注文住宅に太陽光発電はいらない?将来的に損するの?
こんな疑問にお答えします。
結論から言うと、
発電方法や容量の選定を間違うと損をして、生活スタイルにマッチする設備を導入すると得をする。
なので、生活スタイルにマッチする太陽光発電なら導入すべき!!
です。
ネットでは
「太陽光発電は絶対に損をする」「導入費用の元をとることはできない」
なんて情報を目にしますが半分正解で半分間違いです。
正しくは
生活スタイルにマッチする設備を導入すれば得をする。生活スタイルにマッチしない設備を導入すれば損をする。
生活スタイルにマッチする太陽光発電を導入するには
最低限の知識を身に付け業者と綿密な打ち合わせ
をしなければなりません。
打ち合わせの結果、我が家では
業者が提案してきた大容量の太陽光発電ではなく、自作できるくらいコンパクトな太陽光発電を導入する
ことにしました。
もともと電気をあまり使っていないので太陽光発電を導入するメリットが低い!と言われてしまいました。
この記事では、
自作するほど太陽光発電にのめり込んだ私が損をしないための太陽光発電導入の考え方
を詳しくご紹介していきます。
目次
注文住宅に太陽光発電はいらないと言われる理由
太陽光発電はいらないと言われる理由がこちら
- 導入費用が高額で元をとれないから
- 売電価格が下がり高く売電できないから
- 20年から25年後設備更新に再度費用がかかるから
- 降雪地域では冬の間発電できないから
- 家の外観(見た目)が悪くなるから
上記の理由で太陽光発電の導入を断念した方が多いのではないでしょうか。
全て正しいのですが、
このようなネガティブなイメージが定着したのは生活スタイルにマッチしてない設備を導入した方の情報発信
が大きな理由ではないかと思います。
生活スタイルにマッチした太陽光発電を導入して、
導入費用の元をとった後も電気代がずっと安くなっている
という方も多くいらっしゃいます。
我が家は12月から2月にかけて30cm以上雪が積もる地域なので、
「太陽光発電なんて冬の間発電できないからいらない」
と考えていました。
ですが、
業者と打合せをしていくうちに
生活スタイルとマッチする規模でメンテナンスのしやすい太陽光発電にすればメリットがある
と判断。
実際かなり電気代が安くなりました
「注文住宅に太陽光発電はいらない」
は全ての人に当てはまるわけではないことを実証できたと思っています。
ここからは低出力の太陽光発電を導入した経験談を元にメリット・デメリットをご紹介していきます。
業者が施工する太陽光発電のメリット・デメリット
業者が施工する太陽光発電は
ビジネス向けに設置される出力容量10kW以上の設備、または一般住宅に設置される出力容量10kW未満の設備
があります。
大量のソーラーパネルが設置されていると出力が大きい
メリット
- 売電機能を付けられる
- 施工の見た目がキレイ
- 長期間の保証が付いている
- リビングに状態監視するモニターの設置可能
- 配線の露出が少ない
- 節電効果が大きい
デメリット
- 費用が高い
- 必要以上にハイスペックな設備を提案してくる
- 設備の更新時期が来るとまだ使えるのに取り替えを提案される
太陽光発電は電気代を前払いするイメージの設備投資です。
業者が施工する太陽光発電は
施工がしっかりしていて見た目もキレイ、効率的に発電できるようパネルの角度調整などしてくれる
ので安心。
注文住宅の設計段階で太陽光発電の設置をお願いしておけば、配線の露出を最小限に抑えることができます。
業者に依頼したシュミレーション結果
注文住宅に太陽光発電を導入しようか迷っていた時期に
太陽光発電無料見積比較サイト「タイナビ」を利用して業者にシミュレーションを提案
してもらいました。
シュミレーション内容がこちら
- 太陽光発電(出力容量4.2kW)の見積金額・・・2,650,000円
- 20年間の実質削減額・・・2,671,969円
20年かけて21,969円の利益にしかならない
3つの業者にシュミレーションしてもらったのですが、内容はほとんど一緒。
このような結果になった理由は、
我が家は「もともと電気の消費量が少ない」「売電価格が下がってきている」から
だそうです。
太陽光発電を導入するほど電気代がかかっていない。。。
今回、シュミレーションを提出して頂いて、
- 我が家の場合大容量の設備導入はメリットがない
- 「売電」よりも「自家消費」がおすすめ
- 蓄電機能は絶対に付けるべき
- 出力容量は最小限に抑えるべき
ということを教わりました。
「太陽光発電=損をする」ではなく、内容を理解して生活スタイルにマッチする設備の導入がとても大切
太陽光発電の導入を検討されている方は、
まず業者にシュミレーションを提案してもらって「どれくらいの利益ができるのか」「どんな生活スタイルにマッチするのか」
を相談してみましょう。
いろんな提案をしてくれるはずです
業者の紹介はこちら→ → →【タイナビ】無料で太陽光発電一括見積り!
関連記事「タイナビを利用してみた」では、
対応可能な業者の紹介やシュミレーションを提案してもらうまでの流れ
をご紹介しています。
【タイナビで太陽光発電の見積もりを依頼してみた】リアルな見積金額と感想をご紹介
これから注文住宅を建てる!太陽光発電で節電したい!とお考えの方は参考にしてみてください。
自作する太陽光発電のメリット・デメリット
業者との打合せで大容量太陽光発電の導入にメリットがないことが判明したので、
自作できるほど低容量な太陽光発電を導入してみました。
自作太陽光発電は、
「ソーラーパネル」「チャージコントローラー」「蓄電池」「インバーター」などの機器を配線して
作成できます。
配線する際、設備の容量やケーブルの太さに注意が必要
メリット
- 費用が安い
- メンテナンスしやすい
- 設備の増加、改修がしやすい
デメリット
- 配線の露出が多くなる
- 家の外観が悪くなる
- 大容量の設備導入は難しい
- 売電できない
- 施工には第二種電気工事士の資格が必要
自作する太陽光発電は安い費用で自分の好きなように設計できるので「電気DIYが好き」「必要機器を設置できるスペースがある」方におすすめです。
ですが、
業者の施工のように配線の露出を最小限にして見栄えよく設置するのは難しいと思います。
ソーラーパネルの配線をどうやって隠すかを検討中
低容量の太陽光発電を運用してみた結果、十分すぎるほどの節電効果があることがわかりました。
自作太陽光発電の節電効果
我が家に導入した自作太陽光発電の節電効果は
1日約60円、1ヶ月1,800円、1年21,600円、12年259,200円
です。
この金額はあくまでも一年間測定した発電量を平均したもの。
夏と冬では発電量にバラつきがあります。
導入にかかった費用と節電効果を考えると
約12年で元が取れる計算
です。
自作太陽光発電で発電した電気は以下のような使い方をしています。
- 料金単価の高い時間帯(朝方、夕方)に蓄電した電気を使用
- 蓄電した電気で照明、テレビ、給湯器などを稼働
- 快晴が続くときはポータブル電源やモバイルバッテリーを計画的に充電
「電力会社の電気」と「発電した電気」を使い分けることで節電効果がさらにアップ
太陽光発電は
天候や全国的な電気消費量によって30分ごとに電気料金単価が変化する料金プラン
との相性抜群です。
太陽光発電を導入してすぐ電力会社を切り替えました
我が家が採用した電力会社はLooop電気です。
基本料金0円+30分ごとに変化する電気料金単価+地域固定の電気料金単価
という料金プラン。
グラフのように料金単価が変化します
解約手数料はいつでも無料なので、
「生活スタイルとマッチせず電気代が上がるならすぐ別の電力会社に切り替えよう」
という軽い気持ちで利用してみました。
料金単価が安い時間帯に電気を消費できる生活スタイルであれば、
我が家のように電気代を大幅に下げる
ことが可能です。
なんとか電気代を安く抑えたい!という方はLooop電気の切替を検討してみはいかがでしょうか。
→ → →Looopでんきで電気代を節約!
関連記事「効果的な節電方法」では節電効果をアップさせる具体的な方法が紹介されています。
4人家族で電気代2万円以上は高すぎる!効果的な節電方法をご紹介
「既に太陽光発電を導入している!」「電気代が高くて困っている!」
という方は是非参考にしてみてください。
注文住宅に自作太陽光発電を導入するポイント
業者が施工する太陽光発電は諦めたけど、自作太陽光発電を導入して少しでも節電したい!!
このように考える方のために、
注文住宅に自作太陽光発電を導入するためのポイント
をご紹介します。
ポイントがこちら
- 切替器付分電盤の設置
- 屋外のソーラーパネルと屋内の機器を接続するためのケーブルを敷設
- 分電盤をスペースのある部屋に設置
注文住宅完成後にこれらを施工しようとするとかなり大変。
最悪の場合、完成したばかりの家に傷を付けてしまいます
将来的に太陽光発電を導入したい!と考えている方は前もって電気工事屋さんに相談しておきましょう。
切替器付分電盤がこちら
「赤ラベル」「緑ラベル」「黄ラベル」が付いたブレーカーを操作することで
「電力会社の電気」と「太陽光発電の電気」の切替が可能。
屋外にあるソーラーパネルと屋内の機器を接続する配線がこちら
屋外のソーラーパネルと屋内のチャージコントローラーを接続するためのケーブルを住宅建設中にあらかじめ敷設してもらいました。
太陽光発電導入時、穴あけ作業不要
ソーラーパネルの設置状況がこちら
廃材を屋根に固定 → 廃材にソーラーパネルを固定
風で飛ばされないようガッチリ固定しました。
「切替器付分電の設置」と「屋外と屋内を繋ぐケーブル」さえ電気工事屋さんにお願いすれば、他の機器は自分で設置可能です。
関連記事「太陽光発電自作マニュアル」では必要機器や配線方法、容量選定の考え方など、太陽光発電の自作に必要な情報が紹介されています。
記事には「第二種電気工事士」の資格が必要な内容が含まれているので注意してください。