を維持するためです。

 

具体例としては、

キーボードやマウスの信号を受け取るための回路や、時計の動作を保つための回路など

が挙げられます。

 

複数の回路で発生する微量の電力が合算され大きな待機電力となる。

 

コンセントに「回路」となる機器を接続した瞬間、待機電力が発生するというイメージ

 

例えば、

コンセントを接続した瞬間に「電源ランプが点灯する」「時計が表示される」などの動作があれば待機電力が発生している

可能性があります。

 

待機電力が発生しない機器は、「延長コード」「スイッチがハンドル式の家電」です。

「回路が接続された」のではなく「電路が延長された」イメージ

負荷となる機器を接続したりスイッチを入れることで回路が構成され、待機電力が発生します。

 

パソコンの待機電力が増える原因

パソコンの待機電力が増える原因には、

周辺機器の接続やシステム更新の設定、不適切な電源設定の問題

があります。

 

具体的には、USB機器を多く接続している場合電源設定が適切でない場合です。

 

対策をせず電源だけオフにしていると、多くの待機電力が発生する可能性があるので注意してください。

 

パソコンの待機電力を減らすための基本知識

パソコンの待機電力を減らすためには、

使わない周辺機器を外したり、電源設定を見直したりすること

が重要です。

 

また、節電モードを活用することも効果的です。

 

待機電力を完全にシャットアウトするには「パソコン本体のコンセントを抜く」しか方法はありません。

しかし、電源OFF中にシステムの更新ができない!というデメリットがあるので注意が必要です。

次回、パソコンを使うときシステム更新をするための処理時間が長くなる可能性があります。

 

5分以上待たされたことがあります。

 

パソコンの待機電力がもたらす電気代の実態

実際に発生する待機電力の電気代はどれくらい?

測定結果は、

30時間で消費電力量0.01kWh。電気代に換算すると約0.38円

です。

 

意外と少額で安心しましたが、よくよく考えればパソコンを使っていないときに発生する電気代なので0円でもいいくらいですよね。

 

実際に発生する待機電力をワットモニターを使って測定しました。

測定している様子がこちら

 

ポータブル電源を使って待機電力を測定

 

測定に利用したパソコンが「DELLのデスクトップパソコン」

 

ワットモニターの使い方は

コンセントにワットモニターを接続する → ワットモニターにパソコンを接続する

たったこれだけ。

 

消費電力(W)、消費電力量(kWh)、時間(h)の測定が可能

 

 

測定した消費電力量を使って電気代を算出する方法がこちら

消費電力量0.01kWh × 料金単価38.47円/kWh = 0.38円

料金単価は契約している電力プランによって異なるので、計算するときは電気料金の請求書で確認してみてください。

 

待機電力による年間コストを計算してみよう

待機電力による年間コストがこちら

1日あたりの電気代0.38円 × 365日 = 140円

 

パソコンを使わずコンセントを接続しているだけで1年間に140円発生していることがわかりました。

 

意外と少ない!

 

パソコンを常に最新のバージョンに更新するための費用と考えれば仕方のない電気代だと個人的に感じます。

 

パソコンの待機電力を減らすための具体的な対策

パソコンの待機電力を減らすための具体的な対策を3つご紹介します。

簡単に実施できる方法なので是非試してみてください。

 

スイッチ付ケーブルタップの活用方法

待機電力を完全にシャットアウトして電気代を減らすには、パソコンのコンセントを抜いてしまうしか方法はありません。

 

コンセントをいちいち抜くのってめんどくさい

 

このように感じる方には「スイッチ付のケーブルタップ」をしましょう。

  • スイッチの操作待機電力を完全にカットできる
  • 「ON」「OFF」を一目で確認できる
  • コンセントを抜き差しで発生する電気の火花(リーク)の発生を防げる

 

パソコン以外にも、待機電力が発生する家電(プリンターや扇風機、充電器)での使用がおすすめ

 

 

電源設定の最適化で待機電力を削減

パソコンの電源設定を最適化することで、待機電力を大幅に減らせます。

具体的には、スリープモードの時間を短く設定したり、自動シャットダウンの設定をすることが有効です。

 

レノボのノートパソコンは「電源とバッテリー」で設定

 

 

パソコンの定期的なメンテナンスとその効果

パソコンの定期的なメンテナンスを行うことで効率的に動作させることができます。

  • 換気ファンの清掃
  • 不要アプリ・ファイルの削除
  • ディスクメモリのクリーンアップ
  • スタートアップアプリの停止

これらの対策を実施することで無駄な電力消費を防ぎ待機電力の削減にも繋がります。

 

簡単にできる対策なので試してみて

 

待機電力と環境への影響~小さな節電が地球を救う~

 

パソコンのような電子機器扱う全員が待機電力の削減対策を行えば、一人一人の節電効果は微々たるものでも積み重なると大きな節電効果を生み出します。

 

電気の消費が減ることでCO2の排出量の減少に繋がる。結果として地球環境保護の貢献になります。

 

節電が「地球環境保護の貢献」って大袈裟すぎるのでは???

 

節電オタクの私も、地球環境保護のために節電をしているわけではありません。

高騰する電気代を1円でも多く払いたくないから徹底して節電対策を行っています。

 

お金のためです。

 

ですが、

お金のために行っている節電対策が、

「地球環境保護に繋がっている」と知っているかいないかでモチベーションが1%くらい変わる

とも思っています。

 

小さな節約が地球をすくっているんだ!と理解した上で、楽しく節電生活を送りましょう。

 

最新のエネルギー効率の良いパソコンの紹介

 

エネルギー効率の良いパソコンは省エネ設計が施されているので、待機電力をさらに減らすことが可能です。

同じようなスペックであってもメーカーや機種によって、消費電力量や電源管理機能に違いがあります。

 

性能も重要だけどランニングコストを抑えるために省エネに特化したパソコンを選びたい!

このように考える方は下記で紹介する「おすすめの省エネパソコン3選」を参考にしてください。

 

おすすめの省エネパソコン3選

おすすめの省エネパソコンとして、最新の省エネモデルを3つ紹介します。これにより、待機電力の削減が期待できます。

富士通デスクトップパソコン Dシリーズ

 

省エネのデスクトップパソコンとしてとても人気があります。

 

以前、勤めていた会社ではDシリーズが採用されていました。

 

消費電力をなんとしても抑えたい!ランニングコストとコスパのパソコンを複数台導入したい!という企業向けのパソコン

という印象です。

 

HP デスクトップパソコン

 

HPのデスクトップパソコンはコスパがよく電源管理機能が充実しています。

 

個人的には、

設置場所に困らないスリムタイプデスクトップパソコン

がおすすめ。

 

NEC デスクトップパソコン Mateシリーズ

 

消費電力が少なめでハイクオリティなデスクトップパソコンです。

 

高性能な廃熱設計でCPUの発熱を防いでくれます。

 

出力ポートが多いのも魅力的

 

エネルギー効率の高いパソコンの選び方

エネルギー効率の高いパソコンを選ぶ際は、「アイドル時の消費電力」と「電源管理機能」に注目してください。

 

「アイドル時の消費電力」とは、

パソコンがの頭脳を言われるCPUが頑張って稼働しているときの消費電力

のことです。

 

単純にネットで買い物をしているとき、ネットニュースを見ているとき、などは案外CPUは稼働していないことがく、

プログラミングを稼働したり、複数のアプリを同時に使ったりする方がCPUは頑張って稼働します。

 

CPUが稼働しているときの消費電力が小さいパソコンがエネルギー効率が高いパソコンとなります。

 

また、電源管理機能が充実しているかのチェックも重要です。

  • 画面の明るさを自動調整機能
  • スリープモードの時間調整機能
  • 「省電力」「標準」「高パフォーマンス」の切替機能
  • システム更新のスケジューリング機能

 

電源管理機能が充実していれば自動的に消費電力を抑えることができるので効果的な節電に繋がります。

 

省エネパソコンで得られる長期的な節約効果

省エネパソコンを使うことで長期的な電気代の節約が可能です。

特に、毎日長時間パソコンを使って仕事をしているような方であれば省エネパソコンの節電効果が顕著に表れます。

 

パソコンを複数台並べている職場であれば、

省エネパソコンを選ぶ → パソコンからの発熱が減少 → オフィス内の温度上昇が低下 → エアコンの設定温度を低くできる

このような連鎖的な節電効果を得ることが可能。

 

省エネ機能ってめちゃくちゃ重要

 

節電を意識することでいろんなメリットがあると理解して頂けたのではないでしょうか。

待機電力をカットしても微々たる節電効果しか得ることができませんが、小さな対策の積み重ねがとても大切です。

無理をしない範囲でできることから節電生活を送っていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です