ソーラーパネルで1日に発電できる電気代ってどれくらい?
こんな疑問にお答えします。
結論から先に紹介するとこんな感じ
快晴の日・・・39円
曇りの日・・・15円
です。
ソーラーパネルの大きさや枚数によって発電できる電気代は大きく変化しますが、我が家では上記のような結果になりました。
この記事では、
自作太陽光発電システムで利用しているソーラーパネルがどのくらい発電できるのか
をご紹介しています。
電気代が高くて困っている!節電に興味がある!という方は是非参考にしてみてください。
目次
ソーラーパネルで発電できる電気代
我が家で設置しているソーラーパネルは12V175Wのパネルが3枚で規模としてはかなり小さめです。
設置状況はこんな感じ
これらのソーラーパネルで1日に発電できる電気代は
快晴の日・・・39円
曇りの日・・・15円
です。
この電気代は、
「ソーラーパネルで発電する電気量」と「毎月請求される電気代」
から算出しています。
算出した数字は
広告や説明書に記載されいる「〇〇円発電できる!!」「〇〇円の節電効果がある!!」
といった適当なものではなく超リアルな数字です。
これからソーラーパネルを導入しようと検討している方は是非参考にしてみてください。
ソーラーパネル175W3枚分の発電量を測定
天候別に測定した結果がこちら
快晴の発電量・・・87Ah
曇りの発電量・・・40Ah
濃霧の発電量・・・20Ah
天候によって発電量は大きく変動します。
太陽が見えないくらい曇っている日でも発電量が0になることはほとんどありません。
こんな感じの日でも通常の最高出力の1/3くらいの発電量があります。
発電量が0となるときは「完全に日が沈んだとき」「雪で完全にパネルが埋まったとき」くらいです。
電気代を算出
電気代は
ソーラーパネルの発電量(kWh) × 電気代の単価(kWh/円) = 電気代(円)
で求めることができます。
測定した数値を使って電気代を算出する方法がこちら
快晴の電気代
87Ah × 12V =1044Wh(1.044kWh)
1.044kWh × 38.47Kwh/円 = 40.2円
曇りの電気代
40Ah × 12V =480Wh(0.48kWh)
0.48kWh × 38.47Kwh/円 = 18.5円
濃霧の電気代
20Ah × 12V = 240Wh(0.24kWh)
0.24kWh × 38.47Kwh/円 = 9.2円
計算の中で使われている電気代単価(38.47kWh/円)の算出については関連記事「ポータブル電源の充電にかかる電気代は?」を参考にしてください。
【電気節約】ポータブル電源の充電にかかる電気代は?~ワットモニターで検証してみた~
記事の中の「1kWhあたりの単価を調べる」項目で計算方法が詳しく解説されています。
ソーラーパネルの導入事例
ソーラーパネルは初心者には扱えない!電気工事屋さんにお願いしないと使えない!
このような考えの方が多くいらっしゃいますがそんなことはありません。
イメージさえしっかり持てば誰でもソーラーパネルを導入することが可能です。
- どうすれば効率よく太陽光を当てられるか。。
- どうすればしっかりとパネルを固定できるか。。
- どうすれば見栄えよくパネルを設置できるのか。。
試行錯誤を繰り返しいろんな方法でソーラーパネルを設置してきました。
これからソーラーパネルを導入しよう!と考えている方のために私が実践してきた導入事例をご紹介します。
窓枠にソーラーパネルを設置
窓枠にソーラーパネルを設置する方法は
賃貸だから屋根の上や裏庭にソーラーパネルを設置できない!
という環境下で実践していました。
日当たりのいい部屋の窓枠にパイラックという指示金具を付けてソーラーパネルをぶら下げる
といった方法です。
この方法は窓があればどんな家でもすぐに導入できるというメリットがありますが、多くのデメリットがあります。
- フレキシブルタイプでしか取付できない
- 強風時は危険なのでパネルを撤去しなければならない
- 配線を部屋に引き込むなら常に窓を開けなければならない
- 定期的にパイラックの取付状態を確認する必要がある
このようなデメリットがあっても問題ない!という方は是非挑戦してみてください。
関連記事「賃貸でもできる太陽光発電システムの導入」では窓枠にパネルを取り付ける方法が詳しく紹介されています。
賃貸でもできる太陽光発電システムの導入【全部自分でやってみた】
併せてチェックしてみて下さい。
裏庭にソーラーパネルを設置
太陽光が常に当たる角度を計算しL金物を組み合わせて架台を作成。
その架台を裏庭に設置しソーラーパネルを固定して発電を行っていました。
こんな感じ
作成した架台の特徴がこちら
- Renogyソーラーパネル175Wが3枚立て掛けられる横幅、リビングの窓が隠れない高さで設計
- 既設のエアコン室外機の架台に連結させて強度をアップ
- パネルを並列接続するために端子ボックスを取付
いい感じの出来栄え
必要な材料は全てホームセンターで購入できるので、設計さえちゃんとすれば誰にでも作成できるかと思います。
「金切鋸 250mm」と「L型クランプ 200mm」を使ってL金物をカットし、ボルトとナットで組み上げる
作業内容としてはたったこれだけ。
裏庭にソーラーパネルを設置するメリットがこちら
- 清掃や除雪などのメンテナンスが簡単にできる
- 太陽の角度によってパネルを微調整できる
- 家の外観を損なわず見栄えがいい
自分でソーラーパネルを設置したい!と考える方に最もおすすめしたい方法です。
是非挑戦してみてください。
屋根の上にソーラーパネルを設置
屋根の上にソーラーパネルを設置するには
「屋根に固定する架台の設置」「配線をルートを確保する」
必要があります。
我が家の場合、「太陽光パネル取付金具 立平葺屋根用」でパネルを屋根に固定し、配線は「ケーブルタイ マウントベース ナイロン結束バンド」で壁に固定して裏庭の端子ボックスに持っていく
という方法で施工しました。
屋根上の様子
配線の様子
結構大変だったので不慣れな方は業者さんに依頼した方が良いかと思います。
屋根の上にソーラーパネルを設置するメリット
- 1日の発電量が倍増する
- 太陽の向きによってパネルを移動する手間がなくなる
- 人目につかないので見栄えがいい
地上よりも屋根上の方が1日の発電量は格段にアップするのでガッツリ発電したい!という方は屋根上がおすすめです。
おすすめのソーラーパネル
ソーラーパネルには「折り畳みタイプ」「フレームタイプ」「単結晶タイプ」「多結晶タイプ」「フレキシブルタイプ」などいろんな種類があります。
種類がありすぎて何を選んでいいかわからない。。。
このような問題を少しでも解消するために、我が家で導入しているソーラーパネルのレビューをご紹介します。
ちなみに、おすすめするソーラーパネルは
「コスパ」「初心者向け」
という観点から採用しています。
似たような観点でソーラーパネル選びをしている方は是非参考にしてみてください。
折り畳み式でコンパクトなソーラーパネル
写真
Anker PowerPort Solarは折り畳み式でコンパクトなソーラーパネルです。
スペック
重さ | 420g |
サイズ (折り畳み時) | 282 x 160 x 28mm |
サイズ (展開時) | 670 x 282 x 5mm |
出力 | DC5V , 3A |
出力口 | USB(タイプA)2口 |
使ってみた感想
折りたためばとてもコンパクトなので持ち運びにとても便利。キャンプやバーベキューをするときは必ず使っています。
発電を開始すると「IQ」のランプが赤く点灯するのですが、家の中でパネルを開いただけでもランプが点灯してしまう。。
太陽光に当てる前から赤く点灯しているけどほんとに発電してる!?
家の中でスマホの充電をしてみると、
スマホには充電中のアイコンが表示されるけどいつまで経っても充電が進まない!
という現象が発生。
パネルを太陽光に当てるとスマホの充電が通常と通り進むので、
発電量がかなり弱くても「IQ」赤ランプが点灯する
ことが判明。
「IQ」の赤ランプは信用しない方がいいかも。。。
急なスコールでソーラーパネルをずぶ濡れにして1日放置してしまったことがありますが故障せず問題なく使えています。
防水性がかなり高いのはおすすめポイント
フレキシブルソーラーパネル
RENOGY 175W フレキシブルソーラーパネル 12V 太陽光発電パネルは
軽量でグニャグニャ曲げることができるフレキシブル素材のソーラーパネル
です。
スペック
重さ | 2.8kg |
サイズ (折り畳み時) | 1504 x 673 x 2mm |
公称最大出力 | 175W |
公称最大出力動作電流 | 8.98A |
コネクタ | MC4コネクタ |
フレキシブルソーラーパネルは以下のような使い方をする方におすすめ
- 太陽の向きによってパネルを頻繁に移動させる
- アウトドアのときもガッツリ発電したい
- ベランダや壁にぶら下げたい
軽量でパネル自体が湾曲するのでどんな場所でも設置することが可能。
2階の窓枠にぶら下げて発電していました。
こんな感じ
この設置方法でも結構発電できます。
使ってみた感想
フレキシブルタイプは軽量で取り扱いも簡単なので頻繁にソーラーパネルを移動させたい!方におすすめ。
だけど、軽量なので風に煽られて飛ばされてしまう!デメリットもある。
壁に立て掛けて発電していたとき強風で何度も倒されました。
安全に使用するためにパネルをしっかり固定する仕組みを考えておくといいでしょう。
関連記事「RENOGYのソーラーパネル175W1枚の発電量を具体的にご紹介」では詳しいレビューが紹介されています。
RENOGYのソーラーパネル175W1枚の発電量を具体的にご紹介
併せてチェックしてみてください。
枠付きタイプソーラーパネル
RENOGY 175W 12V 太陽光パネル ソーラーパネルは
枠付きで重量がある高出力ソーラーパネル
です。
スペック
重さ | 10kg |
サイズ (折り畳み時) | 1262 x 699 x 35mm |
公称最大出力 | 175W |
公称最大出力動作電流 | 9.67A |
コネクタ | MC4コネクタ |
使ってみた感想
重量がありパネル表面のガラスは凄いツルツルしているので安定して発電してくれそう!と感じます。
しっかり固定すれば風で煽られることはまずあり得ないので、
屋根の上のような頻繁に確認できないけど太陽光が常に当たる場所への設置
がおすすめ。
スペックの通り重量は10kgで間違いないのですが、サイズが大きいので扱ってみるとかなり重く感じます。
パネルを頻繁に動かして効率的に発電したい!と考えている方にはおすすめできません。
腰を痛める可能性大
写真のように太陽の向きによって頻繁に移動させていたのですが、「重くてめんどくさっ」と感じ、移動させなくなりました。
それでも、1日の発電量は0.3kWhをキープ
業者が扱うような高出力ソーラーパネルに引けを取らないスペックなのに低価格。
パネルを固定できる環境がある!という方は絶対に枠付きソーラーパネルの導入がおすすめです。
ソーラーパネルの節電効果
ソーラーパネルは太陽光があれば常に発電してくれるので大きな節電効果があります。
例えば、1ヶ月間快晴の日が続いた場合我が家のソーラーパネルは
39円 × 30日 = 1,170円
の発電をしてくれます。
電力会社から供給される1,170円分の電気を使わずに、発電した電気で普通に生活を送っていることを考えると
1,170円 × 2倍 =2,340円分の働きがあるのでは!!
と思っています。
毎月積み重ねると大きな節電になることは間違いない。
ソーラーパネルを設置することができれば
「配線を伸ばして蓄電池を充電する」「パネル近くにポータブル電源を持っていき充電する」
といったことが可能になり発電節約生活のスタートです。
「ソーラーパネルでポータブル電源を充電する方法」なら初心者の方でもすぐに実践可能。
ソーラーパネルでポータブル電源を充電
↓
ポータブル電源でスマホやノートパソコンを充電
↓
ソーラーパネルでポータブル電源を充電
ちょっと物足りない気がしますがこれも立派な節電です。
関連記事「ポータブル電源を普段使いする方法」ではポータブル電源に充電した電気を効率的に消費する方法が紹介されています。
ポータブル電源を普段使いする方法【知っておくべきポイント3選】
節電効果をアップさせるヒントになると思うので併せてチェックしてみてください。