ソーラーパネルを設置する架台ってどうやって作るの?
こんな問題を解決します。
我が家ではコストを抑えた自作太陽光発電を導入して電気代を抑えています。
毎月の電気代がこちら
4人家族で3,000円以下って安すぎる!!
導入費用を最大限抑えるために自作したソーラーパネル架台がこちら
裏庭に設置した架台
屋根上に設置した架台
架台は専門の業者に依頼しなければ設置できない!と思われがちですがそんなことはありません。
ホームセンターで揃えられる材料を使ったDIYレベルでもしっかりとした架台が作成可能です。
この記事で紹介する架台の特徴がこちら
- ソーラーパネルの移動を容易にしたい
- 風でパネルが飛ばされないくらい頑丈にしたい
- 費用を安く抑えたい
- 裏庭もしくは屋根上に架台を設置したい
上記の項目どれか1つでもあてはまる!という方は是非記事の内容を参考にしてみてください。
目次
ソーラーパネル架台を自作するメリットとは?
ソーラーパネル架台を自作するメリットはこちら
- コストの大幅削減
- 環境に合わせた設計ができる
- 設置場所、角度調整を自由に設計できる
DIY好きなら絶対に自作した方がいい!
ソーラーパネル架台を自作する最大のメリットは、
コストを大幅に削減できること
です。
市販の架台は高価で取り付け費用もかさむことが多いですが、
自分で作れば材料費だけで済むためとても経済的。
さらに、
設置の自由度が高いため自分の土地や屋根の状況に合わせて最適なデザインや配置を決めることができる、発電効率を高めるための角度調整や環境に配慮した設置方法を取り入れることができる、など
ソーラーパネルの性能を最大限に引き出すことが可能です。
業者さんに設置を依頼すると安全性が優先され、
高額でめちゃくちゃゴツイ架台が導入されること
がほとんどです。
自作によるコスト削減のポイント
架台の導入コストを削減するには、
材料を自分で調達し組み立てる
必要があります。
業者の設置費用に比べて、自作だと半額以下で導入できる
ホームセンターで手に入る材料(木材や単管)だけで作成すれば、
業者の設置費用に比べて半額以下
で導入できるはずです。
太陽光発電で電気代を安く抑えて導入費用を素早く回収するために
架台導入費用の削減
はとても重要なポイントです。
DIYで設置できる自由度とデザイン性
DIYで架台を自作するということは
設置の場所、架台のデザイン、使用する材料の種類を自由に決定できる
ということです。
市販の架台は規格が決まっているためデメリットが生じる可能性があります。
- 設置スペースに合わない
- 架台サイズに合わせて設置場所を選定すると発電量が下がる
- 家のデザインと合わない
自作なら
上記のデメリットを全て解決した架台の導入が可能
です。
周囲の景観に合ったスタイリッシュ!かつ効率的に発電できる架台の作成に挑戦しましょうー
既製品と自作架台の比較【費用と耐久性】
既製品架台と自作架台を比較すると、費用面において自作架台の方が圧倒的に優れています。
既製品はその耐久性や品質において信頼できる一方、価格が高いため予算に制限がある方には手が届きにくい。
一方、自作架台は費用を抑えつつも、材料選び次第で耐久性を十分確保することができます。
例えば、錆びにくいアルミ素材や防腐処理を施した木材を使えば、長期間安全にソーラーパネルを支持することが可能です。
自作に必要な工具と材料の選び方
ソーラーパネル架台を自作するためには、
適切な工具と材料を選ぶことが成功の鍵
となります。
特に、耐久性がありながら軽量な材料を選ぶことで作業もスムーズに進められます。
ここからは太陽光発電システムの効率を高めるために、
どのような工具や材料が必要か
をご紹介します。
架台に使用するおすすめの材料3選
ソーラーパネル架台に使用される主な材料はこちら
- アルミ
- スチール
- 木材
アルミは錆びにくく軽量なので屋外での設置に適しています。
スチールは強度が高く長期間の使用に耐えますが定期的なメンテナンスが必要です。
木材は加工が簡単でデザインに自由度がありますが防腐処理を施す必要があります。
それぞれの素材には利点があり、設置場所や予算に応じて最適な材料を選びましょう。
DIY初心者向け!揃えておきたい基本工具
架台を自作するために必要となる工具はこちら
- 電動ドリル
- モンキーレンチ
- ノコギリ
最低限これだけあれば作成可能です。
電動ドリルは穴を開けたり、ビスを留めるために使用。
モンキーレンチはボルトやナットを締めるために使用。
木材で架台を作成するときは木材用のノコギリ、アルミやスチールで架台を作成するときは金切り鋸を使用。
作業時間を大幅に短縮したいのであれば材料を切断するための電動工具(サンダーやグラインダー)があると便利です。
安全に作業ができるよう扱いやすい工具の準備を心がけてください。
自作ソーラーパネル架台の作り方【ステップバイステップガイド】
ソーラーパネルの架台作成では、
「絶対に倒れないこと」「ソーラーパネルが風で飛ばされないこと」
が最も重要です。
自作した架台はネットや書籍から情報を集めて私なりにアレンジしたもので、
2年間、問題なくソーラーパネルを支え続けています。
自作でもがっちりソーラーパネルを支えられる!!
ここからは、
ソーラーパネル架台を自作する手順をステップバイステップ
で解説します。
初心者でもわかりやすい手順で、失敗しないように進めていきましょう。
架台設置の下準備【設置場所の選び方】
まず、ソーラーパネル架台を設置する場所を選びます。
設置場所は太陽光が十分に当たる場所が理想です。
特に、影ができやすい場所や、風が吹き抜ける場所避けましょう。
また、地面が安定している場所を選ぶことで架台の安定性も確保できます。
設置場所の選定が一番重要なのでたっぷり時間をかけましょう
組み立ての手順と注意点【安全対策も含めて】
架台の組み立ては安全を最優先に行いましょう。
選定した設置場所に収まるように材料をカットし組み立てを行います。
作業の注意点がこちら
- カットした材料のバリを取る
- ボルトはしっかり締める
- 高所作業があるなら安全帯を装着する
- 重量物を扱う際、手や足を挟まない
実際に作業をして感じたポイントです。
安全対策を怠らずに作業を進めましょうー。
架台の設置角度と位置の最適化【発電効率を高める方法】
ソーラーパネル架台に求められる最も重要なポイントが
角度と向き
です。
ソーラーパネルが太陽光を最大限に受けられるよう、地域に応じた適切な角度に調整しましょう。
日本では、一般的に30度から35度の角度が最も効率的とされています。
太陽の動きに合わせて設置して発電効率を高められる架台作りを心がけましょう。
実際にソーラーパネル架台を自作してみた
自作したソーラーパネル架台をいくつかご紹介していきます。
自作した架台には
『できるだけ費用を抑えつつ高い発電効率でパネルが設置できるか』
を追求しました。
見栄え!オシャレ感!は求めない
架台を自作しようか迷っている方はアイデアの一つとして参考にしてみてください。
パネルを複数枚設置できるソーラーパネル架台
ソーラーパネルを複数枚並べて固定できる架台を作成しました。
作り方は
エアコンの室外機の固定アングルを利用してL型アングルで架台を組み立てる
です。
ちょうどいい場所にエアコンの室外機が設置されているので利用しました。
横向きに使うアングルには荷重がかかるので材質が分厚いものを採用しましょう。
- 横向きに使うアングルはL40
- 縦向きに使うアングルはL30
アングルの固定には、ボルトとナットを使用します。
全て統一してもいいけど費用を抑えるために縦向きのアングルはL30を採用
アングルが交差する部分はボルトが短いと接続できないので注意してください。
ソーラーパネルが良い感じに傾くように一番上のアングルの高さを調整します。
フレームタイプのソーラーパネル2枚(計20Kg)
フレキシブルタイプのソーラーパネル1枚(4Kg)
合計24kgを余裕で支えることができます。
上の写真ではフレキシブルタイプ1枚しか設置していませんが、左側に追加で2枚設置可能です。
フレームタイプを屋根上に持っていく前は3枚のソーラーパネルを設置してました
必要材料
・Lアングル L-40WP 1800mm ユニクロ 2本セット
・ボルト・ナット
パネルを設置する枚数によってLアングルの長さを調整してください
【コスパ最強】廃材を再利用したソーラーパネル架台
費用を抑えつつ屋根上にパネルをガッチリ固定するために
「木材の廃材」と「専用の指示金具」
を使って架台を作成しました。
風に飛ばされなければOK
廃材と屋根を接続するために採用した「専用の指示金具」がこちら
屋根の形式が「立平葺屋根」でなければ使えないので注意してください。
説明書によると、
金具PT-920の上に直接ソーラーパネルを設置する。なので、ソーラーパネル1枚あたり金具PT-920が4個必要になる
となっています。
ソーラーパネル2枚設置しようとすると金具PT-920は8個必要となり2万円以上必要になる。。。
高すぎる。。。
費用を抑えるために、
ソーラーパネル2枚分を支える枠組を廃材で作成 → 枠組みを金具PT-920で固定する
という方法にしました。
こんな感じ
この方法のメリットがこちら
- ソーラパネルを簡単に取り外せる
- 費用を大幅に抑えることができる
- 屋根に傷がつかない
枠組み加工のポイントは、
屋根の突起部分に切り込みを入れること
です。
切り込みを入れることで「横ずれ防止」「ピタッと設置できる」メリットがあります
長さは屋根の広さや設置するソーラーパネルの大きさで自由に加工してください。
金具PT-920の上に木枠を載せて固定しようと思ったのですが意外と難しかったので
枠組みを設置したあと枠組みの四隅に金具PT-920を取付ける!
という方法を採用しました。
こんな感じ
金具PT-920と枠組みが直接接続されているわけではないけど絶対にはずれません。
枠組みの上にソーラーパネルを置いて「ギアータイ」というクネクネするバインド線で
パネルと枠組みを捕縛すれば設置完了です。
必要材料
・廃材
・ビス
金具PT-920以外ホームセンターで揃えることができます。
【賃貸でも太陽光発電が導入できる】フレキシブルソーラーパネルを窓枠に引掛ける
この方法は「架台を自作する」ではありませんが日当たりのよい窓があれば
マンションや賃貸であっても太陽光発電を導入できる
パネルの設置方法です。
賃貸でも太陽光発電をやってみたい!方におすすめ
パネルの設置方法は
窓枠に「パイラック」というケーブルを指示する金具を取付け、パイラックとパネルをバインド線(針金のような銅線)で接続する
です。
こんな感じ
「窓枠にぶら下げる」というイメージ
窓枠ソーラーパネルのメリット
- ベランダや屋根上に登る必要がない
- 簡単に設置できる
- 設置費用が安い
- 発電効果が高い
- 家を傷つけずに設置可能
窓枠ソーラーパネルのデメリット
- 強風に弱い
- 窓を完全に締めることができない
- パネルの取付、取り外しの手間がかかる
- 重量の軽いフレキシブルタイプのパネルでしか設置できない
メリット・デメリットはありますが想像以上に発電できるので結構おすすめです。
必要材料
全てホームセンターで揃えられます。
ソーラパネル架台の重要性
実際に自作太陽光発電を導入してみて、
頻繁にメンテナンスが可能であればソーラーパネル架台の重要性は低い!しっかりした架台を設置できなくても自作太陽光発電の導入は可能
と感じています。
私は太陽の向きによって1日に2回程度ソーラーパネルを移動させるのですが、
太陽の向きによっては架台を使わず地面や屋根上にパネルを直置き
することがほとんどです。
家の窓枠にパネルをはめている様子
金具を使わず屋根上にパネルを直置きしている様子
問題なく発電可能
ただし、
屋根上に直置きする場合、重量が10kg以上あるフレームタイプのパネルをおすすめします。
軽量のフレキシブルタイプは風の影響を受けやすいので屋根上での直置きは危険です。
太陽光発電を自作してみたいけど架台の設置が難しそう。。。
このように悩んでいる方はあまり難しく考える必要はありません
「地面に直置きすることが想定された折り畳み式のソーラーパネル」だってある!!
風で飛ばされないように設置できれば架台すら必要ない!という方もいらっしゃいます。
「架台の設置」よりも蓄電池やインバーターの選定の方がとても重要です。
関連記事「太陽光発電自作マニュアル」では実際に導入した機器のメーカーや容量などが詳しく紹介されています。
是非参考にしてみてください。